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コアラの生存戦略から学ぶ

先日家族で出かけた時に、コアラを見ました。

娘も何度かコアラを見たことはあるのですが、少しずつ大きくなると興味も対象も同じ生き物でも変わるようで、
前まで眺め振るように見ていたのが、
『何食べてるの?』
と今回は食べ物に興味津々。

おそらくモルモットへの餌やり体験をやってみようか?と前日に話していた記憶が残っていて何を食べるかがコアラでも気になったようです。

コアラが食べるのはユーカリという葉で、コアラによってはユーカリしか食べない種類もいるようです。

基本コアラの主食としてはユーカリというのが一般的ですが、
ユーカリは青酸という猛毒を持っています。体内に入ると青酸ガスが発生して、内臓機能が停止、死に至る猛毒。

捕食者に食べられないためにユーカリは自己防衛として毒を持っているのですが、コアラはその毒素を分解して食べられるようです。

結構皮肉ですね。
捕食者に対抗するために武器として猛毒をもったユーカリ。コアラ以外からは食べられることは無くなったのですが、コアラはユーカリの取り合いを他の動物とする必要がなく、それをメインで食べる。

コアラは競合がないのでユーカリも鮮度とか選り好みをかなりして、普通に食べ残したりするとかも聞いたことがあります。
やりたい放題。あと脳みそが体重に対して最小レベルの哺乳類なんですよね。栄養がユーカリはほぼないので知能も低くなる結果に。

生きるために戦う武器として毒を持ったユーカリ。
それを逆手にユーカリの毒への耐性だけをもって競合を無くしたコアラ。

戦わずして勝つ。
そして他の動物は毒があるからと逃げた、その毒を克服することでユーカリを食料として独占。
なかなかな戦略家ですね、コアラも。知能は低いですが。

とはいえ、それにかまけた結果、森林伐採の影響で今ではコアラも絶滅危惧種。
ユーカリへの偏りすぎたことが裏目にも出ています。

戦う時に、それは危険だから。と周りが尻尾を巻くなら、それに対応できたときは、一人勝ち。ただ、それに偏ると痛い目もみる。

動物の特性って面白いですね。様々な戦略で生き抜いていて、それがヒントになることもあります。

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