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分校Cafe haruhi2年半の歩み

先日投稿した記事『廃校になった分校をcafeにした話』多くの方に読んでいただきありがとうございます。正直、思っていた以上に反応があり本当に有難い反面少し怖くもあり。また、それと同時に、まだまだ情報発信が足りていなかった。と反省もしております。
今後どのくらいのペースになるかはまだわかりませんが、少しずつ多少無理してでも記事を書いていけたらと思っておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

さて、前回の記事だけをみたら、分校Cafe haruhiは順風満帆の様に思われるかもしれません。しかしこの2年半、本当に色んなことがありました。そして、当然、現在進行形でいろんな課題が山積みです。

今回の記事ではそんな厳しい現実もひっくるめて(というかそれをメインに)、これまでの2年半を、振り返っていけたらと思います。

1.開業までにやったこと

前回の記事に書いた内容と重複しますが、もらえるはずの補助金の額が大幅に減ってしまい、改修工事を自らの手でやることになりました。

結果としてこれがプラスに働くことになります。

というのも、このプロジェクトをやると決心した時から、こまめに情報発信をしていこうと考えており、実際にFacebookへの投稿をしていたのですが、廃校をCafeに変えていくその過程は思っていた以上に多くの方に注目していただきました。

開業前にメディア(テレビ・新聞)で取り上げていただいたことは本当に大きかったです。

(改修工事中にも関わらず、Facebookページのいいね!が300になった記念でカレーの試食会を開催)

(テレビ取材。やっぱり反響は大きかった)

そんな中でも、お金はやっぱりかかるもの。
浄化槽の設置や厨房機器、いす、テーブル・・・
開業準備として結局400万くらいかかりました。
銀行を駆け回ったのもいい思い出です。

2.オープンから2年間赤字

SNS上でも盛り上がり、テレビ・新聞でも大きく取り上げて頂き、華々しくオープンした分校Cafe haruhi。その後順調にいったか?と言われると、当然そんな事ありません。
季節が春から夏に変わるにつれて少しずつ売り上げは落ちていき、週末限定にもかかわらずお客様ゼロの日も出るようになりました。

結果オープンした3月、4月、5月以降2年間ずっと赤字が続くことになります。

たまたま通りかかるなんてほぼほぼ無いこの場所でCafeをやると決めた時から、そんな日が来るだろうと覚悟はしていたものどんどんブルーになっていく僕がいました。

3.腐らずにやり続けた事

『この場所を残したい。』その想いだけで立ち上げたものの、飲食業の大変さを身をもって思い知らされる日々。やはりやるべきではなかったのではないか?毎日色々と悩み眠れない日もありました。

しかし、悩んだところで何も変わらない。大変な時期でもやり続けた事があります。
 3-1.イベント
 3-2.リスクを取る
 3-3.原点回帰

別に当たり前のような3つのことですが、この3つがあったからこそ今がある。と言っても過言ではないものなので、少しでも誰かの参考になれば幸いです。

3-1.イベント

第一回Phot Walk/第一回haruhi日和/haruhi会/プール開き/星空キャンプ/周辺散策/第二回haruhi日和/眞柄氏live/haruhiウォーク/オーロラ上映会/haruhiビートルズ/第二回Phot Walk/

たまたま通りかかるなんてありえない場所。だからこそ、イベントをしてまずは人に知ってもらう。そして来てもらう。
その手段として1年間やったのがこのイベントたちです。(小さいイベントは省略)もちろん2年目も同じくらいの数こなしました。

僕の特技を生かし、カメラを持って周辺を歩くPhot Walkや、グラウンドに様々なお店が集まる、haruhi日和という名のマルシェ。一緒に満点の星空を眺めながら、グラウンドに広げたテントに泊まる星空キャンプ・・・

イベントって当日はもちろん準備に後片付けに、本当に大変です。
でも、これらイベントで出逢った方々が大切な仲間となって、今でも支えてくれています。

3-2.リスクを取る

オープンして一年が経った頃、オープニングスタッフの一人が体調を崩しharuhiをやめることになりました。その代わりにとSNSで新しい仲間を募集したところ連絡をくれたのが、今ではお店の顔と言ってもいい程頑張ってくれている”さとっぴ”でした。

なぜそれがリスクを取るに繋がるのかというと、実は当時さとっぴは長崎に住んでいました。そう、haruhiで働くために、嬉野に移住してくれています。

その時はまだ週末限定での営業。さらに言えばお客様は本当に少なく、とても正社員を雇うような状況ではありませんでした。普通であればパートで雇って、必要性が出てきてから正社員を雇うのが賢明だと思います。
しかし、県外から移住をしてまでこの場所で働きたいと言ってくれる人がいる。その想いにこたえるためには正社員で雇うしかない。

悩みはしましたが、答えは最初から決まっていたように思います。

リスクを取る決断を下し、さとっぴを正社員で雇い、そして2017年7月から平日営業もスタート。

結果それが、ほぼ毎日情報発信をすることに繋がり、さらに平日の料金を下げたことにより若いお客様も増えることになりました。

この経験は、とても大きな財産として今も糧になっています。

3-3.原点回帰

イベントのことやリスクを取るということを書いてきましたが、結局のところ一番大事なのはここでした。
【原点回帰】そう、何のためにやっているのかを忘れないこと。

赤字が続いたりするといつも思ってしまいます。
『なんで飲食店なんてやってるんだろう』
すると、食事がどうだ、デザートがどうだと、どんどんどんどん視野が狭くなってしまいます。
もちろんそれはそれで大切なのですが、分校Cafe haruhiに関して言えば、そこに解決方法はないと思ってて・・・
本当に大切なのは【ここを残していくために何をやるべきか】というところ。

飲食もイベントも、全て手段であって目的ではない。
そう思うと不思議に心が軽くなり、頭が柔らかくなり、やるべきことが見えてきます。

noteに記事を書くということがまさにそうで、こうやって記事を書くことで誰かに届く。その誰かの心の中に、少しでも分校Cafe haruhiという場所があるということが残れば、それでいいのかななんて思っています。

4.2018年4月

オープンから2年経った2018年4月。
単月ではありますが、ようやく黒字を出すことが出来ました。

その喜びは言いようがなく。

一人泣いたのはここだけの話です。

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