地域課職員、かんなみフェスティバルに行ってみた
「かんなみフェスティバル」実行委員会の方から色々とお話を聞いていた地域課職員のわたし。気になったので、函南町で11月25日に行われた「かんなみフェスティバル」に行ってみた。トマト祭りに猫おどり、案内のチラシを見てわくわくしながらわたしは向かった。
<トマト祭りに行ってみた>
○令和のトマト合戦を見てみた
トマト型の水風船を投げ合い戦うという「令和のトマト合戦」。
会場には足場も組まれ、横からも、上からも戦いの様子が観ることができた。
足場の上にはヘルメットを被った各チームの応援者がおり、声をかけたり写真を撮ったり盛り上がっていた。
トマト合戦は、簡単に言うと、1チーム3人の2チームで、水風船を投げ合い、相手チーム全員に水風船を当てるか、相手陣地にある大きなトマトを持ち上げることでポイントが入る戦い。制限時間に達した時点でポイントの多い方が勝利となる。
試合の参加者は様々だ。子どもと大人の混合チーム、中学生の勢いあるチーム、すばしっこい子どもチーム。子どもと大人が一緒に戦っている。
相手チームの大きなトマトを持ち上げ、ポイントをゲットしていた小学校1年生にわたしは話を聞いてみた。
-今日はどういうチーム?
「ばあばとおかあさんと一緒のチーム。チームワークは最高だった。」
-今日の戦いはどうだった?
「昨日の夜、練習をした。楽しかった!相手チームは中学生と小学校3年生だったけど、勝ててとにかく嬉しかった!」
他の試合でも、容赦ない大人の攻撃に「おとな、おとな」との声(ヤジ?)や、大人の隙をかいくぐりポイントゲットする子どもに「賢いな-」という声も聞こえ、白熱した戦いが繰り広げられた。
寒空の中、びしょびしょになった戦士たち。でも、とても楽しそう。
取材中、1球被弾したわたし。結構濡れた・・・。多分、皆さん本当ににびしょびしょですね。
戦い終わった後は、子どもから大人に「当てて、ごめんね」というお詫びも。心が温かくなる一コマ。
○巨大パエリアを食べてみる
1400人分の巨大パエリアを上から撮影できるらしい。
撮影用の足場が用意された。足場を上ると、静岡県立田方農業高校の生徒さんがデザインしたというかんなみとまぴよちゃんのイラストが見事にパエリア上に描かれていた。
事前取材で聞いていた、ジャガイモやトマトが良い具合に配置されている。綺麗だけれど、とてもおいしそうだ。
パエリアの撮影時間が終わると、パエリア調理担当の方々が、静岡県立沼津特別支援学校伊豆田方分校の生徒さんが作った巨大な木のしゃもじを使いながら混ぜていった。
かんなみとまぴよちゃんは跡形もなくなった。ちょっとさみしいが、会場内には良い香りが。
良い具合に混ざったところで、「巨大パエリアの式典」が始まった。
今回のイベントの企画立案をした函南町立東中学校の生徒、静岡県立田方農業高校の生徒、静岡県立沼津特別支援学校伊豆田方分校の生徒からの挨拶があり、その後パエリアが登場。
函南町長や午前中サッカー教室を行っていた内田篤人氏などが試食を行った。
「トマトの味が強くておいしい」とステージ上の皆さんの感想が飛び交った後、来場者にも振る舞われた。内田篤人氏はパエリアの配付のお手伝いする様子も見えた。
わたしも取材は小休憩。並んでパエリアをゲットし、いただくことに。
パエリアには、かんなみとまぴよちゃんを彩った野菜に加え魚介もたくさん入ってしっかりとした本格的な味。ぺろっと一皿食べてしまった。
「ごちそうさまでした。ありがとうございます。」
○他のトマトイベントを見てみる
巨大な塗り絵も会場内に設置。廃棄する食物から絵の具を作り、色塗りを行った。赤色はトマト、緑色はほうれんそう、黄色はかぼちゃ、紫色は紫芋からできている。次々に子どもや大人が塗り、だんだんと仕上がっていった。
最後は、パエリアの式典内でのお披露目された。
巨大な塗り絵以外にも、ポストカードサイズの塗り絵も用意されており、親子や友達同士などで楽しみながら塗り絵をしている様子も見れた。
○イベントスタッフにお話を聞いてみた
トマト祭りのプロジェクトチームのリーダー阿部さん
-イベント実現までの道のりを教えてください。
「今日は多くの方に来てもらいました。
イベント実現にあたっては、関係者も多く連携を取ることが大変でした。他にも開催まで多くの困難がありましたが、無事に乗越えてこれました。嬉しいです。
今回企画を立ててくれた中学生ともやりとりをさせていただきましたが、ユニークな発想で可能性や刺激を受けました。」
-今日の様子はどうですか。
「多くの人に集まってもらえて嬉しいです。
トマト合戦は、中学生の発案です。最近は子どもが思いっきりはしゃげる機会が少ないので、楽しんでもらおうと思っていました。年齢関係なく楽しんでもらえるようになっています。」
-パエリアおいしかったです。
「パエリアはお出汁にもこだわりがあります。スープも日本の材料では本格的な味が出せないということで、海外のものを取り寄せています」
-イベントを経て、子ども達への思いは?
「未来も明るく、可能性もある存在だと思います。でも、大人もイベントをやってみて、まだまだやれると想います。函南町には、素敵なものがあるということを伝えられたかと思います。」
次にわたしが向かったのは、トマトの姿をした人のところ。トマト合戦では、各試合の司会進行を行っていた「トマトマスクさん」だ。
今日は、10試合以上の熱戦が繰り広げられたとのこと。トマトをかけた戦いを見守り続けたトマトマスクさんにも話を聞いてみた。
-試合の様子はどんな感じでしたか?
「家族や同級生での参加などが多かったですね。
戦いは、前半は皆さん様子見なのか控えめでしたが、後半は遠慮なく戦っていました。」
-最後にひとこと。
「トマトが大好きです。
函南町のおいしいトマトを全国の人に食べてもらいたいです!」
イベントのスタッフ皆さん、函南町へのアツい想いがいっぱい。
なお、スタッフは、赤い帽子を皆さん被っていて、トマトでわかりやすかった!
<猫おどりをみにいってみた>
猫おどりは、15時から。トマト祭り終了後、続々と人が集まっている。
猫おどり会場では、無料の猫メイクが行われていた。列に並んでほっぺたを白く塗り、ひげを書いて、猫になっていく人間の大人と子ども。
メイク会場では、スタッフが丁寧に猫メイクをしていきます。
あっちを向いても、こっちを向いても猫ばかり。
ステージでは地元の子ども達が音楽に合わせて踊っているが、ステージの外でも色々な人たちがそこかしこで踊っている様子が。
函南町の大事なお祭りなんだなということを感じた時間だった。
「かんなみフェスティバルはとにかく子ども達が多く来ており、楽しそうでした。
サブタイトルでもある「次世代へ繋げるかんなみの宝」の言葉どおりでした。」