2018年8月24日(金)
毎年、夏になると痛感する。父の身体はなんと貧相で脆弱なのだろうかと。
眩しく輝く太陽に照らされた海岸で、よく日に焼け、胸板も厚く、肩に小粋な紋を入れ、快活に笑う男たちを横目に、父の生っ白い痩せ細った身体は、頼りなく、情けなく、惨めで、哀れで、まるで幽霊のようである。
そして、父は静かに詫びるのだ。娘よ、こんな貧弱で気弱な父でごめんよ、と。
父にとって夏とはそんな季節なのだ。
しかし、やがて夏は終わる。まだまだ暑い日は続くが、それでも夏は必ず終わり、父の得意な季節がやってくる。
待っていろ秋よ。 待っていろ娘よ。
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