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習作1(その18):大英帝国

短文を書きました。小説の一項になるにはどうすればよいかアドバイスをください。

大英帝国

今日は、台風の影響だろうか、海が荒れていて、昆布漁は取りやめ。
もともと家にいた男だけだなく、赤鬼もこの家で暮らしているということだった。私と男と赤鬼、3人が一つ屋根の下暮らしている。
男はよくしゃべるが赤鬼はしゃべらない。ロシア語しかわからないとしたら話しかけようもない。
ところが、私がつたない英語で話しかけると、英語を話しだした。
なんでも、赤鬼は、ロシア人ではないそうだ。国後島から泳いできたということもないようだ。
赤鬼はイギリスから来たのだという。
東京半蔵門の大英帝国大使館で滞在許可を得て羅臼に来たそうだ。
日本には、世界一おいしいという1杯100ポンドのラーメンを食べに来たそうだ。ラーメンの味を決めているという羅臼の昆布を見てみるためにここにやってきたということだ。
昆布もいいが、先、ラーメンを食べたらどうだ。
この家には、ラーメンを食べて代金を払わなかった男が2人。ラーメンを食べる前に出汁の昆布を見に来た男が一人いるというわけだ。
イギリスではラーメンが大ブームで、30ポンド(6000円)くらいのラーメンは普通だそうだ。それを上回る2万円のラーメンをどうしても食べてみたかったのだという。
2万円のラーメンを高いと言って代金を払わなかった男と私は少々、旗色が悪い。
欧米の物価が高い、日本食が相当人気という話は聞いていたが、イギリス人はすごいものだ。ラーメンに6000円なんて、ありえない。
ところ変われば品変わるというが、ところ変われば値段変わるだ。
イギリスからわざわざ食べに来るというラーメン、もっと味わえばよかった。あの時のラーメンの味、全く思い出せない。

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