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高速神戸と寿司(2022.7.31)

神戸でうみの会の句会。今日はなんと暮田真名さんがゲスト参加です。うみの会は普段は題詠2句+雑詠2句なんやが、今日は前半に暮田さんの句集『ふりょの星』の読書会をして、後半に題詠「寿司」というスペシャル会。仕事当たってなくてよかった〜。

読書会はまず二人の発表者(?)の話を聞いて、そのあと参加者で意見を言い合う形式。うちは川柳の勉強をしたことがないから、どの句集もただただ好きなように楽しく読んでるけど(というか短歌の勉強もしてないけど)、発表者のお二人の句の見つけ方というか特徴の取り出し方というか、全く考えもせんかった見つけ方でおもしろかった。読む人の見つけ方というよりは、実際に作る人やから見つけられるところやと思う。うちからしたら考えたことがなかったというだけで、川柳の人たちからすればそんな珍しい技法ではない可能性もあるけど。

モナリザの肩の隣に寿司がある
/暮田真名『ふりょの星』より

このモナリザの句、もしかして暮田さんには実際にこの景色が見えていたからそのまま作ったのでは?と思ったので、それを恐れ多くも作者本人に聞いてみたら、そうではないとのことやった。うちは短歌を作るとき、頭の中に劇場があってそこで見えたものを短歌の形にして作ってるんやが、暮田さんも同じ作り方をする人なのかも、と思って。そんなことはなく言葉から作ってはるそうなのやが、その後の句会でも、言葉から作る人と見えたものを作ってる私とで違った読み方をする場面もあったり、ほんと発見の多い一日や。 

アサガオに寿司を見せびらかしていい?

県道のかたちになった犬がくる

箱庭を全員野球でくみたてる
/暮田真名『ふりょの星』

『ふりょの星』より、わたしの好きな3句。ほんとめっちゃ楽しい句集なのでおすすめです。言葉のおもしろさがすごい。短歌知る前にこの句集読んでたら、うちはこれで川柳をはじめてた可能性がめちゃくちゃ高いし、来年くらいに川柳やってる人増えたな〜ってなってると思う。わたしとしては短歌も楽しいので短歌をはじめてほしいけどな。

飛び級でこのたび寿司になりました

言い訳の通用しない押し寿司だ
/谷じゃこ

題詠「寿司」で私が提出した2句。飛び級のほうは、おもしろいのができたわ〜と自分でも好きな句が作れて嬉しい!寿司は短歌でもよく使うモチーフやし、作りやすかった。

あと暮田さんにサインしてもらった〜!暮田さんのサインめちゃくちゃかわいいんですよ。これまでサインもらう時って、目の前で書いてもらってる時間が嬉しくて書いてもらうって感じやったんやが、暮田さんのサインはそのものがまずかわいいし、書き方がすごくてライブペインティングを見てるみたい。サインしてもらう機会があれば、本をもう一冊買ってでも書いてもらうのもありやと思うよまじで。うちも別に機会はないけど、サイン考えよーって思った。

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