東部地域局通信 第16号(2024.3.21)
静岡県東部地域局では、東部地域の魅力や地域団体の皆様などの活動をより多くの方に知っていただくために、東部地域局通信を発行しています。毎月1回の発行を目指し、東部地域各地の取組を紹介していきます。
※掲載している情報は、2024年3月21日時点のものです。
令和6年能登半島地震 静岡県災害マネジメント支援チームによる被災地支援活動
令和6年能登半島地震において被災された皆様には心からお見舞いを申し上げるとともに、1日も早い復興をお祈りします。
静岡県は、総務省・全国知事会の要請により、危機管理関係職員を災害マネジメント支援チームとして、1月3日(水)から石川県鳳珠郡穴水町(ほうすぐんあなみずまち)に派遣しています。東部地域局からもこれまでに計5名の 職員が穴水町へ行き、現地で災害対応に従事しました。 災害マネジメント支援チームの主な活動内容は、穴水町職員への 災害対応に関する助言、支援ニーズの調査、家屋被害認定調査や避 難所運営の支援体制の調整です。
派遣職員レポート
発災した当初は、電気や水道、通信等のライフラインが復旧していない状況での支援活動になりました。停電のため、懐中電灯等をともしながら作業したり、通信が不安定のため、静岡県本部との連絡に苦労することがありました。現地で被害の大きさを目の 当たりにし、「穴水町のために何ができるか」と常に考えながら活動しました。また、道路復旧工事や迂回路、積雪等の影響により、 渋滞が多く発生しました。その日によって渋滞状況や渋滞箇所が変わり、目的地までの所要時間が見込めないという状況でした。
3月15日現在は、ライフライン等の復旧が進み、交通渋滞も発災当初と比べて解消傾向にあります。しかし、元の生活を取り戻すためには相当の時間がかかると思われるため、引き続き支援することが必要だと感じました。皆様におかれましても、無理のない範囲で、被災地支援活動への御理解と御協力をいただけたらと思います。
今回の派遣を通じて得た知識と経験を、当局の危機管理業務にも生かして参ります。
「まち・ひと・しごと新聞 第8号」を発行しました!
東部地域局では、三島信用金庫が発行する「まち・ひと・しごと新聞」の発行・配布に協力しています。東部地域にある高校が地域の人や企業を取材し新聞を制作することで、作成者・読者の双方が地域への関心を抱くとともに魅力を発見し、地域への就職・定住につなげることを目的として います。
この度、第8号を発行しました!
新聞を制作したのは、韮山高校写真報道探求部、日大三島高校新聞部、熱海高校報道部、沼津東高校新聞部の 皆さんです。高校生たちの思いや、東部地域の魅力が詰まった新聞に なっています。是非御覧ください。
(担当:駒谷)
東部地域の移住に関する取組を紹介!!
「東部地域移住 ガイドブック」リニューアル
東部地域局管内14の市町に協力していただき、「東部地域移住 ガイドブック」をリニューアルしました。市町の特長が分かる写真 を掲載し、東部地域の富士山、山、海など様々な資源がある東部地域の魅力が伝わる構成にしています。
東京にある静岡県移住相談センターでの移住相談や、移住相談イベントで活用していく予定です。
(東京・有楽町 静岡県移住相談センター)橋本移住相談員の訪問に同行し、『沼住(ぬまじゅう)』さんからお話聞きました
橋本相談員が、東部地域の移住関連施設を訪問されるとのことで、同行させてもらいま した。今回の訪問先は「沼住」の皆さん。沼住では、沼津市で令和5年9月~令和6年2月 に移住ハンティング『沼住クエスト』と、令和6年1~2月に聖地移住『移住定住コンシェル ジュセンター』を開催されていました。
『聖地移住』では、土日に旧マルサン書店仲見世店(沼津市大手町)にこたつを置いて、 沼津市への移住を自由に相談できる場を用意。移住を検討している方、ラブライブ!サンシャイン!!のファン、既に移住されている人も含めて、多くの方が立ち寄ったそうです。
「沼住クエスト」は、下の写真にある冒険セットを千円で購入し、現地の先輩移住相者から地域の生(レア)情報を入手するというイベントでした。いずれのイベントも多くの方々が楽し みながら、沼津市を深く知ることができたのではないでしょうか。
