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【授業・研修のレシピ】 対多人数のオンライン研修を双方向性にする3つのポイント

COVID-19感染拡大予防のため、研修はオンラインにシフトするというケースが多いのではないでしょうか。また、グループワークや双方向コミュニケーションをどのように実現するのか悩むこともあるでしょう。
今回、ナース向けの「教える技術」研修を、対多人数かつオンラインという新しい形式で実施しました。こうした経験から生まれたオンライン研修を双方向性にする3つのポイントについてご紹介します。

1.研修会場にカメラを設置する

研修は、リアルタイムに受講生の反応をみながら進める必要があります。そのため、対多人数のオンライン研修では、会場にカメラを設置し、映像をみながらレクチャーやワークを進めることをお勧めします。会場全体に目が行き届くため、とくにワークの進行状況を把握するとき役に立ちます。カメラは複数設置することが可能であれば、より会場の状況を把握しやすくなるでしょう。

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2.チャットを活用する

リアルタイムに受講生の様子を把握
研修中は会場担当とチャットで連絡を取り合いながら進めることをお勧めします。「声が届いているか」「画面が共有されているか」といったハード面に加えて、「研修を進めるスピードは適切か」「グループワークは時間どおり進んでいるか」など随時連絡をとります。会場の雰囲気をリアルタイムで把握することにより、臨機応変な対応が可能となります。

画像を使って即時フィードバック
ワークを実施した際には、やりっぱなしにせず、フィードバックをすることが重要です。そこで、会場担当にワークの成果物を撮影してもらい、その場で転送してもらいます。転送された画像を講師がスクリーンで共有しながらコメントをすることにより、リアルタイムにフィードバックを与えることができます。

教えることのイメージ

質問は付箋で受け付ける
オンラインの場合「質問はありますか?」と尋ねたとしても、目の前に講師がいないため、対面のときよりも質問しにくいことが想定されます。そこで、質問は付箋に書いて会場担当に渡すよう事前にアナウンスします。そして、質問内容はチャットや画像で送ってもらうことにより、随時回答が可能となります。会場でわざわざ質疑応答用のマイクを準備する必要もなくなりますし、同じような質問はまとめて回答できるので効率的です。

3.実施計画を会場担当と共有する

対多人数のオンライン研修でグループワークや双方向のコミュニケーションを実現したい場合は、対面のときよりも具体的に計画を立てて会場担当と共有することをお勧めします。会場担当にやってほしいことを事前に、かつ具体的に伝えることにより、オンラインでもスムーズにワークを実施したり双方向のやりとりをすることができます。私はオンラインに限らず研修の実施計画を作成していますが、今回はとくに役立ちました。

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コロナ禍を受けて、従来の研修をオンラインに踏み切る施設が増えている中、対多人数かつ双方向の研修はまだ手探りの状態です。受講生の声を聞きつつ、今後もよりよい研修方法について検討していきたいと思います。

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