5/1-5/16までに$10M以上の資金調達したSaaSスタートアップ特集2!

隔週ごとにこの特集をやっていくので、今回もまた$10M以上の大型調達したSaaSスタートアップを紹介していきたいと思います。前回は11社該当しましたが、今回は15社です。

こんな形でTwitterでも簡単なSaaSの資金調達まとめを出して行きたいと思います。

海外のレイターステージのSaaS企業は現在どういった事業をしてるのか定点的に観測していきたいと思います。簡単に下記のように調達企業名と調達額を書いておきます。

Canopy  $12M
Auth0  $55M
Auvik Networks Inc.  $15.6M
Aircall  $29M
Volterra Inc  $25M
Fuze  $150M
Drishti  $10M
ERP Maestro  $12M
Starmind International AG  $15M
KeyedIn Solutions  $15M
BounceX  $37M
Poq  $12.9M
SkyKick  $40M
Hustle  $30M
Concentra  $56M

それでは1社ずつ簡単な考察を書いていきたいと思います。

Canopy $12M (Tax)

同社は2014年に設立された会社であり、累計で$72Mを調達しています。
税理士向けのサービスで、同社のソフトウェアを通して今までの案件やコンタクト必要書類などを一元管理することができます。課金体系はフリーミアムを採用していて、ある一定の機能を超えたらユーザーごとの課金がされます。日本では類似のサービスがないため、あまりイメージのつかないサービスではあるが、米国ではRegTechの領域は最近ホットであるように思えます。日本も最近業界特化のSaaSが増えてますが、米国も同様にあらゆる業界にSaaSが作られ業務のデジタル化が進んでいってますね。

Auth0 $55M (API)

同社は2013年に設立された会社であり、累計$109Mを調達しています。ユーザーの認証をトークンベースで行うAPIを提供しており、アプリ開発者は数行のAPIを埋め込むだけでユーザー認証フローをカスタマイズできるだけでなく不正アクセスを防止できるためセキュリティの確保ができます。最近はサーバー攻撃なども頻繁に行われており、日本でも不正アクセス事件は今年でも何度かニュースで目にしますね。その流れもあり、同社は昨年比で550%の成長を遂げており、ここからさらにマーケティングで成長に投資していくのではないでしょうか。

Auvik Networks Inc. $15.6M(infrastructure)

同社は2011年に設立された会社であり、累計$33.3Mを調達しています。ネットワークインフラを効率的に管理するソフトウェアを提供しています。サービスを運営していくにあたってのインフラ周りの知識がないので正直サービスの内容が深くつかめませんが、同社のソフトウェアを通してサービス運営にあたってのユーザーのIPアドレスの管理や、パスワードの管理、サーバー管理などを効率的に行うことができます。

Aircall $29M (Telecom)

 同社は2014年に設立された会社であり、累計$40.6Mを調達しています。クラウドのコールセンターシステムを提供しています。

このソフトウェアを使うと複数の電話番号を入れることができ、それぞれの国に応じた電話番号を入れることができます。ということはアメリカにいながらイギリスからのサポート電話に対応することができます。またチームでソフトウェアを活用した場合サポート電話がかかってくるとチーム全員の電話が鳴る設定にできたり、最初に電話が鳴るユーザーを指定し、もし繋がらなかった場合の次のユーザーを指定することができます。同社のアプリを入れておくとモバイルでもPCでも顧客からのサポート電話の対応することができます。

これはかなりサービス内容としてもわかりやすいかつニーズが顕在化してるケースが多いのでWebマーケでフリートライアルに誘導してゴリゴリグロースさせていくのだろうなと思ったら速攻ページ離脱後にリタゲされましたw

Volterra Inc $25M 

同社はまさかの2017年に設立された会社で創業わずか一年でこの巨大な額を調達してます。創業者がすでに前回創業した会社を売却して再度この会社を起業したそうです。またプロダクトは開発段階なので全く情報が公開されていませんでしたw

Fuze $150M (Video conference)

同社は2006年に設立された会社で、すでに$480Mも調達しています。ビデオ会議ソフトウェアを提供している会社です。

ZoomやGoToMeetingなどと競合で、最近は特にZoomがかなり成長しているらしく、結構この領域ってきついんじゃないかなーと思っています。そもそもSkypeやHangoutやSlackでの電話があるかつそこまでスイッチングコストは高くない領域だと思うんですよね。この会社が$480Mも調達するほどの将来性があるのかどうかについては懐疑的ですね。

Drishti $10M (AI)

同社もなんと2017年に設立された会社で、シード(非公開)で一度調達してからの今回のラウンドになります。AIを使って工場のルート効率の最適化やコペラーターの配置を最適化します。

