もし私が今から東大受験をするなら(1.入学時期と受験勉強)

お断り(前提)

タイトルの通り、「もし私が今から東大受験をするなら」ということで、文章化しながらいろいろ考えてみます。
思考のスタート地点は「今からでも東大に入りたい」ということです。

したがって、

以下の質問やご忠告にはお答えできません

  • なぜ今更大学に?それも全日制の。

  • 出身大学で学歴は十分じゃない?

  • というか東大に行って何するの?何を学ぶの?

  • なんで東大?海外の大学や、日本の大学でもいろいろある中で東大って、結局学歴コンプレックスでしょ?

  • 30代から貴重なキャリアを最低4年もストップするのはもったいない

  • というかいい年なんだから結婚は?子供は?

これらに関しては、本気で受験を目指すとなったらいずれ考えようと思います。
いわゆる社会人受験はそんなに甘っちょろくない!と、わざわざ私に言ってくるエネルギーを、それこそ大学受験に限らない、いろいろな勉強に使ってみてはいかがでしょうか。
資格試験、本を読み漁って教養を深めるなど、いろいろあると思います。

上記の前提をご理解の上、もしお時間があればご覧いただけると幸いです。

いつ受験・入学するか


受験・入学のタイミングは、入口と出口に分けてそれぞれ考えていきます。
入口…受験勉強、今の仕事との兼ね合い
出口…卒業後の年齢、卒業後のキャリア

2024年

執筆時点でもう間に合いません。
というか共通テスト本試験すら終わっているので、出願すらできません。

2025年

【入口】
1年間の準備期間がありますが、さすがに仕事以外の全てを受験勉強に捧げても間に合わない気がします。
今の仕事も今の仕事で、正直かなりやりがいを感じており、今までのキャリアの中でも最高に「やりたかったこと」といえる内容なので、決して疎かにすることはできません。
仕事のための調べ物、仕事のための勉強なども必要であることを考えたら、今から1年間で合格するための受験勉強(超・猛勉強)を始めてしまうと「共倒れ」という最悪の結果になりえます。

【出口】
※以下、とりあえず学部卒業で学生生活を終える前提で考えるものとします。
最短2029年3月に卒業です。その頃はピーーー歳。うん、結構ないい歳ですね。
少なくとも4年間キャリアを完全にストップし、キャリアについて全く考えないまま過ごした上で就職市場放り出されたら、少々厳しいものがありますね。
私の現職の性質上、しっかり準備した上であれば、学生生活をしながら案件を個人で受けて仕事をするという選択肢が一応なくはないです。が、「学生バイトガチ勢」極端な話「新聞奨学生」くらい過酷な学生生活となり、「そこまでして東大卒の看板がほしいか?」ということを考え直さないといけないです。

2026年

【入口】
2年の勉強期間が確保できます。
仕事と両立して「共倒れを防ぐ」には、これくらいが最低ラインかと。
しかし、日本の最難関大学であることに変わりはなく、万一間に合わなかった(諸事情で受験さえできなかったなんてこともありうる!) 場合に、きっぱり心を入れ替えて社会人として新しい目標を見つけて頑張る必要があります。

【出口】
最短2030年3月に卒業です。その頃はピーーー歳。
もうここまでくると2025年の場合と変わりません。

2027年

【入口】
3年の勉強期間が確保できます。
とはいっても、3年間、それこそ高校1回分の時間をかけて受験勉強に励むなんてことは、たぶんしません。
2024年に英語だけは(英検1級学習として)やる。
2025年に国語を(教養を深める目的として)やる。
2024年~2025年は、社会人としてのスキルアップも欠かさない。
2025年末くらいに再度考え直して、「やはり諦めきれない!」となったら、いろいろ整理の上、2026年には全ての自由時間を数学・理科を含む受験勉強に捧げる。
これなら、仮に上手くいかなくても、「無駄に過ごした期間」は2026年だけで済みます。

【出口】
最短2031年3月に卒業です。その年にはいよいよ、いよいよ……です。
人生、早いものですね。
学生生活戦略自体はやはり2025年の【出口】で述べた通りで変わらないと思いますが、ここまで来ると、より「突出したスキルと実務能力、リーダーシップ」など、企業にとって「いよいよ」の歳の人間を採用したいと思える何かがないと、かなり厳しいものがあると思います。

まとめ

あえてやるとしたら、「絶対に諦めない覚悟でやるなら2026年」「断念を見据えつつやるなら2027年」といったところでしょうか。

もう一つの選択肢として、「共通テスト全振りで2025年受験」つまり、東大の二次試験の席に座り、本試験問題を解くという経験をするというのも、ありといえばありなのかもしれません。
それが「きっぱり諦め、別の目標を見つける」きっかけになるなら十分です。
(最も、国語が壊滅的な時点で、1年やっても足切り点にちゃんと届くか微妙ですが‥)

受験勉強について

まずは入試に受からない限りは東大に入れないので、受験勉強についても考えていきます。

外国語(英語またはフランス語)

二次試験、共通テスト含めて最も「なんとかなりそう」な科目です。というのも現時点で、一応TOEIC最高860点とれているので、英作文・日本語による和訳や内容説明を頑張れば、以下に述べる他の科目よりはいけるかな、という感じです。

