マガジンのカバー画像

アベをヤジって、それから

54
2019年7月、札幌市内で演説していたアベをヤジった人々は、警備の警察によって、ものすごい勢いで強制排除されてしまった。ヤジは別に違法行為でもなんでもないのに、なぜ? このマガジ… もっと読む
運営しているクリエイター

#札幌

証人尋問に向けて② (ヤジ排除国賠第9回期日報告)

これまでのあらすじ 2019年7月15日、札幌駅前で安倍首相の街頭演説中に批判のヤジを飛ばした個人が、北海道警によって強制排除された。事件から7ヶ月後、道警は排除の法的根拠を示したものの、ひどいこじつけで意味不明。排除された当事者二人は、道警を相手取った国家賠償請求訴訟で警察の責任を追及している。 次回の裁判期日は、7月16日(金) 11:30からとなりました。 また抽選が入る可能性がありますので、傍聴希望の方は11時までに札幌地裁にお越しください。 また、警察官等の尋

証人尋問に向けて(ヤジ排除国賠第8回期日報告)

 4月28日に札幌地裁で開かれた、ヤジ排除国賠訴訟の第8回口頭弁論期日について、報告します。 次回裁判期日ヤジ排除国賠 第9回口頭弁論期日 日時:6/18(金)10:00~ 会場:札幌地裁805法廷にて  →傍聴希望の方は、9:30までに札幌地裁にて傍聴抽選券を受け取ってください 報告集会:10:30頃から、高教組センター4F(大通西12)にて 裁判書面と尋問  今回は、被告(道警)側・原告(排除された)側の両方から書面が出されました。道警側から提出された書面は、前回こち

安倍批判を狙い撃ち!道警の組織的市民排除(ヤジ排除国賠第7回期日報告)

 2021年2月24日に、道警ヤジ排除問題をめぐる国賠訴訟の第7回期日が札幌地裁で開かれました。28席の傍聴席に対して、40名の希望者がいたため抽選になりました。傍聴に来てくださった方はありがとうございます。  次回の裁判期日は4月28日の15:00からです。  次回からついに証人尋問に関する手続きに進むと思われます!道警による永遠のような文書攻撃ともおさらばです。  傍聴を希望される方は、14:30までに札幌地裁へお越しください。 (札幌地裁) 「大声を上げて右手を前

【傍聴歓迎】次回のヤジ排除裁判は2月24日(新チラシできました)

 道警によるヤジ排除問題の次回裁判期日は、2021年2月24日(水)となります。15:00スタートですが、これまで同様に傍聴席をめぐって抽選がかかる可能性がありますので、14:30までに札幌地裁(大通西11丁目)の建物内にお集まりください。 傍聴の方法  傍聴にあたっての流れ、注意事項などは下記の記事をご参照ください。裁判後の報告集会も、下記の記事と同様に北海道高等学校教職員センター4F(大通西12丁目)で開かれます。どうぞよろしくお願いいたします。 新チラシについて

刑事事件としてのヤジ排除問題 の動向(検察審査会、付審判請求)

 ここ数ヶ月の間に、ヤジ排除問題にはいくつかの動きがありました。 概要 ヤジ排除問題については、民事事件としての方向性と刑事事件としての方向性があり、民事事件としては国家賠償請求(国賠)訴訟に取り組んでいます。  それとは別に、刑事事件については2020年2月および6月に、札幌地検によって「罪とならず」として不起訴処分が出ていました。「警察官による排除行為は適法のため、罪にならない」とのことです。  しかし、このような決定には納得ができないので、不服を申し立てる手続きを

法廷に響き渡るスローモーションの「アベやめろ」(ヤジ排除国賠訴訟第6回期日報告)

 2020年12月21日にヤジ排除問題をめぐる国賠訴訟の第6回期日が札幌地裁で開かれました。29席の傍聴席に対して、41名の希望者がいたため抽選になりました。傍聴に来てくださった方はありがとうございます。 次回の裁判期日は2月24日の15:00からです。傍聴を希望される方は、30分前までに札幌地裁へお越しください。 「一般聴衆」が「手で体を押した」?  今回の期日では、書面を交換し、被告側が証拠として法廷で動画を流しました。  道警が今回の裁判で当初から主張している「

【傍聴歓迎】次回のヤジ排除裁判は12月21日

 道警によるヤジ排除問題の次回裁判期日は、20202年12月21日(月)となります。14:00スタートですが、これまで同様に傍聴席をめぐって抽選がかかる可能性がありますので、13:30までに札幌地裁(大通西11丁目)の建物内にお集まりください。  この問題をめぐっては、ここ何ヶ月かで刑事事件として好ましくない動きが報道されていましたが(検察審査会による不起訴相当決議、付審判請求の棄却)、民事事件としてのヤジ排除裁判(国家賠償請求訴訟)は絶賛係争中です。今後の動きにご注目くだ

