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1歳児ワーママが統計検定に挑戦した話

1歳児ワーママが統計検定に挑戦した話。

疲れて重たい体、まわらない頭、初めてのことだらけでオロオロしながらなんとか行う育児、超絶かわいい息子、臨機応変に周りにあわせ、嵐のように過ぎる日々。

仕事ではマミートラックを爆走中。もう弊社での私のキャリアは死んだかもしれない。
いや、既に死んでいるのかな。

と、楽しくも喪失の多い日々の中で、自信を取り戻すため、学習欲を満たすため、統計検定に挑戦してみました。

人生のコントロール権は自分にある、って思い出したかったんです。

■1歳児ワーママが統計検定に挑戦した話(プロローグ)

ワーママが勉強を続けるコツ

さて、働きながら、子育てしながら、あるいは病気や介護等を抱えながら勉強するというのは大変です。

日々、人生のバランスをとるのに苦労されていることと思いますが、私の場合はこのように取り組みました。

・健康が一番
・勉強は、会社の昼休みのみ
・できなくても自分を責めない

自己研鑽は大事だけど、試験に落ちても死にません。

でも寝ないと死にます。

死なないまでも、健康を損ねたら、なかなか「健康だった頃の自分」には戻れません。

さらに、疲れた頭で新しい内容を学習するのは大変効率が悪く、寝たほうがマシです。

寝不足でイライラしていると集中できませんし、周りの人と不和を起こすとストレスにつながります。

結局、よい学習環境を整えるには心身の健康とストレス軽減が必要で、睡眠優先、無理しない、家族と仲良く過ごせること、ちゃんと仕事をこなすこと、を優先せざるを得ません。

仕事でミスしても子どもに当たってしまっても夫と喧嘩しても落ち込んでエネルギーと時間を使ってしまうので、日常を平穏に回すこと最優先、そのために健康第一、で過ごしました。

ですので、睡眠時間を削っての勉強等はしませんでした。
そもそもそんな体力は残っていなかったのですが……。

勉強は職場の昼休みのみ

社会人の勉強というと、早朝、通勤時間、帰宅後、休日に行うのが一般的かと思います。

ですが私は全部だめでした。

朝は起きられません。もう、本当に起きられなくて……毎日ギリギリ出社です。最低限の準備と身支度だけで精一杯なので、ここに新たな何かをつっこむのは個人的に無理でした。

通勤電車は混雑がひどく、勉強できる環境ではありません。帰宅後は、息子が寝るまで私個人の時間は皆無です。寝てからも連絡帳の記入、お弁当の準備、日によって洗濯や生協の注文など、やることがまだまだあります。

結果、タスクが片付いた頃にはへろへろで、とても勉強する頭の状態ではありません。

色々考えた結果、一番確実に勉強できるのは、昼休みしかない、ということになりました。

お弁当を食べてからの15分〜30分。

わずかな時間ですが、コツコツ続ければそれなりに積み重ねられます。

例えば3級は、全30問を60分以内に解く試験です。

単純計算で1問2分以下。

平日5日間に1日あたり6問解けば、1週間で過去問1回分が解けます。

6問なら、かけられる時間は最大で2分×6問=12分。

実際にはそこまでかからないので、15分あれば解答確認まで含めてなんとかなります。

そんな感じでコツコツ勉強してきました。

ちなみに周りの目だとか、評判だとか、そういうものは一切気にしません。
移動時間も惜しいので普通に自席で勉強していました。

なお、休日は張り切って勉強しようと思っていても、週末の家事、育児、自分のケア、家族団欒で手をつけないまま気がつけば月曜の朝、ということが続いたのですっぱり諦めました。

できなくても自分を責めない

正直、勉強したいのにできない!とイライラすることも、凹むこともありました。

でも、できないものはできないのだからしょうがない。

イライラしても自分を責めても何も生まれないので、ただ自分が出来ることに集中することにしました。

この辺は育児と向き合う中で上手く割り切れるようになってきたなぁと思うところです。

昼休みの勉強すら出来ないこともありましたが、そういう時は疲れているのだろうと割り切り、翌日ちょっと多めに勉強したりして帳尻を合わせていました。

なにしろ日常をまわすことが最優先で、それが出来てるだけで私すごい!えらい!よくやった!みたいなメンタルでないとやってられないので自分には甘々、健康第一で進めました。

そんな私の勉強スケジュール

ここまでの内容だと、とても自制心のある、スケジュールマネジメントの上手な頭のいい人っぽいですがそんなことはなく、子持ちらしく勉強スケジュールはいかれておりました。

