自己評価
まったくできそうもないことなら、割と最初から断る自信があるヘナチョコなのだけれど、できそうかできそうでないかの見極めがとても甘い。つまり意外となんでもできそうだと思ってしまい、追い込まれがちだ。
姉は趣味以上の熱意でフルマラソンを走り、趣味以上の戦績を残している。以前、その姉と実家(千葉)で会ったときに「ここから東京なら余裕で走れるよ」と、当たり前なのだけれど当たり前の顔をして言った。僕はその「距離に対するリアリティー」に、ものすごくかなわない気分になった。
大昔、テレビで日本人の格闘家(何をしている誰だったか定かではない)が、まだ元気だった頃のマイクタイソンについて、インタビューされていた。彼は「(自分の畑であれば)勝てなくはないと思います」と、茶化すでも冗談でもなく話していた。「この人にとってタイソンは圧倒的でもなんでもなくリアルな存在なのだ」と思ったのと似ている。
大リーグに入る前のイチローが、気負うでも意気込むでもなく「自分はやれる」と言っていた感じにも似ている。
高すぎず、低すぎない自己評価ができる人になりたい。
そんなそんな。