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痛いなんてものじゃない C大阪U-23 対 カターレ富山

4連休前の金曜日、この日唯一行われたJリーグの試合。

相手はC大阪U-23。
ここまでわずかに1勝で最下位の相手だ。
アウェイとはいえ絶対に勝ちが求められる試合だった。

今節のスタメンは、GK岡、DF川崎、今瀬、MF碓井、花井、稲葉、松本、田中佑昌、池髙、FW大野、平松。サブはGK齋藤、DF松原、林堂、MF末木、戸高、FW武、大谷。
中3日で迎える次の岐阜戦を意識してか、前節からは戸根、末木、柳下、椎名、戸高がスタメンから外れ、川崎、大野、稲葉、松本、田中佑昌がスタメンに復帰した。
戸根、柳下、椎名はメンバーからも外れている。

この構成から見るに、怪我がないとするならば、この3人と末木、戸高は岐阜戦を見据えて温存し、今日のメンバーでC大阪の若いメンバー相手の試合を乗り切ろうとしたように見える。

試合が始まり、開始早々に右サイドで得たフリーキックのチャンスを得る。
花井が蹴ったボールは相手GKの茂木がパンチングできずにこぼれたところを今瀬が体をうまく使ってシュートに持っていき、蹴り込んだ。
開始3分での先制で、幸先のいいスタートとなった。
こういう試合は先制点が大事。
かなり優位に立った。

試合はその後、ここ数試合と同様に攻撃を受ける場面も結構あった。
ボランチの碓井のところでボールを奪われるシーンが多く、そこは気になった。
それでもこういうところを何とかしのいで追加点を奪えれば優位に進められると思っていた。
そして、38分に松本から出したスルーパスで、大野が抜け出し、シュートを打った場面からこの日一番のチャンスが訪れる。

このシュートは相手に防がれ、ここで迎えたコーナーキック。
花井が蹴ったボールにまずはゴール前で平松がヘディングで合わせる。
そのボールはクロスバーを叩き、その跳ね返りを今瀬がヘディング。
ゴール前に落ちたボールを大野がシュート、ゴール前には相手の選手が密集して防ぎ、その跳ね返りをもう一度大野がシュートするが、それも防がれた。
結果的にこれを防がれてしまったのが大きかった。

すると、意図しない形で失点を許してしまう。
中盤で碓井があっさりとボールを奪われ、そこから逆襲を許す。
相手FWが抜け出し、GK岡と一対一に。
相手FWが浮かそうとしたボールは岡の顔面に当たり、ボールは斜め横に行き、それは今瀬がボールキープしたのだが、そこで笛がなる。
まさかのPK判定だった。

生で見ていてもよく岡が防いだと思ったが、こういうのはビデオで見返すと、ここがファウルだったのかというのはよくある。
しかし、この場面に関しては、映像を見返しても、岡は正当にセーブしているし、その跳ね返りは今瀬が自分のボールにしている。
確かに相手FWと岡はぶつかったが、お互いにシュートとセーブしに行った結果であり、それはよくあること。
ボールが岡の後ろに転がって、相手FWが自分のボールにできそうだったのならまだ分かるが、岡がセーブしたボールは横に転がり、今瀬がその後自分のボールにしているし、ぶつからずに行ったとしても、相手FWが自分のボールにできる可能性はなかった。

これをPKにされたのではたまったものではない。
当たりに行った者勝ちになる。
結局このPKは相手に決められて追いつかれてしまう。

後半開始から、碓井に代えて末木、池髙に代えて戸高を投入する。
末木と戸高は休ませたいところだったと思うが、結局後半丸々使わざるを得なくなった。
得点を奪わないと勝てないカターレは攻め込むがそれでもあまり攻撃は噛み合わずに逆襲を許す場面もあった。
こちらは、その後も大野に代えて大谷、花井に代えて武と投入していったが、ああ、ここに武がいればとか、ここに花井がいればとかいうシーンがあって、うまく行かなかった。

すると相手にカウンターでオフサイドラインぎりぎりに抜け出されて(ぎりぎりだったのかもよく分からないが)、逆転のゴールを許してしまう。
まさかの逆転で、逆襲が必要なカターレの最後の選手交代は田中に代えて林堂。
この意図は不明で、3バックにして松本を右に回し、3−4−3にしたのだろうか。
あまり効果的ではなく、決定的なチャンスを迎えることもなく試合は終了した。

ここ2試合連勝はしたが、内容は決してよくはなかった。
前の2試合に比べて攻撃はできていたが、この状態でさすがに3連勝させてくれるほど甘くはないということだろう。

映像を振り返って見て思ったことだが、不可解なPKを取られたシーン。
当事者の岡は抗議(と言っても冷静に主張していただけだ)していたが、その他のメンバーがあまり反応を示さず冷静だった。
冷静なことはいいことだが、ここは次のPKのことも考えて、別の選手が熱くかつ冷静に抗議の意思を示して、岡に集中させる時間を作って欲しかった。
こういうのはキャプテンの仕事だと思うのだが。

また、今日は柳下がいなかったが、ヤギがいれば彼はあのシーンで激しく抗議してくれたんじゃないかという気持ちに至った。
ヤギは熱くなりすぎる傾向があって決して良くはないのだが、ああいう不可解な判定に対して熱い気持ちを見せてくれることは流れをまた引き寄せてくれる効果があるのではないかと思っている。

今、チームは完全に停滞気味だ。
もう間に合わないかもしれないが、選手の顔ぶれからするとまだまだ大きな連勝ができる余力はあるはずだ。
何が起爆剤になるか分からないが、それを監督に見つけて欲しい。

(選手の動向)
1 GK 岡 12試合連続スタメンフル出場
2 DF 松原 2試合連続サブ
3 DF 川崎 2試合ぶりスタメンでフル出場
4 DF 戸根 ベンチ外
5 DF 今瀬 2試合連続スタメンフル出場、今季初得点
6 MF 碓井 2試合連続スタメン
7 MF 佐々木陽次 ベンチ外
8 FW 高橋 ベンチ外
9 FW 武 3試合連続サブから途中出場
10 MF 花井 8試合連続スタメン
11 FW 大谷 2試合連続サブから途中出場
13 MF 佐々木一輝 ベンチ外
14 FW 大野 2試合ぶりスタメン
15 MF ルーカス・ダウベルマン ベンチ外
16 MF 末木 12試合ぶりサブから途中出場
17 MF 稲葉 4試合ぶりスタメンでフル出場
18 FW 松澤 ベンチ外
19 DF 柳下 ベンチ外
20 FW 宮城 ベンチ外
21 GK 田中勘太 ベンチ外
22 MF 椎名 ベンチ外
23 DF 林堂 3試合ぶりサブから途中出場
24 MF 滝 ベンチ外
25 MF 松本 4試合ぶりメンバー入りでJ初先発フル出場
26 MF 馬渡 ベンチ外
27 MF 田中佑昌 2試合ぶりスタメン
31 GK 齋藤 5試合連続サブ
32 MF 戸高 13試合ぶりサブから途中出場
33 MF 池高 2試合連続スタメン
37 FW 平松 2試合連続スタメンでフル出場
38 FW 玄 ベンチ外
39 FW 里見 ベンチ外
40 MF 向川 ベンチ外
41 MF 益田 ベンチ外
42 MF 橋場 ベンチ外


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