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8200億でGitHubを買収!!噂のマイクロソフトの事業ドメインを徹底分析!!

こんにちは、Shoです。今回はGitHubをまさかの8200億で買収し注目を集めているMicrosoftを分析していきたいと思います。

マイクロソフトと聞いて色々思い浮かべることが多いと思います。皆さんが普段使ってるOfficeやWindows(最近はMacユーザーが多いと思いますが)、エンジニアの方であれば、Microsofte Azureなど色々な事業をやっています。

上記のツイートのように急に収益源が気になったのでリサーチしましたら上位のIT巨大企業の中でマイクロソフトだけ収益源がとてつもなく多くどの事業分野にも強く依存しないもの凄い手堅い会社だということを知りましたので、今回は各事業ドメイン今後の成長戦略をまとめていきたいと思います。

まずは売上や営業利益をチェック

前年度と比べると売上は5%成長なので、また過去5年を振り返ると成長してきたというよりもほぼ横ばいになっています。しかし毎年コンスタントに2兆円の純利益を出すのはとてつもない優良企業ですね。

また現金同等物は13兆円にものぼり、巨額の買収でもすぐに払えるだけの現金を常に持っていますね。

On December 8, 2016, we completed our acquisition of LinkedIn Corporation, the world’s largest professional network on the Internet. The acquisition is expected to accelerate the growth of Office 365, Dynamics 365, and LinkedIn.

また同社は2016年の12月に買収したLinkedInは、買収によって同社のDynamics365、Office365、LinkedInそのもの自体の成長を推進するだろうと述べています。

LinkedInにいるユーザーはビジネスマンなため、OfficeやDynamicsなどの仕事効率化ツールは親和性があります。お互いのユーザー層がマッチしているので成長を促進できると考えています。

どんな事業分野があるのか?

Microsoftには主に三つの事業カテゴリがあります。

1.Productivity and Business Processes

Office365、Dynamics365、Outlook、OneDrive、Linkedinなどビジネスのプロセス、生産性を上げるためのソリューションを提供している分野です。

2.Intelligent Cloud

Microsoft Azure,Visual Studioなどのクラウドサービスを提供している分野です。こちらはターゲット層は開発者向けになります。

3.More Personal Computing

WindowsやXboxなどのコンシューマー向けの製品を提供している分野になりますOutlookやSkypeユーザーの情報を元に広告ソリューションも提供しています。

 各事業分野のセグメント分析

1.Productivity and Business Processes

この事業セグメントでは売上約3兆円ほど出ており、営業利益は1.2兆円と同社の一番の稼ぎ頭となっています。営業利益率も約40%ほどあり、非常に高収益事業といえます。

下記に詳細に見ていきたいと思います。

売上は前年度比で15%成長と額でいくと4000億円も昨年から増加しており、LinkedInの買収の影響にもより、大幅に成長しています。

- LinkedInの売上は2300億円あり、昨年度の業績に連結でこの額が追加でのっかりました。
- 法人向けOffice製品は6%成長の、売上は1200億円増加しました。
- 一般消費者向けOffice製品は14%成長の、425億円の増加となっております。
- Dynamicsは9%成長を遂げています。

大体売上の90%をOffice事業から売り上げています。またLinkedInの買収により、Office事業の成長が今までよりも上がっているので早速買収によるシナジーは出ているのではないでしょうか。

2.Intelligent Cloud

売上は2.7兆円あり、営業利益は9000億ほどあります。営業利益率も30%以上を越えており、こちらの事業も高収益です。

下記に詳細を見ていきます。

売上は前年度比から10%成長。2400億円の売上増加を遂げています。

- コンピュータークラウド事業は13%成長で2500億円の売上増加を遂げています。要因はMicrosoft Azureの前年度比99%成長が一番大きいようです。
- プレミアムサポートサービス、コンサルティング事業が前年度比から2%減少しており、売上は100億ほど減少しています。

Github買収はさらなるAzureの成長の為か!?

LinkedInの買収により4億人のビジネスマンのネットワークを手に入れました。それによりOfficeなどの事業を伸ばしています。今一番成長率の高い事業は同社にとってAzureであり、このクラウド事業は2021年までに30兆円の市場規模になると言われています。現在は19兆円ほどの市場規模ですが。

GitHubの買収により世界最大の開発者ネットワークを手にし、同社のAzure事業の成長を後押しする為の買収ではないでしょうか。

3.More Personal Computing

こちらの事業は前年度比4%衰退しており、1700億円ほど売上が減少しています。

- Windowsは3%の成長をみせ、売上は450億ほど増加しています。
- 検索広告事業は800億の売上増加し、15%の成長を遂げています。
- Xbox事業はわずかに衰退しました。
- Surfaceも2%衰退し、売上は82億ほど減少しました。
- 携帯事業が2800億ほど減少し、同社は端末事業から撤退するようである。

 積極的な買収により、事業を多角化

同社は約2年前のLinkedIn26,2B(約2.8兆円)で買収してからも18社も買収しております。LinkedIn買収以降では今回のGitHubは同社にとって一番大きな買収になりますが、同社の戦略としてM&Aは大きな軸となっていると思われます。

まとめ

現在同社の一番大きな収益源となっているのはOffice事業であり、LinkedInの買収以降もしっかりと成長をしています。いろんな事業はあり、どの事業でも基本的に収益を出しているのですが、消費者向けのWindowsやXboxの事業は成長速度は鈍化しています。

目を見張ってダントツで収益を伸ばしているのはAzure事業であり、このクラウドコンピューター市場は今後も伸びていくため今回のGitHub買収によりさらなる成長、マーケットシェアを取りに行く予定ではないでしょうか。

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