見出し画像

故障からの復帰に向けたトレーニングの注意点

アスリートにとって、ケガや故障は必ず発生します。
どんなに予防に向けたトレーニングをしていてもゼロには出来ないでしょう。
今回はケガや故障からの復帰に向けてのリハビリを含めたトレーニングで、僕が気をつけている事を解説します。

トレーニングの中止基準

僕がトレーニングを中止してもらうときの基準は【痛み】と【関節の腫れ】です。

まず【痛み】ですが、痛みがあるからと言ってトレーニングをすぐ中止する訳ではありません。
ウォーミングアップなどが終わって、身体が温まっても痛みが続いている場合はトレーニングの負荷を落として痛みの無い範囲のトレーニングとしています。
身体が温まってから痛みがあるかどうか、がポイントです。

【関節の腫れ】は、痛みより重要な観察ポイントになる事もあります。
腫れている関節周囲の筋は痩せてしまいます。また、関節の固有覚が低下します。
筋力の低下で単純に復帰が遅れるだけでなく、関節の機能が低下しているので、トレーニングをする事でさらに関節を壊す可能性があります。

復帰に向けたトレーニング強度の漸増

同じメニューを2日間続ける
例えば、1日目3kmのジョグを6分/kmで遂行して、痛みが増悪していなかったからといって、翌日距離を伸ばしたり、ペースを上げたりしないように。




理由はいくつかありますが、身体の反応として1日で出ないこともあるので、2日目も同等の負荷のトレーニングとする必要があります。

これらの基準をクリアして始めて、次の段階に進むようにします。
ただあくまでも、関節の機能が求められる状態にある事が前提です。基本的な可動域や筋力が回復している事、オペ後のプロトコルにも従ったうえでの話です。

少しでも早く競技復帰したいとの思いから、ついついメニューを増やしガチになりますが、その結果かえって身体の機能回復を妨げて競技復帰に余計に時間がかかってしまう事も多いでしょう。
より早く安全に復帰出来るよう以上を参考にしてみてください。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?