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【カターレ富山】2024年 J3 他のチームの戦力を見てみよう

今年も選手名鑑が発売された。
毎年のことだが、サッカーダイジェストの大型販とエルゴラの小型版を買った。
エルゴラの方は、基本的にスマホやタブレットで見るために買っている。

今年はJ2から大宮と金沢が降格し、愛媛、鹿児島がJ2に昇格して行った。
一方でJFLとの入替えはなし。
20チームでの戦いが今年は2月後半から始まる。
それでは、他のチームの戦力を見ていこう。

大宮アルディージャ(J2 21位、11勝6分25敗)

前年チーム得点王 FW アンジェロッティ(5点→今治)、FW 冨山貴光(5点)前年最多出場選手 DF 茂木力也(41試合3,235分)
主な新加入選手 MF 中野克哉(←琉球)、泉柊椰(←山形)、FW 杉本健勇(←横浜FM)
主な移籍選手 DF 袴田裕太郎(→東京V)、DF岡庭愁人(→千葉)、FW室井彗(→横浜FC)
元カターレ富山 MFアルトゥールシルバ(2022-2023)
監督 長澤徹(1年目)

ついに、J3に降格してしまった大宮。
大幅に選手が入れ替わってはいるが、それなりに去年の主力は残っている様子。
資金力はあるチーム。
合わなくなった歯車は再び噛み合うだろうか。
アルトゥールシルバは怖い。

ツエーゲン金沢(J2 22位、9勝8分25敗)

前年チーム得点王 FW 杉浦恭平(9点)、MF 加藤潤也(9点→山口)
前年最多出場選手 MF 藤村慶太(39試合3,457分→鹿児島)
主な新加入選手 DF 畑尾大翔(群馬)、MF 大山啓輔(大宮)、MF 西谷優希(栃木)
主な移籍選手 DF レオ・バイーア(→横浜FC)、FW 奥田晃也(→栃木)、林誠道(→千葉)
元カターレ富山 大谷駿斗 (2018−2020)
監督 伊藤彰(1年目)

J2最下位で10年ぶりにJ3を戦うことになる金沢。
そんなに選手は移籍しておらず、主力は残っている。
去年最下位だったメンバーだが、実力はありそうで問題は得点力か。

FC今治(J3 4位、16勝11分11敗)

前年チーム得点王 FW ドゥドゥ(8点、→千葉)、FW マルクス・ヴィニシウス(8点)
前年最多出場選手 DF 照山颯人(37試合3,322分→いわき)
主な新加入選手 DF 加藤徹也(←奈良)、DF 福森直也(←仙台)、FW アンジェロッティ(←大宮)
主な移籍選手 DF 下口稚葉(→大宮)、MF 土肥航大(→栃木)、FW 千葉寛汰(→清水)
元カターレ富山 松本雄真(2020−2022)
監督 服部年宏(1年目)

常に上位に着け、J2に近付いている今治。昇格まであと一歩、というところまで来つつある。
資金力をいかして外国人も積極的に獲得。
監督には岡田オーナーの人脈から元日本代表で前福島監督の服部年宏氏。

奈良クラブ(J3 5位、15勝12分11敗)

前年チーム得点王 FW 浅川隼人(16点、→松本)
前年最多出場選手 DF 鈴木大誠(38試合3,416分)
主な新加入選手 MF 下川陽太(←松本)、MF 田村亮介(←鳥取)、MF 岡田優希(←北九州)
主な移籍選手 GK アルナウ(→鳥栖)、DF 加藤徹也(→今治)、MF 可児壮隆(→八王子)
元カターレ富山 なし
監督 フリアン(4年目)

去年は昇格1年目で5位と躍進の1年だった。
フリアン監督の戦術が浸透し、チーム作りに成功している。
浅川の穴は大きいが、岡田や田村でその穴を埋めたい。
タイ人を2人補強。

ガイナーレ鳥取(J3 6位、14勝14分10敗)

前年チーム得点王 MF 牛之濵拓(9点、→北九州)
前年最多出場選手 MF 普光院誠(36試合3,105分)
主な新加入選手 DF 二階堂正哉(←YS横浜)、DF 温井駿斗(←相模原)、FW 末木駿之介(←ヴェルスパ大分)
主な移籍選手 DF 鈴木順也(→琉球)、DF 鈴木順也(→琉球)、GK 糸原紘史郎(→山口)
元カターレ富山 なし 
監督 林健太郎(1年目)