(担当:長野)
令和5年度「地域のお店」デザイン表彰 受賞店紹介
令和5年度「地域のお店」デザイン表彰で大賞を受賞した「柚野商店」(富士宮市)と特別賞(ローカルフード賞)を受賞した 「Vieni KANDA(ヴィエニ カンダ)」(伊豆市)にこれまでどのような想いで活動をしてきたのか伺いました。
人と暮らしをつむぐ「柚野商店」(富士宮市)
柚野商店は富士宮市柚野地区にある唯一の商店です。前身 店舗であるコンビニエンスストアの閉店が決まり、お世話に なってきたお店をなくしたくないという思いで平野映子さん が第三者承継をしてオープンしました。「地域のお店」デザイン 表彰では、個人商店の継業や人口減少への対応、地域内外の 人たちのコミュニティとなっている点などが評価されて、見事大賞受賞となりました。
取材している際も子どもたちがアイスを買いに来たり、地元の業者の方がイベントの告知に来たり、おじいちゃんおばあちゃんが買物に来たりなど多くの人で賑わっていました。平野さん自身もこの光景を見ながら、このお店を残して良かったなとおっしゃっていました。詳細は、東部地域局公式noteを御覧ください。
こっちこっち!おいで!「Vieni KANDA」(伊豆市)
Vieni KANDAは、オーナーシェフの神田哲弥さんが伊豆市修善寺で営むグルテンフリーのイタリアンレストランです。神田さん本人が小麦アレルギーを発症しながらも、最終的にイタリアンの道に進むことを決意してオープン。「地域のお店」デザイン表彰では、料理の一品一品がお客さまの喜びや健康、幸せを気遣っていることに 加え、自治会の班長として積極的に地域に溶け込んでいる点などが評価されて見事特別賞(ローカルフード賞)受賞となりました。
取材に先だって、ランチメニューの前菜やパスタをいただきまし たが、どちらも地元の食材をふんだんに使用されており、とてもおいしいランチでした。特にパスタは、グルテンフリーだと言われなければ分からないものでした。 神田さんも、伊豆は野菜や魚など色々な食材が集結していて、 料理を作っていて楽しいとおっしゃっていました。詳細は、東部地域局公式noteを御覧ください。
(担当:中村)
「ぶしのくに静岡県 伊豆・富士山周遊促進連絡協議会」 事業報告会を開催しました!
令和6年2月27日に伊豆の国市で「ぶしのくに静岡県 伊豆・富士山周遊促進連絡協議会」の事業報告会を開催しました。
事業報告会では、令和3年度から5年度までの3年間の「歴史・文化資源を活用した広域連携事業」の取組報告のほか、今後の伊豆・富士山地域の観光誘客の取組につながる講演会を行いました。
冒頭挨拶では、栁川会長(東部地域局長)が、会場となった韮山文化センター(韮山時代劇場内)には「鎌倉殿の13人 伊豆の国大河ドラマ館」が置かれていたことに触れ、当時のにぎわいや協議会設立当時の思い出を振り返りました。
事業報告:歴史・文化資源を活用した広域連携事業の取組
市川事務局長(伊豆観光局長)から、今年度東部地域局が「歴史・文 化資源を活用した観光地域づくり定着促進事業」として実施したワークショップやシンポジウム、デジタルスタンプラリーの実施結果 を報告しました。
各事業の成果や課題検証から、今後の歴史・ 文化資源活用の方向性として、国内外の 観光の潮流の変化を捉え、今後も歴史・ 文化の担い手、観光関係者及びまちの 生業者の地域内の3者が連携し、観光に新しい視点や価値を加えていくことが必要だと話しました。
観光講演:「海外から見た伊豆・富士山地域の魅力」
一般社団法人富士山浪漫之旅の朱珠(しゅじゅ)代表理事が、伊豆・ 富士山地域のインバウンド誘客の可能性や中国からの訪日旅行の現状等について講演しました。
伊豆・富士山地域がインバウンドにとって魅力的な観光地であることに加え、継続的なプロモーションやターゲットとなる国や地域へ実際に足を運ぶことの重要性について説明しました。
令和2年11月に伊豆・富士山地域の20の市町・観光・商工団体等の83団体で設立した当協議会も、今年度末をもって解散となります。今後も皆さんと連携しながら持続可能な観光地域づくりに向けて取り組んでいきたいと思いますので、引き続き御協力をお願いします。
(担当:植松・小玉)