実際の勉強期間は2ヶ月半ですが、勉強開始から受検まではトータル半年以上かかっています。

・12月 勉強開始、テキスト読了
・1月 家族全員インフル発症、勉強せず
・2月 インフルの影響かずっと体調悪く勉強せず
・3月 夫転職、生活リズム整う。ワンオペからの解放→疲れが出たのか毎日息子と寝落ち。勉強せず

テキストを読んでから丸3ヶ月、なんにもできませんでした。

本当は1月か2月にCBT方式で受験しようと思っていたのですが、ずっと体調不良や疲れが出て、日々最低限のことをやるだけで精一杯、勉強は手付かずでした。

4月頃、気づけば春じゃないか、ここまできたらもう6月の試験を受けよう、と決め、5月から過去問に取り組んだ次第です。

勉強時間は正直足りなかったと思います。

こういうのは確実に受かると思えるまで勉強するのが良いのですが、私は最後まで合格ラインの7割超えるかどうか、という仕上がり。

実際、自己採点したところボーダーギリギリだったので、マークミスか何かあればダメそうです……。

バリバリの文系で、得意分野ではないから、というのもありますが、ケアレスミスも多く、充分な準備ができたとは言えないなぁというのが正直なところ。

でも色々抱えた中では頑張ったと思います。
どうか受かっていてほしい……。

なぜ統計検定を選んだのか

今回統計を勉強してみようと思ったのは、元々SNS等で統計資料を示しながら情報発信している方々をすごいな、かっこいいなぁと思っていたからです。

割と単純。

「中央値」「最頻値」などの言葉の意味は調べて知っていましたが、なぜ今この文脈でその数値を持ち出しているかはいまいちピンとこないところがありました。

全くの素人なので、基本的なところを学びたいなと調べていたら統計検定と出会ったのです。

それから少し抽象的な話になりますが、家族を持ってから、私が騙されたりなにかに巻き込まれると今までは私個人が被害を受けるだけだったけれど、今後は家族にも影響が出てしまうんだな。ちゃんと世の中で起こってることを勉強しておかなきゃいけないな、と思ったことも影響しています。

あとは勉強し始めてから知ったのですが、中高で統計に関する教育が始まっているので、将来子どもに何か聞かれてもまるっきりちんぷんかんぷんにはならないかも!ラッキー!とも思いました。

統計検定受験小話

実際に検定を受けてみて気づいたことを少々。

・開場は開始30分前、15分前から説明が始まるというタイトスケジュール
・高機能すぎる電卓は使用不可なので注意
・数日後に解答が発表される

地味にヒヤヒヤしたのが、タイトなスケジュール。

今後変わるかもしれませんが、意外と試験会場に入ってから時間がないので、余裕を持って到着し、トイレに行っておくことをおすすめします。

また、4則演算、百分率、平方根の計算ができる一般電卓または事務電卓の持ち込みは可能ですが、これ以上の機能があるものは使用できません。

試験会場で使用不可、となるとかなり厳しいので、事前に受験票をよく読んで備えてください。

同じ会場で引っかかっている方がいてドキドキしました。

また、試験数日後に公式ホームページに解答が掲載されます。今回は2日後でした。
自己採点で大体の合否がわかりますので、チェックすると良いでしょう。

ちなみに、3級でも社会人と思われる方が多かったです。

もっと若い方が多いのかなと思っていましたがそうでもなかった。

男女比は、さほど偏っていないように感じました。私の会場がたまたまそうだったのかもしれませんが。30代女性の自分が少数派だとは感じなかったです。

たまらなく幸福で気忙しい日々に祝福を

試験前日は一日中強めの雨で、低気圧に負けながら子どもと過ごし、夜少し過去問を見返すのみ。

当日は夫が自転車レースで不在だったので、朝洗濯し、掃除機をかけ、子どもと散歩に出かけ、母に来てもらって息子を預けたらもう試験本番でした。

試験当日でも日常は容赦なくそこにあり、良くも悪くもそれからは逃れられないんだなぁと実感しました。

でもそれも悪くないといいますか。

子育て中は、ほんとうにやることが多く、子どもに合わせて動くので、「落ち着く」ということがない日々です。

けれども子どもは大変可愛く、その寝顔は花のよう、その笑顔は天使のよう。ハードだけど、しあわせだなと感じています。

目が離せないのも今のうちで、あっという間に手が離れてしまうんだろうなぁと思いつつも、まだまだそんな先のことはうまく想像できない状態で。

みなさんと同じように、自分のことと、家族のこと、子どものことを、どうバランスを取るか悩みは尽きないですが、そんな中でも今回、私なりにコツコツと取り組んで、無事受検できたことはひとつの自信になりました。

あとは受かってるといいんですけどねぇ……。

■2019.07.29追加
無事合格していました!よかった!

▼勉強を始めた頃に書いた記事が出てきました。こちらも読んで頂けたら嬉しいです!


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