体を震わせて声を上げることの正当性(ヤジ排除国賠 第四回期日報告)

 2020年8月21日にヤジ排除問題をめぐる国賠訴訟の第4回期日が札幌地裁で開かれました。  先に書いておきますが、次回の裁判期日は10月28日の11:00からです。傍聴を希望される方は、30分前までに札幌地裁へお越しください  今回の裁判では、裁判の「原告2」こと桃井(これまで藤根という名前で表記してきた人物)の側から、道警側書面への反論を提出しました。また、広瀬孝裁判長から、これまでの書面における相互の主張についての争点整理が行われました。 道警側の主張への反論 今

ヤジ排除国賠04 今橋直弁護士による意見陳述(全文)

 8/21の裁判期日冒頭で行われた、ヤジ排除問題弁護団の今橋直弁護士(札幌北部法律事務所)による意見陳述の内容を全文掲載します。本文中に出てくる、「原告」とは排除された市民の側を指し、「被告」とは道警側を指します。 (太字強調と小見出しはヤジポイの会が付けた) 表現の自由について  本日提出した準備書面⑵のうち、表現の自由に関連する部分について、主張内容の要旨を陳述します。  原告2は訴状において、被告警察官らが「増税反対」「自民党反対」などと声を上げた原告2を実力で

(無料配信中)「ヤジと民主主義 ~小さな自由が排除された先に~」(HBC)

 道警ヤジ排除問題にフォーカスして制作されたHBC(北海道放送)の「ヤジと民主主義」。今年2月に30分番組として全国で放送され、すぐれた民放番組を表彰するギャラクシー賞(月間賞)を受賞するなど話題になりましたが、今回1時間番組として再編集されました。  テレビでの放送は北海道地域のみで、しかも既に放送済みなのですが(2020年4月24日)、現在インターネット上で、公式に無料で公開されています。日本の民主主義の「現在地」を知るためにも、ぜひご覧になってください。 「ヤジと民

親切な方が看板を立ててくれました

 親切な方が、ヤジ排除問題に関するメッセージ看板を立ててくれました。住所は、札幌市東区北11東2。  地味にでかいです。  近くには東警察署もあるので、きっと道警の警察官もパトロールの際に目にしているのではないでしょうか。お近くへお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。

警視庁SPもヤジ排除に関与していたことが発覚(ヤジ排除国賠 第三回期日報告)

 2020年6月15日に、札幌地裁でヤジ排除問題国賠訴訟の第三回目が開かれました。今回も、これまで同様に傍聴希望者が多く、席をめぐって抽選が行われました。  今回は、期日前に道警側から準備書面が出されたほか、法廷ではこちら側の代理人、神保大地弁護士による意見陳述を行われました。  神保さんは、一年前のヤジポイデモの際、警察による違法撮影が行われていたことに猛抗議した弁護士でもあり、たいへん元気の良い方です。抽選が漏れて傍聴できなかった友人によると、法廷の外(廊下)まで声が響

ヤジ排除、二回目の不起訴処分→付審判請求と検察審査の申立へ

2020年6月26日 札幌地検が再度の不起訴処分を決定 道警ヤジ排除問題に関連して、札幌地検は再び不起訴処分を決定し、公表しました。  安倍首相の演説場面で「増税反対」「安倍やめろ」とヤジを飛ばした女性(桃井)を排除した警察官の行為について、本人の告訴(2020年4月)に基づいて札幌地検は捜査をしていましたが、再び「罪とならず」と判断し、不起訴処分を決めた。つまり、検察は警察の排除行為にあらためてお墨付きを与えた形になります。  札幌地検は捜査の詳細を明らかにしていません

ヤジポイの会へのカンパ(寄付)について

 北海道警ヤジ排除問題に取り組む「ヤジポイの会」では、カンパ受け取り用の口座を開設しました。裁判をはじめ、この問題に取り組むための活動費として使わせていただきますので、ぜひご協力お願いいたします。  北海道警察による強制排除の当事者と、その支援者によって構成されているヤジポイの会がこの問題に取り組むのは、「警察のやり方に納得できない」という気持ちに加えて、「この問題が日本の民主主義にとって深刻な問題でもある」と考えるからです。  当事者が泣き寝入りすれば終わるかもしれない