OracleとSAPを凌ぐSaaS企業Workdayとは?

こんにちは、海外SaaS企業オタクのShoです。東南アジアのスタートアップで働いています。

今日はSaaS企業の中で、売上が$1Bを超えている会社が3社しかない中の1つWorkdayについて見ていきたいと思います。

Workdayはオラクルに敵対的買収をされた人材管理ソフトウェア会社People Softの創業者Dave Duffiledが2005年3月に設立したSaaS会社であり、人事と財務管理にフォーカスしたソフトウェアを提供している会社です。

また敵対的買収を防ぐためにWorkdayでは、GoogleのようにDual Class Voting Structure(株主総会における議決権行使に関する二重構造)を採用しています。創業者達で90%以上の投票権を持っており、乗っ取りができない仕組みにしています。

現在約8000人の従業員が在籍しており、2100以上の多国籍企業を顧客に持っており大企業をターゲットとして製品を提供しています。

それでは事業の数字から見ていきましょう。やっぱりWorkdayの特徴としては1社当たりの年間平均額が高いのと売上平均成長率が高いところですね。

売上は2000億を超えており前年度比30%以上で成長しています。過去5年を振り返っても年平均30%以上は普通に超えて成長しています。サブスクリプションビジネス自体の粗利は80%を超えており、売上の30%以上をセールス、マーケティング費用に使っており、プロダクトの開発費用は50%弱も毎年投資しています。

フリーキャッシュフローは300億超と大企業向けに年間契約で結んでいて年間分の契約額を前払いでもらうので毎年のキャッシュフローはプラスになっており、だからここまでプロダクトやセールスに投資できるのです。

また2000社以上の顧客を抱えているということは1社当たりの年間平均契約額は約1億であり、1社当たりの契約額の高さも魅力です。

また1千億相当の現金同等物を持っており、2017年も1社、今年もすでに1社買収しております。Salesforceと比べると買収はそこまで積極的ではないですね。

現在時価総額は2.7兆円ほどあり、過去5年を見てみると右肩上がりで伸びています。

Workdayのすごい所とは?

Workdayは顧客満足度が高く、同社のCEOによると顧客の満足度比率は90%を超えており顧客満足度の水準はとても高く保たれており毎年のチャーンレートは3%程度ならしいです。
またプロダクト開発に高額の投資をして力を入れています。3年前にIdentifiedというベンチャーを買収、これを通じて優秀なデータサイエンティストを迎え入れました。給与支払いのデータを機械学習して次の1年でどの従業員が辞職するかなどの予測もたてられるそうです。
LinkedInで多数の人とつながっている、報酬が比較的低い、職務分野が人材の取り合いになっている、などのデータから予測し、現在90%程度の精度が出ているそうです。

プロダクトの強みは以下の3つが挙げられるそうです。

1. コントロールしやすい 

一括でシステム内で人事情報から支払いまでが完結するため、税率変更や従業員の入社や離職や様々な情報が一括で管理されているためデータ入力の手間がなくミスが起きづらいです。

2. フレキシビリティ

ビジネス状況の変更や会社のストラクチャーの変更に応じて支払いを変更しないといけない場合に対応するためにシステムの柔軟性はかなり重要になってきます。
Workdayは企業ごとにカスタマイズするのではなく、システム内のある機能を企業の個別のニーズに合わせてその都度自分でカスタマイズすることができるので、急な変化にも対応できる柔軟性をもつことは特にグローバルでビジネスをしている大企業にはかなり重要であるといえるでしょう。現在95%のシステムカスタマイズが設定でカバーできるそうです。

3. インサイト

これらのシステムを使う理由としては、データを分析していかに経営の戦略、意思決定に役立てられるかがシステム利用の主な使用理由の1つであります。
Workdayは様々な種類のレポートフォーマットを用意しているため目的に合わせたレポートを出すことが容易なのです。数回のクリックで見たい数字のレポートをダウンロードできてそのまま会議などで使うことでき経営の意思決定を助けています。


何故SAPやOracleからシェアを奪えるのか?

SAPやOracleと違ってクラウド移行期にゼロから作ったSaaSなためデザインもモダンかつ使いやすさを追求して開発してきたからです。OracleとSAPはクラウドに移行するのがWorkdayに比べて遅れたかつ、レガシーなプロダクトかつ顧客もすでに多くいたため大胆なデザインの変更やアーキテクチャーの変更は難しいのでしょう。

そうしたジレンマをうまくついた結果現在多くの大企業がWorkdayに移行または使い始めているのである。また創業者がPeopleSoftの創業者であり大企業に導入するソフトウェアビジネスに従事してたため、クライアントのニーズを創業期からつかめていたかつ、最初から大企業向けのソフトウェア開発にあたっての資金をイグジットによって得ていたのはかなり大きい要素といえます。

これからもWorkdayは成長し続けてOracleやSAPからシェアをどんどん奪っていくのではないでしょうか。

最後に

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