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私はどこまでが私なのだろう

関節痛。これは熱が出るサインだ。乾いた咳が出る。胸が痛い。身体が熱い。深夜には38.5℃になった。久しぶりの高熱。まだ上がるのか。このまま意識が混濁していくのだろうか…。
身体が動かないし助けを求めることも浮かばない。
38℃になりちょっと楽になったのでアイスノンをしようと思えた。冷たさが気持ちいい。
明日、日曜日だけど受診しなければいけないだろうか。

ここ数年、体調を崩して寝込むことがなかった。
小学生の頃は学期ごとに熱が出て休んでいた。その後も年に一回は高熱が出ていた。私の身体はそうやってバランスを取っているのだろうと思っていた。
だから、熱が出ないことが逆に不安だった。加齢のせいで熱も出なくなってしまったのか。何年ぶりの38℃だろう。苦しい中でそんなことも考えた。

夜が明けて、熱は37.2℃。ずいぶん楽になった。息も楽にできる。
私の身体は一晩中何者かと戦い、勝利を得たのだ。

日曜日で良かったが、仕事の日だったら出勤していただろう。

身体は本当にすごいと思う。寝ていても休むことなく働いている。

私は怠け者なのに身体は働き者。

私とはどこまでが私なのだろう。

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