biwa句会10句

春めくをパンで潰して黄身の色

前髪の影の濃くあり卒業す

三人の進路の違う春田かな

春色をこぼさず洗濯物を干す

毛髪の掃かれて遠し目借時

あたたかく闇に手足のひらかれる

日永し美しき名の記帳され

緞帳の音なく下がる猫柳

義理の父と対角線にある草餅

なるほどを重ねるほどにひこばゆる

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