ディフェンス、攻撃陣と主力が移籍しており、後半巻き返したメンバーは大きく変わることに。
林新監督の手腕が問われる。

ヴァンラーレ八戸(J3 7位、15勝11分12敗)

前年チーム得点王 MF 妹尾直哉 (10点)
前年最多出場選手 FW 前澤甲気(38試合3,371分)
主な新加入選手 DF 藤嵜智貴(←沼津)、DF 雪江悠人(←福島)、FW 永田一真(宮崎)
主な移籍選手 MF 相田勇樹(→山口)、FW 宮本拓弥(→未定)FW 佐々木太一(→千葉)
元カターレ富山 DF 柳下大樹、MF 安藤由翔、MF 柴田壮介、MF 音泉翔眞
監督 石﨑信弘(2年目)

去年は石﨑監督1年目で、終わってみれば3つ勝ち星が多く、初の一桁順位となる7位。
さらに今年は主力がほとんど残留し、さらに元富山勢4人だけでなく、他のチームの主力選手を獲得し、勝負のシーズンになる。オリオラ・サンデーが残ったのも大きい。

FC岐阜(J3 8位、14勝12分12敗)

前年チーム得点王 MF 窪田稜(9点、→愛媛)
前年最多出場選手 DF 川上竜(37試合3,270分)
主な新加入選手 DF 甲斐健太郎(←岩手)、MF 文仁柱(←鳥取)、FW 粟飯原尚平(←熊本)
主な移籍選手 MF 宇賀神友弥(→浦和)、FW 村田透馬(→横浜FC)、FW ンドカ・チャールズ(→鹿児島)
元カターレ富山 なし
監督 上野優作(2年目)

有名選手が引退または移籍し、さらに去年の主力も移籍して、苦しいかと思いきや、チームがスリム化した印象。
以前、活躍した選手が戻ってきてもいて、逆にこんな時の方が強いかも。
上野監督も2年目で手強そう。

松本山雅FC(J3 9位、15勝9分14敗)

前年チーム得点王 FW 小松蓮(19点、→秋田)、
前年最多出場選手 DF 常田克人(38試合3,420分)
主な新加入選手 DF 高橋祥平(←町田)、FW 浅川隼人(←奈良)、FW 安藤翼(←相模原)
主な移籍選手 MF 下川陽太(→奈良)、MF 喜山康平(→北九州)、FW 野沢零温(→FC東京)
元カターレ富山 MF 滝裕太、安永玲央 
監督 霜田正浩(2年目)

去年は、得点王小松を擁しながら、9位と中位の順位。
小松は移籍したが、その代わりに2023年得点ランキング2位の浅川、さらに相模原から10点を取った安藤翼、横浜FCから高井と即戦力を獲得。
資金力はあるだけにチームがかみ合うかどうかが鍵。
監督の手腕が問われる。

いわてグルージャ盛岡(J3 10位、15勝9分14敗)

前年チーム得点王 MF 和田昌士(11点、→群馬)
前年最多出場選手 GK 丹野研太(38試合3,420分、→栃木)
主な新加入選手 MF 新里涼(←水戸)、FW 都倉賢(←長崎)、FW 深堀凖平(←愛媛)
主な移籍選手 DF 甲斐健太郎(→岐阜)、DF 新保海鈴(→山口)、FW 藤村怜(→群馬)
元カターレ富山 なし
監督 中三川哲治(2年目)

選手の出入りが激しく、かなりメンバーが変わりそうだ。
ただ、良い選手は多く取っている。
チームをうまくまとめることができれば、上位進出も考えられる。

FC大阪(J3 11位、14勝11分13敗)

前年チーム得点王 FW 古川大悟(9点)
前年最多出場選手 GK 永井建成(38試合3,420分)
主な新加入選手 DF 江川慶城(←いわき)、MF 下澤悠太(←宮崎)、FW 武颯(←群馬)
主な移籍選手 DF 板倉洸(→山口)、DF 黒木謙吾(→宮崎)
元カターレ富山 FW 武颯(2020)、DF 舘野俊祐(2012,2013)
監督 大嶽直人(1年目)

去年は終盤に失速し、結局11時に。
またチームを引っ張る存在がいれば、ダークホースになるだろう。

Y.S.C.C.横浜(J3 12位、14勝10分14敗)

