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⑰今だからこそ考えてみたい。ジャッキー・チェンがハリウッドで成功したわけを。

前回の記事はこちらになります~

「シャンハイ・ヌーン」の批評、日米での違いなどを書きましたが

今回はその後に制作した香港映画の話。


なんと本日12/1は、日本公開20周年の記念日だったそうで✨


それがこちらの作品。

「アクシデンタル・スパイ」ですね
監督:テディ・チャン
主演:ジャッキー・チェン
共演:ビビアン・スー、エリック・ツァン

孤児院で育った過去を持つバック。運動用器具販売のビジネスマンである彼は私立探偵を名乗る男と出会い、自身の出生の秘密を探るため旅立つ。そこに国際的な陰謀をたくらんだ組織と対峙する事になる。

というのがこの作品のあらすじなのですが
イスタンブールでロケが敢行されており、エキゾチックな雰囲気が作品の持つミステリアスな部分と非常にマッチしています。

ちょっとね、主人公バックは特殊な能力(予知能力?)を持っている設定なのですがまー上手い事作品に反映されてないw

ミステリアスな雰囲気の中に謎解き要素もあり、ビッグスタント&デス・スタントの数々が出てきますが
シリアスなのかコミカルなのか、どっちつかずになっている部分があって
非常に惜しい~残念~という感想を持っていますw

いや、好きなんですけどねw 好きなんですよ。

MIRAMAXさんのYouTubeチャンネルでは、「アクシデンタル・スパイ」の本編切り抜き動画が観られます。このシーンなんかがもろ象徴的。
アクションの入りはとても緊迫した雰囲気なのに、終わってみると非常にコミカルw>またシリアスモードに戻るけど

てか医療器具でようアクションをやってみよう!とか思うよね>そんなの思うのジャッキーだけw

今作は「RONIN」にも携わったフランスのスタントチームが参加しているそうで、いつものジャッキーアクションとは少し違った雰囲気を持ってたりもします。

「RONIN」未見なんですけど、今観たら結構激しいアクションやってますね~

最後のトレーラー暴走シーンなどは、ジャッキー版「スピード」などと言われてましたがw


ここでおもむろに「スピード」も貼っておく。キアヌ・リーブス若い

しかし「アクシデンタル・スパイ」は
ちょっと作品的にパッとしなかった部分があったのもあり、興行成績はあまりよろしくなかったようですね。

ロッテントマトの評価低いw

ハリウッドでの成功を受けて、全世界へ向けてのアクション映画作り×香港映画ではもっとこんな事できるんやで!!というのを追い求めたらどっちつかずの作品になっちゃったという所なのかな。


まあそんな世間の評価とは別にして、私は主題歌も好きなんですよね。

「捉迷藏」張學友

アンディ・ラウ(劉徳華)、アーロン・クロック(郭富城)、レオン・ライ(黎明)とともに四大天王と呼ばれた方であり、「歌神」とも称されてますね。

この曲が作品のストーリーとも、ジャッキー自身が周りに翻弄されながらも漂って進んでいる様を表してて良き。

北京語版の「一路上」も同じく良いんですよね。歌詞は違えど内容はほとんど同じ

あと挿入歌でジャッキー&メイヴィス・ファンが歌うデュエット曲「身不由己」があるのですが、こちらも主人公、バックとヒロイン、ヨンの悲しい関係を歌っていて良いんですよね~>動画探せんかった~機会がありましたら是非聞いてみて下さい。

悲劇のヒロイン、ヨン役のビビアン・スーにもふれておきたいのですが

台湾のアイドルグループとしてデビューした彼女ですが、公開当時彼女は日本で大ブレイクしていたんですよね。特にウッチャンナンチャンの番組でお見掛けしました。南原さんとキャイ~ンの天野さんと3人でブラックビスケッツを結成してヒット曲を出したりとか。

こちらは当時番組内で敵対していた(設定)ポケットビスケッツのボーカル、千秋さんによるブラックビスケッツ「タイミング」。

ビビアンの歌唱とは違い、千秋さんの「タイミング」も良いですね(^^)当時の事もちょっと思い出したりなんかして。

劇中ではとにかく悲しい役なのですが、もう少しジャッキーとのやり取りも観たかったような気がします。

最近の活躍も結構あって
コンフィデンスマンJP -プリンセス編-」にも出演されていますよね

やっぱ日本の映画とか、出演されていると応援してしまいますね~

ちょっとね、心中穏やかになれないのが


この作品がジャッキーがゴールデン・ハーベストで作った最後の作品となった事。

ジャッキーの黄金時代を支えていたゴールデン・ハーベストですが、実は98年にスタジオを閉鎖し、映画制作業務から一時撤退していたようです。

ちょうどジャッキーがアメリカ進出、ハリウッドで成功したのと入れ違いかのような形に思えますね。私たちはゴールデン・ハーベストの作品に大変お世話になったので感謝しかないですが

2009年より
オレンジスカイ・ゴールデン・ハーベスト・エンターテインメント・グループ(橙天嘉禾娯楽(集団)有限公司、Orange Sky Golden Harvest Entertainment (Holdings) Limited)として映画制作にも再参入し
映画配給、融資、出版、映画館経営などが主な業務形態になっているようですね。>がんばれーーーー!応援したくなる

ジャッキーのハリウッド成功と共に、香港映画のひとたびの終焉を見た感じになってますね。それから4年ほどジャッキーは純粋な香港映画は制作していない(「メダリオン」は香港アメリカ合作なんですよね)という時期に入ります。

その話はまた次回~🎶

最後まで読んで頂き、ありがとうございます(^^)


私はジャッキー・チェンを良く知らない、最近知ったばかりの方へ向けて記事を書いていきたいな~と思います。 メリケンコさんのYouTubeで訳詞を提供しております。そちらもどうぞ https://www.youtube.com/c/moriatomerikenko/videos