”好きになっちゃいました！”

その”好き”という言葉が
例え友達としてでも、恋愛としてでも、
相手のことを意識してしまう。
影響力しかない、今の言葉で言うと「パワーワード」だと私は思っている。

中学聖日記はリアルタイムでしっかり、そして欠かさず、前のめりで毎話見ていて、
次の日学校に行った時に
「昨日の…見た…？」
から会話が始まるくらい、女性にグサグサ刺さるドラマだったと思う。

今でもふと思い出すぐらい。
特に年が離れている子と関わる時は。

中学生の黒岩くん。
いかにも中学生の男の子っ！って感じで
クールな面もありつつ男女問わず好かれるイケメンくん。

黒岩くんがクラスにいたら
一体、バレンタインのチョコはいくつもらって
お返しはどれくらい返さなきゃいけないのだろう。
26歳の考えはもう、お母さん目線。笑

担任の聖ちゃん。
聖ちゃんもこりゃ学生からしたら万歳案件。
可愛いし、スタイルいいし、笑顔がもうたまらん。

そんな2人の何も捻れていない、純粋な、恋愛。
ただ邪魔をしているのは
”関係性”と”年齢”
ただそれだけなのだ。

2人の出会いが学校で、生徒と先生で、相手は未成年だということ。

ここの事実は変わらないのが
もどかしくて、どこに後悔するかわからないけど、後悔する。

一話の最後のシーン。
黒岩くんが聖ちゃんに気持ちを伝えるシーン。

純粋で、そして気持ちをストレートに伝えられる人が
今現在、いるのであろうかぐらい考えさせられた。

黒岩くんって可愛くて、本当に不器用で自分勝手な行動ばかりするんだよなぁ。

相手のことを考えず、2人になろうとしたり
手引っ張って体育館倉庫に連れて行ったり
海辺で勝手にキスしたり…

感情爆発、って言うより
自分の気持ちが止められなかったんだろうと。
止めるストッパーが良くも悪くも、黒岩くんにはなかったのは事実。

黒岩くんが止められないのであれば
本来、止めるべき存在は聖ちゃん。

言ってしまえば、”先生”の役割。

先生と生徒、この関係は変わらないのだから
先生を本気に好きになってはいけないよ？と言うのを教えるべきところ。
（本気になっちゃいけないっていう決まりもないけどネ）

だけど聖ちゃん。
最初は冗談というか、生徒として見ていた黒岩くんのことを
だんだん1人の男性として見てしまう。

それが、二話のシーン。
自転車で転げ落ちて、足を怪我した黒岩くんの聖ちゃんのお家に行って
看病をしていた時。
黒岩くんが何かを取ろうとして聖ちゃんのいる方向に手を伸ばしただけなのに
それを避けるように動く聖ちゃん。

え？なんで？

心の声でも、なんで今意識したの？なんで避けたの？
と隠しきれない様子。

もうここで、聖ちゃんは黒岩くんに惹かれているのだ。

婚約近くの彼がいた聖ちゃん。
数年付き合っていたり、お互い仕事していたり、
同棲してなかったりすると
会う時間も少なければ、愛情はあっても【当たり前】になっていくであろう。

そう思えば、確かに聖ちゃんからしたら
生徒と一緒にいる時間の方が長い。

儚すぎない？？？？
それを通り越して私は、尊いけどね。

”誰がなんと言おうと関係な、僕は先生が好きです。”

中学生だからその勝手さが許される。

聖ちゃんも黒岩くんにキスされた時、驚きもありつつ
2回目は拒否しなかった。
手を繋いで帰るし。（そこで彼と鉢合わせるわ、黒岩母に会うわ、大修羅場）

そこから
勉強合宿をあるトラブルで黒岩くんが途中で帰る時、
聖ちゃんが一緒に送っていく電車の中。
最初に距離を空けて座っていた2人。
すると聖ちゃんの隣におばさまが1人座る。
聖ちゃんが少しつめる。

黒岩くんのてが当たる。
しかも小指と小指、触れるくらい。

黒岩くんは
「やべー！手当たってるよ、やべー！」って顔もするし心もざわつくなか
聖ちゃんは
すんと、澄ましている顔。でも手はどけない。

もうこれは、聖ちゃんも自分の気持ちに正直になって、認めている感じ。

中学生の純粋さの影響で、純粋になっていく大人。

黒岩母は、ずっと否定的。

見ている時は、もーう！邪魔しないでよぉぉう！
なんて思ってたけど、
お母さんが一番の愛を感じる。

お母さんは
あなたが中学生なんだ。
まだ未成年なんだ。
1人の女性を好きになって、1人の人を守る責任感。
それを教えていたんだろうな、と。

中学生じゃそんなこと伝わらない。
好きなものは好きなんだ！って感じだけど
現実を考えると、ずっとお母さんが正しい。

結果、黒岩くんが社会人になった時に契約書もなかったことにしたしな。

立派な男性にして女性を守れる、そのスタートがまず社会人だろうな、と。

未成年と社会人
ってなると、話がやっぱりドラマみたいになるけど。

関係性って
みなさん気になるタイプですか？

関係性っていうのは、例えば
お店の店員さんとお客さん
ジムのトレーナーさんとお客さん
お医者さんと患者さん

とか。

この関係だからっ。
っていう決まりはないと思ってて、
言ってしまえば、同じ人間ではあるからね、
素敵だな、好きだなって思えばマナーがあればお互いの自由なのでは？って思うけどね。

そこで私情ばっかり持ってきたらマナーはないし、
他のお客さん、周りのスタッフさんにツンケンしてたら
人間性を疑うし。

恋愛って、好きになったら好きなんだよなって思う。
好きっていう感情は
必ずしも伝えるものではない。

自分の中で留めてもいいし、伝えていくのもいいし、
っていうか、そこも本当自分の自由だよ、みなさん。
まーじで周りに押されたからとか、相談した人が行けって言ってるからとかに
惑わされてはいかん。

あと好きになっちゃいけない、っていうのも思わなくていいと思う。
それが自分の感情だし。

私は正直、男女の友情は成立しないタイプ。
人生って本当に何が起こるかわからないと一生思っているタイプなので
男性は全員恋愛対象として考える派で
2人でご飯に頻繁にいく方っていうのは、
【先輩】とか【同い年の同職】とか
友達って言わないようにしている。

まーじで何が起こるかわからないから。（謎プライド）

中学聖日記もそうだよね。
ありえないところから、本当に叶う愛。
それはお互いが成長して、お互いがお互いを思い合った結果。

それが本来、綺麗な、純粋な恋愛なのではないでしょうか。

まず、このドラマをなんとかして見てほしい。
”好き”っていう言葉の影響力と、重さを深く感じられるから。

ドラマ史上、最高でした。