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オルタナ好きが初めて電気グルーヴのライブに行った話

本題とはズレますが、私は大のオルタナ・インディーロック好きである。
赤ちゃんの頃から親が私が寝てる横でビートルズのレコードを永遠流してたらしい。小学生の頃、車でおでかけしてる時に流れてたお気に入りの曲がoasisの「Whatever」だと知ってからは、私の憧れはoasisになった。当時から今でも大好きで、今年のサマソニでリアムを見れたことが嬉しすぎて泣きながらシンガロングしてた。
とこのように親の影響もあって、問答無用でなんの疑いもなくインディーロック大好き星人になったわけだ。そんな私がエレクトロニックのライブに行くのが初なのもそういうことなんです。しかも、エレクトロニックの重鎮である電気グルーヴ。きっかけは、細野晴臣を好きになりエレクトロニックに興味を持ったことだった。また細野晴臣に影響された高校生バンドLAUSBUBを知り、数珠繋ぎのように電気グルーヴに辿り着いた。前から名前は当然知っていたのだが、普段ロックバンドのライブしか行かない私にとって、エレクトロニックのライブってどんなのなんだろう?という単純な興味本位で、ちょうど休みも良い感じだったから11月17日の電気グルーヴzepposakaに行ってきた。
結論から言うと、想像してたものと違いすぎて衝撃をうけました。(良い意味で)
まず、年齢層が高い。当時爆発的な人気を博していた時からのファンであろう40歳〜50歳後半くらいの方が大多数だった。想像はしていたが、実際に行ってみると20代の人は想像より少なく、確実に浮いていた。だがそんな考えもライブが始まればすっ飛んでしまった。
無事入場を済ませ、気合い入れて缶ビールを頼んだ。ライブで飲むビールが1番美味しい。そしてそのまま会場へ向かう。既に大勢の人がスタンドにいたが、肉眼で見たいと前に詰めた。本当に予想がつかないライブに来るのは久しぶりだったので、ある意味緊張しながらまだかな〜と待っていた。定刻時間ちょうどで曲が流れ始めた。歓声が凄い。何よりライブで1番驚いたのが、中華料理屋の店主の格好をしたピエール瀧が中華鍋を振りながらチャーハンを炒めてるところ。歌っていない。無言で中華鍋を振りながら踊っている。歌がなくてもいいのか。これこそエレクトロニックの魅力かと、その姿を見て感激した。周囲の観客は驚くこともなく、いつものことのように一緒に踊っている。言葉が無くても観客と通じ合っている。強い一体感を感じた。段々とエレクトロニックという曲調に慣れてきた頃、ふと周りを見渡した。やはり年齢層が高いが、なによりもみんな各々陽気なダンスをしながら精一杯に楽しんでいたことにも驚いた。ロックバンドのライブでは拳を上げるとかヘドバンをするとか、結構楽しみ方は固定化されてる気がする。でも、エレクトロニックはここがサビだ!という大サビ的なものがあまりないからこそ、曲始めから終わりまでずっとマックステンションで楽しめるような、自分自身で楽しめる自由がある気がした。本当に人それぞれのノリ方で踊っている姿を見て、こんなに自由でいいんだと新たな発見があった。
最初に年齢層が高いと言ったが、なんなら20代の私より心は断然に若いと思った。何歳になっても、昔の頃に戻れる。やっぱり音楽は私たちにいつまでも飽きさせない心をもたらしてくれる。今回電気グルーヴのライブに行って強く感じた。ライブ中発見がありすぎて、帰り道小さい子供のような気持ちでふわふわしていた。
また、中華鍋ダンスをするピエール瀧を見たいなあと思いながら。



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