前年チーム得点王 FW 福田翔生(11点→湘南)
前年最多出場選手 GK 児玉潤(37試合3,274分)
主な新加入選手 MF 奥村晃司(←群馬)、DF ヴァンイヤーデン・ショーン(←横浜FC)、MF 大竹優心(←新潟)
主な移籍選手 DF 二階堂正哉(→鳥取)、MF 古賀俊太郎(→長野)、FW 佐藤大樹(→秋田)
元カターレ富山 FW 萱沼優聖(2015−2017)
監督 倉貫一毅(2年目)

倉貫監督に代わってから去年10月に4連勝。チームの勝敗は5割。毎年メンバーが大きく代わってもそれなりの戦いができるようになっている。
今年は戦力の流出が少なく、去年と同じ戦い方ができそう。
飛躍の可能性がある。

アスルクラロ沼津(J3 13位、15勝6分17敗)

前年チーム得点王 FW ブラウンノア賢信(13点、→徳島)
前年最多出場選手 DF 濱託巳(38試合3,406分)
主な新加入選手 GK大友竜輔(←山形)、MF 柳町魁耀(←水戸)
主な移籍選手 DF 藤嵜智貴(→八戸)、DF 大迫暁(→富山)、FW安藤阿雄依(→清水)
元カターレ富山 なし
監督 中山雅史監督(2年目)

去年は中盤絶好調になり、順位も3位まで上昇。
カターレが連敗中でその間に勝てば2位というところまで行ったが、そこから調子を落として結局負け越し。
だが、15勝は5位奈良と同じで、強さはあった。
エースのブラウンノア賢信は抜けたが、安在、菅井、持井、津久井といったところは残留。
2年目の中山監督の戦術も浸透し、今年は好成績を継続できるか。

AC長野パルセイロ(J3 14位、13勝11分14敗)

前年チーム得点王 MF 三田尚希(9点)
前年最多出場選手 DF 池ヶ谷颯斗(36試合3,182分)
主な新加入選手 DF 黒石貴哉(←水戸)、MF 安藤一哉(←今治)、FW 浮田健誠(←岐阜)
主な移籍選手 DF 秋山拓也(→FC大阪)、DF 船橋勇真(→群馬)、佐藤祐太(→琉球)
元カターレ富山 MF 碓井鉄平(2019-2023)、MF 加藤弘堅(2012)
監督 高木理己(2年目)

昨年、低迷した長野は、逆襲を狙う。
船橋、秋山、佐藤、音泉といった戦力が抜け、宮坂、山本が引退した。
結構戦力が抜けた印象もあるが、それでもベースとなる選手はいる。
巻き返しに向け、高木監督の色を出してくるはず。
補強も進めており、今年も低迷とはならないだろう。
リーグワースト2位だった守備の改善が望まれる。

福島ユナイテッドFC(J3 15位、12勝11分15敗)

前年チーム得点王 FW 雪江悠人(7点→八戸)
前年最多出場選手 GK 山本海斗(37試合3,330分)
主な新加入選手 DF 山田将之(←藤枝)、MF 針谷岳晃(←磐田)、FW 矢島輝一(←大宮)
主な移籍選手 DF 大武峻(→宮崎)、DF 田中康介(→長野)、FW 三木直土(→鳥取)
元カターレ富山 なし
監督 寺田周平(1年目)

去年は得点力に乏しく、下位に低迷したままだった。
今年は去年のチーム得点王だった雪江が移籍。
その意味では、大宮から移籍の矢島に期待がかかるだろう。
雪江と守備の要だった大武が移籍。
大きな移籍はその2人だけであとは基本的に残留。
新監督の寺田監督がどんなサッカーをするのかに期待がかかる。

カマタマーレ讃岐(J3 16位、11勝11分16敗)

前年チーム得点王 MF 吉田源太郎(4点)、FW 冨永虹七(4点)
前年最多出場選手 MF 川崎一輝(37試合3,210分→磐田)
主な新加入選手 DF 内田瑞己(←町田)、MF 吉長真優(←磐田)、FW 大野耀平(←富山)
主な移籍選手 DF 奈良坂巧(→町田)、MF 川崎一輝(→磐田)
元カターレ富山 FW 大野耀平(2020-2023)、MF 川西翔太(2022-2023)
監督 米山篤志(2年目)