そして工場での作業はかなりリソースを管理に割かれているらしいのですが、同社は画像認識技術を使って工場ワーカーの仕事の進捗を管理します。

完全にサービスの質に依存するので今後はわからないですが、ビジネスの領域的にかなりローテクな人に営業していくことになると思うのでセールスサイドはかなり泥臭い人を雇わないとしんどいだろうなーと思いました。

ERP Maestro $12M (IT)

同社は2013年に設立された会社で、今回が初めての調達なので累計調達額も同じになります。SAPへのアクセスセキュリティを管理するソフトウェアを提供しています。

最近セキュリティの事件が多く世界でセキュリティへのニーズは高まってきていると思いますが、この事業モデルだと完全にSAPに依存するので結構危険だなーと思いました。おそらくSAPはこれからWorkdayにどんどんシェアを奪われていくと思うので、将来の成長性もSAPに依存することを考えると微妙なサービスな気がしました。

Starmind International AG $15M (AI)

同社は2010年に設立された会社であり、すでに$21.5Mを調達しています。同社のソフトウェアを通して、ソフトウェア上に質問を投げかけると社内の誰がこの質問の解答に適してるのかを教えてくれます。

またその質問の解答の履歴を人工知能によって学習していくので、質問の回答を自動化したり、社内の人を選ぶ精度もどんどん上がっていきます。

確かに会社の規模が大きくなっていけばいくほど、誰がこの問題に対してわかるんだっけ?っていう事象は多いですね。なので精度にもよりますが使えば使うほどスイッチングコストも高くなっていくので、うまくハマれば社内で知恵袋みたいなツールになっていき解約もされずらくなるのではないでしょうか。ただうまくハマるまでのエンゲージメントまで持っていくのに結構難しそうなサービスだなと思いました。

KeyedIn Solutions $15M

同社は2011年に設立された会社であり、累計で$42.4M調達しています。プロジェクトマネジメントのソフトウェアを提供している会社です。こちらに関してはよくわからない領域なので解説は割愛させていただきますw

BounceX $37M (Ad Tech)

同社は2012年に設立された会社であり、累計で$75.9Mも調達しています。同社はマーケティング分析ソフトウェアを提供しており、特徴的なのはユーザーのウェブサイト上での振る舞いに応じてポップアップを表示したりなどのCTAの施策をパーソナライズすることができます。

確かに現状は問い合わせページに来た人はとりあえずリタゲしておくぐらいしかそこまで広告配信の仕方をユーザーごとに分けることはできないので、このソリューションは個人の嗜好や趣味がどんどん多様化して行く流れにおいてパーソナライズ化ができるのはいいソフトウェアだなと思いました。

Poq $12.9M

同社は2011年に設立された会社であり、累計で$21.5M調達しています。小売業者にネイティブアプリを簡単に作成することができるソフトウェアを提供しています。決済機能などのネットショップに必要な機能は全て揃えており、デザインなども独自にカスタマイズすることができます。

2年前のシリーズAの調達以降から年間売上が4倍になっているので、毎年しっかり2倍成長していますね。

SkyKick $40M

同社は2011年に設立された会社であり、累計で$67.5調達しています。サービスの管理を支援するソフトウェアを提供しています。KeyedIn Solutions同様ちょっとイメージつかないので解説は割愛させていただきますw

Hustle $30M

同社は2014年胃設立された会社であり、累計で$41M調達しています。セールスを支援するソフトウェアを提供しています。同社のソフトウェア上に顧客の電話番号をアップロードすると、営業担当からあたかも個人的なメッセージが来たかのように簡単に一括でテキストメッセージを送ることができます。

このサービスができた背景としては電話や飛び込み営業は効率が悪い手段でしかなく、news letterなどは一括で送るためそもそもオープンされておらずコンバージョンには結びつきづらいのだが、メッセージに関してはオープンレートも高く、反応率も高いそうです。

確かにSMSのメッセージが来たら一度は見てしまいますね。

Concentra $56M

同社は2005年に設立された会社であり、累計で$56M調達しています。
営業支援領域のソフトウェアを提供しています。リンクアンドモチベーションみたいな形で元々はコンサル業から始めて、モチベーションクラウドを始めたようなのと似ていますね。すでに顧客とのコネクションは持ってる状態で顧客が求めてるソフトウェアをそのまま作った状態なのですでに売上がかなり経ってるのではないでしょうか。

まとめ

これからも隔週に一回定点的に資金調達したSaaS会社を取り上げていきたいと思います。Googleスプレッドシートにリスト化してるので、TwitterでDMいただけますと共有させていただきます。


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