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香港の監督、脚本家であるアレックス・ロウ(羅啟銳)さん死去


先日、またまた訃報が入ってきました。

アレックス・ロウ(羅啟銳)さんの死去。直接ジャッキー主演の作品では関わりないのですが、ジャッキー・チェン自身の人生に対して大きな関わりを持っている方ですね。
情緒のある時代背景と、その時代に生きる人々や、交流の様を描くのが得意な方かな。

「七小福」

監督:アレックス・ロウ
脚本:メイベル・チャン、アレックス・ロウ
主演:サモ・ハン

ジャッキーが子供の頃に入学した京劇学校の話。
ジャッキー、サモ・ハン、ユン・ピョウの少年時代の様子が描かれているのはもちろんのこと、七小福の師匠にあたる于占元役をサモ・ハンが熱演。
香港電影金像獎、台湾金馬獎、アジア太平洋映画祭最優秀主演男優賞をサモ・ハンが受賞。
監督のアレックス・ロウも香港電影金像獎、台湾金馬獎最優秀監督賞を、第25回シカゴ国際映画祭でも最優秀新人監督賞を受賞しています。

メイベル・チャン

アレックス・ロウを語るうえで切り離せない方ですね。妻であり、同じく映画監督であり、夫アレックス・ロウと共に作品を制作、数々の名作を生み出しました。

※7/18追記 メイベル・チャンが紹介される時に羅啟銳女友張婉婷と称されているのを見かけるのですが、結婚はしていないという事なんでしょうか。上記では妻と書いてしまっていますが、事実婚なのか。。。?その辺の所詳しくなくてすみません。恋人というのは間違いなさそうです。



「誰かがあなたを愛してる」

監督:メイベル・チャン
脚本:アレックス・ロウ
主演:チョウ・ユンファ
ニューヨークを舞台に、香港からやってきた女学生と、荒れた生活を送る青年の恋愛物語。

恋愛映画ではありますが、この前後に作られた「非法移民(1985)」「八両金(1989)」と共に移民3部作と呼ばれているようです。「八両金」はサモ・ハン主演。

お話の中に現実にある問題を混ぜ込むのが上手い!!しかも恋愛映画としてめっちゃ感動します。ラストシーンとか。


「失われた龍の系譜 トレース・オブ・ア・ドラゴン」

http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=37012

監督:メイベル・チャン
製作総指揮:アレックス・ロウ
ナレーション:ティ・ロン

ジャッキーがメイベル・チャンに制作を依頼。ジャッキーの家族をドキュメンタリーとして描いた作品。内容が衝撃的すぎてアジアでは日本のみの公開となったようです。
いや~探したんですけど、予告編が見当たりませんでした💦
デアゴスティーニのラインナップにも入ってなかったと思います。
上記にも書いた通り、さすがに衝撃的な内容ですからね。

ちょうどこの頃ジャッキーの実の母親である陳月榮の体調が悪化し、それを機に父親である陳志平が今まで語った事のない話をジャッキーに伝えるというところから始まったようですね。

いやーしかし。私がジャッキーの何がわかるわけでもないですし、私個人の妄想でしかないですが

第三者を入れてこのような形にして残しておかないと、自分のルーツを受け入れられなかった部分はあるんじゃないのかなと思います。

今でもDVDを手に入れようと思えばできなくもない。しかし新品は¥10,000くらいの値がついてます💦高い


このジャッキーのご両親のエピソードを元に、激動の時代の中国を描いた作品がこちら
「三城記」

監督:メイベル・チャン
脚本:メイベル・チャン、アレックス・ロウ
主演:ラウ・チンワン、タン・ウェイ
陳志平をラウ・チンワン、陳月榮をタン・ウェイが演じています。

ここでも私の妄想の限りなんですが、両親の物語は自分が映画作品として作りたかったんじゃないのかな~なんてな事を思います。
でも、このような作品に仕上げるスキル、センスと観客に納得させる能力が無い事も知っていた
だからこの2人に託したのかなと。

最後にアレックス・ロウが作詞した名曲をひとつ

映画監督、脚本家として数々の名作を輩出したアレックス・ロウですが
作詞家としても有名な曲があるようです。

「給電影人的情書(映画人へのラブレター)」

作詞:アレックス・ロウ
作曲:ジョナサン・リー(李宗盛)
歌:蔡琴

2005年にシングルとして発売されたこの曲は、中国映画誕生100周年を記念して作られたミュージカル「电影之歌」の主題歌だったのですが、

今年日本でも公開された映画「ワン・セカンド 永遠の24フレーム」

中国ではこの作品の宣伝曲として「給電影人的情書」が起用され、
單依純が歌唱しています。

ジョナサンの紡ぐ曲も素敵なんですよね。


ジャッキーも追悼コメントを出しています。

ウェイボー、Facebookとジャッキー・チェンのサイト内ブログでもコメントが見られるようになっているようです。

悲しい気持ちが伝わってきますね。


今ここにいるかも知れない人達も、いつかはいなくなってしまう。寂しいかも知れないですが、それまで精いっぱい生きるしかないですね。

愿您安息。一路走好。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます(^^)

私はジャッキー・チェンを良く知らない、最近知ったばかりの方へ向けて記事を書いていきたいな~と思います。 メリケンコさんのYouTubeで訳詞を提供しております。そちらもどうぞ https://www.youtube.com/c/moriatomerikenko/videos