さて、東大は、実は全ての科類の前期試験において、第二外国語(ドイツ語、フランス語、中国語、韓国朝鮮語)を選択できます。
全部それで受けることもできるし、英語を選択した上で後半の2大問だけをそれらに差し替えることもできる。どちらにしても英語に比べて問題量が少ないので、外国語科目に余裕を持って取り組むことができるのが魅力的。
私は、一応フランス語をかじった(社会人一年目でなぜかハマり、仏検準2級まで取った)ことがあり、フランス語での受験もそれはそれで選択肢としては入るけど…
やはり、まずは腰を落ち着けて英語をしっかり…また今度お話しするかもですが、具体的には英検1級を取りに行こうと思います。入学後にしても、もちろん東大受験自体を諦めた場合においても、英語もそれはそれで逃れることができないと思うので。
もし、英検1級が取れた後に、気が向いたら「大問4,5はフランス語」も視野に入れてみようと思います。

国語

東大は理系でも国語、それも現代文・古文・漢文のすべてが求められます。もちろん、共通テストでもバリバリ求められます。
そしてその国語…恥ずかしい話、高校時代に全くついていけなくなって、高1の国語総合の段階から勉強しなくなってしまった科目です。
特に古文は壊滅そのもので、私が大学に進学した年のセンター試験(当時)では、正直「当日さっぱりわからなくて、塗り絵した」始末です。それでも受かってしまうのだからすごい。
ただ、今考えたら「日本語のルーツ」くらいはちゃんとやっておかないと、言葉で考える力って全然つかないな、と今ものすごく思います。そして、それを怠ってしまったがゆえに今の私はこんな中身のない人間になってしまったとも思います。できることならやり直したい。ちゃんと。
ということで、高校国語を高1レベルからしっかりやる機会を、東大受験関係なく持ちたいとは前から思っていました。
やるからには半年~長ければ1年くらいはかかると思います。

数学

これもなかなかの鬼門です。数学もまた、高校であんまりついていけなくなってしまった、しかし理系受験だから避けるわけにもいかず、仕方なく「テクニックと運頼みで」何とか乗り切った感じがします。
そういえば、高校数学の「本当の基礎」をしっかりやっていなかったと思います。公式(結論)や個別の問題の解法ばかり覚えるのではなく、それぞれの分野の定義・公理をしっかり覚えて、そこからいろいろな定理・性質を導けるようにならないと、東大レベルとなると全く太刀打ちできません。これは、実は多くの参考書では経験できず、結局は「検定教科書」に立ち返る必要があると思います。
もう一度高校の検定教科書を購入して、数学IAから順番に今一度ちゃんとやりたい(そうでないと恐らく東大どころか旧帝大・難関私大レベルの数学にすら対応できない)ので、受験するとなったら数学には時間をかけたいです。

ただ反面、数学をやり直すのは「受験の覚悟が決まってから」になると思います。というのも、英語や国語と違い、社会人としてのスキルアップという意味では(意味はあると思いますが)コスパ的にはよくないと思うので…

理科(物理・化学)

理科は唯一大学受験時代に得意分野としていました。というか出身大学自体の学科でさえ、5教科のうちのどれかといえば理科にあたります。
(詳しい回想は今回は控えますが…)

懐かしいです。浪人時代は模擬試験を受けても、数学は平均より遥かに下なのに、理科2科目と英語は「そんなに手応えもなく、なんなら難問はそこそここの数を捨てているにもかかわらず」平均より結構上で、偏差値(懐かしい響き!)もまあまあだった。なんなら数学のマイナスをカバーして、志望大学の判定はAでした。

とはいえ、正直もうすっかり忘れてしまっています。覚えることが少ない物理(例えば力学分野なら全部運動方程式から導ける!)はまだしも、化学はモル計算くらいはギリギリ、酸と塩基、無機有機となるとたぶんもうさっぱりです。

対策優先度としては、おそらく最後、着手開始は受験を迎える年の秋以降になると思います。
物理は覚えることが少ないため、「熱力学」「原子」を少々復習すればだいぶ思い出せるんじゃないかと思います。
化学は、暗記科目の側面もあるので、どこかである程度まとまった時間をとって復習する必要があるかと思います。特に2026年受験で行く場合、この時間をどうやって取るかですね。

地理(共通テスト)

地歴公民(社会科)の中では、比較的「資料を読んで考えて答えを出す」問題が多く、暗記量が少ない科目と考えています。何より教養としても身に着けたい。
こちらも、2026年受験で行く場合、暗記系の時間をどこで確保するか問題が生まれます。

私の頃は多くの国公立理系大学は、センター公民は「現代社会」「政治・経済」での受験が可能で、「地理Bと現代社会両方受けて高い方の点が採用される」ということが可能だったのですが…世知辛いものですね

まとめ

こうして言語化してみると、「国語」と「数学」が他と比べて桁違いの鬼門ということがわかりますね。

今後について

まずは
・英検1級を当面の目標とした英語学習
・社会人から東大受験した人についての情報収集
・東大の各学部学科の特徴(複数個)を調べる
ことをしていこうかと思います。

このシリーズについて

気が向いたら次も書きます。今度は、大学生をやり直すにあたってどうしても無視できない「お金」について中心に話していこうかと思います。