プラネタリウム造成生活 2023-5-11

なんか、順当に日々が過ぎ始めたなぁ…という気がしている。
それなりにやばい状況にいること自体は間違いないんですが、なんか、まぁ大丈夫かな〜みたいな。
人工衛星がブースターを切り離して周回軌道に乗ってきた時って多分私と同じ気持ちを抱いているんじゃ無いだろうか。
そのくらい「よく分からないけど落ち着いてるな」という状況に置かれている。少なくとも気持ちだけは。


アイマスの話はここでしないみたいな事を言ってるんですけど、【ヒカリと夜の音楽、またはクロノスタシス】があまりにも良かったので少しだけその話をしたい。厳密にはストーリーそのものじゃなくて読んだことによる変化とかの話なので許して欲しい。

シャニマスももう5周年を迎えるわけで、新作ゲームが出たり色んなフィギュアが出たりと大きくなっていっている今、看板ユニットとも言えるイルミネーションスターズのこれまでについてのシナリオを出してくるのはすごいなぁ、と思った。
少しずつ有名になっていく彼女たちと増えていくファンとの間に広がっていく溝。途中でドロップアウトしてしまうファンだった人達の気持ち。そういうものが5周年を強調している今描写されることでより重みを伴った文章を紡いでいたように感じる。

内容に触れる気はあまりないんですが、大切な人達と永遠に一緒にいられると信じていたり、「永遠」「ずっと」「絶対」なんてものは無いだろうと分かっていても見ないふりをしていた時期と言うのは振り返ってみれば沢山あったな、と思う。
そんな若さがどれだけ輝いているかを見せつけられたし、私の心の中ではそんな過去達が未だ新鮮に煌めいているんだな、と気づいた。
苦い思い出になってしまったものも沢山あるけれど、そんなやつらも苦くなる前に立ち返ってみれば他と同じように輝いて見える。

人生というものは真っ暗な円筒の中を歩きながら壁のあちこちに穴を開けていくような、そんな体験であるように感じた。
プラネタリウムを手作りしている途中なのだな、と。
BUMPのプラネタリウムがどうしても頭をよぎるが、いざ聴いてみると恋愛色が強すぎてそうでも無かった。人生は四畳半で完結していないし、どれだけ恥ずかしい名前をつけた星を増やしてももう触れることは出来ないし。

今まで私は過去も未来もどうでもいいなと思いながらのうのうと暮らしていたのだけど、自分が過去に作って残したままの輝きを見て、「この先もこんな輝きが増えていくのかもしれない」と感じて人生に対して前向きになったような気がした。
少なくともこれまで過ごしてきた時間のどれもがろくでもないものなんかじゃなく、大切で捨てたくても捨てられないものだった事に、新鮮に驚いた。過去のことなんてどれもゴミクズ同然に思っていたけれど、全部丁寧にコレクションされていて、少しホコリを払うだけで目を焼くほどに光を放った。自分の人生を初めて美しいな、と思った瞬間だったと思う。

そうなると浅倉透の「人生、長いからさ」がより響いてくる。真剣に先の人生を見据えて、自分の力でちゃんとのぼっていこうと思わせてくれた。
シナリオの読後にすぐ友人と意見交換をしたのもあって、しっかりと咀嚼する事が出来て自分の心の奥深くに根を張ったような気分になった。
人生は長いし先はずっと暗いのだけど、後ろには数多の光がいつまでも残っていて好きな時に手に取って見返すことが出来るという事実が背を押してくれるし、これからも自分自身で光を残していくことは出来るのだからひたむきに生きていこうと思う。

生きることに対してここまで前向きになれたり、周りの人達と支え合って生きているのだなという実感をここまで強く持ったのは初めてだと思う。それくらい私の心を強く打ち付けて余韻を残す良いシナリオだった。


そんなわけで昔を振り返って綺麗だなァとめそめそしながら寝た翌日、祖母から電話がかかってきたのでしばらく近況の話をした。
こっちの話はもちろんだけれど、普段ほとんど連絡をとっていない弟達の話を聞いたりした。

結構年の離れた弟達なので、ほんの少し目を離しただけで色んなことを頑張って成長しているんだなと強く感じた。
出来なかったことが出来るようになったとか、新しいことを始めて楽しそうだとか、そういう話を聞いているうちに自然と涙が止まらなくなり驚いた。
普段連絡を取らないくらいにはお互い大して興味もないし、仲もそんなに良い訳では無いと思っているのだけど知らない間に沢山頑張って色んなことを楽しんでしっかり生きているんだなと思うと自然に嬉しさとか喜ばしさみたいなものが溢れてきた。

昨日の今日でそういう人生の美しさみたいなところについて過敏になっていたのかもしれない。
人の成長に対して素直に喜び、声を上げて泣いたのは初めてだった。
悲しみではない涙というもの自体初めてかも知れない。自分が今なぜ泣いているのかもよく分からず困惑しながらもずっと涙は止まらなかった。

それ自体はいい事なのだと思う。人の成長に対して一切僻みなく100%の気持ちで喜び思いっきり泣くことが出来たというのは。
自分自身も精神的に成熟していっているのかな、と感じることも出来てどことなく嬉しかった。

でも数日経って思うとそのきっかけシャニマスなのか....?とびっくりするな。
精神的な面で人生のかなり大きなターニングポイントだったと思うけど、それシャニマス!?と何度でもびっくりできる。
仮にこの先私が何かしらの形で大成して「何が貴方をここまでつき動かしてくれたんですか?」みたいなインタビューを受けたら「アイドルマスターシャイニーカラーズです」と答えるんだろうな。
当事者からすると本当にそれだけの価値があるいいシナリオだったし素敵なゲームだと思うけれど、インタビュアーも見た人も皆「アイマスなんだ....」ってちょっと思うだろうな。なんとなく面白い。


そんなわけで弟達の成長に大変感動したので頑張ってるらしくて偉いな、的なメッセージをしたら普通にビビられたし崩壊スターレイルのフレンド申請をしてきた。「崩壊スターレイルはやってないのでお前がシャニマスをやれ」と言い続けたら向こうが折れたので、やはり成長したと言っても所詮弟は兄には勝てないのだ。

これが兄の威厳である。既読は皆の方で着いてることにしておいてください。

普通にまたシャニマスの話ちょっとするけど、距離感すごいな....
シーズはまだ怖くて見れていないけど、この絵を見ているだけでハラハラしてしまう。


存分に伝わったと思いますが、そんなこんなで人生が周回軌道に乗って手が余ってきたから好き放題している。やることはやりつつね。

心に少し余裕が産まれると一気に楽しくなってくるな、人生。
あとフォロワーの日記をしばらくぶりに覗いたら社会人になっていて「あ〜ここでも時間が過ぎて人が成長している〜!!」と少しニッコリした。
なんか子犬を見てるみたいな気持ちで人の人生を観察している気がしてきたな。

では。

助けてください。