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ただれる喉

言いたい言葉を飲み込むうちに喉がただれてきた。
気分が良くなるために話したい自慢話、愚痴、不満、あげつり、どれも口から出して空気をふるわせる必要のない言葉たち。聴衆を必要としない言葉たち。
それらの言葉は熱くて刺々しいので、飲み込むのは大変だ。
何か抜本的な治療をしないと、いつか飲み込めなくなって、ぼろぼろと口から汚物のような、人を嫌な気分にするような言葉がとめどなく溢れ出てしまいそうで怖い。

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