強くなんてなれないし、ならなくてもいいんじゃない?

「強くなろう」

嫌なことがあるたびに、辛い思いをするたびにそう思って生きてきた。

「こんなふうに泣いちゃうのは自分が弱いからだ」とか「こんなことでくよくよして立ちれないのは自分が弱いからだ」と。

そうやって自分のせいにしていれば楽だったし、それで物事がうまく進むならそれでいいと思っていた。でも最近大人になって辛いことがあると、

「あなただけが嫌な思いをしているんじゃない」とか「好きなことをやっているんだからしょうがない」とか

傷ついた上にさらにグサグサと突きつけられる言葉の槍にただ単に「強さ」だけでは太刀打ちできないんではないかなと思い始めた。だったら潔く弱い自分を認めることにした。強くなって自分でどうにかしようなんて思うのはやめようと思った。

そもそも辛いことがあった人に他の誰かの辛いことと比較する世の中ってなんなんだ。辛かったね、それでいいじゃないか。世の中楽しいことばかりじゃないなんてみんな分かっている。

辛いことがあったとき、それに負けないくらい楽しいことや笑顔になれる瞬間があるからこそ生きていけるものだと思うし、お互い支え合える世の中にしたいよね、って思う。

辛いことなんてそうそう忘れられるものじゃないけれど、それでも、生きることってそんなに悪くないよ!って言いたい、というか思いたい。

「この世界はこんなにも美しいのか」死ぬまでに一度でもそう思える瞬間があるのだとしたら、そんな景色を誰かと共有できるのだとしたら、それだけで生きている意味があるんじゃないかと思う。

私は強くなんてなれない。きっとこれからもいっぱい辛い思いをしていっぱい泣くんだろうと思う。だけど、その分、いや、それ以上にいっぱい笑うんだ!と散っていく花びらのそばで元気いっぱいの緑の葉っぱが揺れる葉桜を見ながら思う私は昨日泣いていた私よりほんのちょっとは強くなったのかもしれない。

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わーい!今日はおまんじゅうでほっこりしてね!
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せせなおこ(和菓子女子)

毎日のことと和菓子のことと。
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