米山監督になって2年目。
去年は得点力に乏しくリーグ最低。
その得点力不足を解消するため、大野を獲得したと思っている。
大野と去年途中に移籍した川西が中心となって攻撃を活性化できるか。
中盤の要の川崎は磐田に移籍したが、去年との継続性で成績を上げられるか。

FC琉球(J3 17位、12勝7分19敗)

前年チーム得点王 FW 野田隆之介(11点)
前年最多出場選手 DF 福村貴幸(33試合2,916分)
主な新加入選手 GK 六反勇治(←横浜FC)、DF 藤春廣輝(←G大阪)、89 FW 高木大輔(←山口)
主な移籍選手 GK 田口潤人(→ 山口)、DF 柳貴博(→岡山)、MF 中野克哉(→大宮)
元カターレ富山 なし
監督 金鍾成監督(2年目)

選手の出入りは激しいが、軸はまずまず残ったか。
去年はJ2からの降格後1年目だったが、失点が多く思わぬ低迷となってしまった。
失点数はリーグ最多。
守備の再構築が課題になるだろう。
一方で得点もそんなに多かったわけではなく、課題は多いが、選手のポテンシャルはそこそこあるだけに、監督戦術とうまく噛み合えば再浮上もあるだろう。

SC相模原(J3 18位、9勝14分15敗)

前年チーム得点王 MF 安藤翼(10点→松本)
前年最多出場選手 DF 山下諒時(36試合3,194分→磐田)
主な新加入選手 GK 三浦基瑛(←金沢)、DF 田代真一(←岩手)、FW 高木彰人(←群馬)
主な移籍選手 GK 東ジョン(→琉球)、MF 佐相壱明(→松本)、MF 増田隼司(→FC大阪)
元カターレ富山 なし
監督 戸田和幸(2年目)

主力選手の入れ替わりは少なく、戸田監督の2年目に向かう。
去年の前半は連敗もあり、最下位に低迷した。
シーズン後半に大量補強して、何とか成績を上向きにし、J3残留を決めた。
チーム最多得点の安藤翼は抜けたが、チームの骨格はできているはず。
新外国人が新戦力がうまくはまれば上位進出も可能だろう。

テゲバジャーロ宮崎(J3 19位、9勝12分17敗)

前年チーム得点王 FW 南野遥海(10点→栃木)
前年最多出場選手 MF 永田一真(37試合3,013分→八戸)
主な新加入選手 DF 大武峻(←福島)、MF 魚里直哉(←藤枝)、MF 力安祥伍(←金沢)
主な移籍選手 MF 下澤悠太(→FC大阪)、FW 山崎亮平(→栃木シティ)
元カターレ富山 DF 代健司(2016-2019)
監督 大熊裕司(1年目)

チーム得点王の南野、最多出場の永田、チームの中心の下澤、そしてレギュラーだったベテランの石津、西岡が引退と大きくメンバーが変わる。
失点も多かった守備陣に福島からベテラン大武を補強。
それなりに補強もしている。
大熊新監督の手腕に命運がかかる。

ギラヴァンツ北九州(J3 20位、7勝10分21敗)

前年チーム得点王 MF 岡田優希(6点→奈良)
前年最多出場選手 DF 村松航太(38試合3,399分→秋田)
主な新加入選手 GK 大谷幸輝(←札幌)、MF 牛之濵拓(←鳥取)FW 永井龍(←岡山)
主な移籍選手 GK 吉丸絢梓(→福島)、MF 野瀬龍世(→水戸)、MF 前川大河(→ 讃岐)
元カターレ富山 なし
監督 増本浩平(1年目)

去年は勝敗差ほど得失点差もなく、惜しい試合を逃し続けてダントツの最下位になった。
JFLへの降格、または入替戦に進むことは十分考えられたが、幸運にもJFLからの昇格チームがなかったため、無条件で残留できることになった。
かつて最下位からのJ2昇格を経験している北九州。
戦力も岡田や村松、野瀬、前川など主力が抜けたが、鳥取から牛之濱、岡山から永井など補強もしており、去年のようなことはないのではないか。

以上、カターレ富山以外の19チームを見てみた。

新監督が多い印象で、逆に純粋に去年の開幕から複数年をかけてチームを作っているチームは8チームしかない。
もちろん新監督で一気にかみ合うということもあるが、時間をかけて作っているチームに結果が欲しい。
もちろんカターレ富山もそうなので結果が出て欲しいところだ。

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