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言われてできる人なら、こんなことになっていない

「貯金できないんです」「もう冬の賞与全く残ってません」
「〇〇カードのリボが80万あるし毎月スマホの決済の支払いも7万とかあるんです」「こんなんじゃ結婚できないですかね?」

送別会でそう言った若い女子社員に驚くみなさん。私は全く驚かないよ♡
でもそんなことを恋人の愚痴を言うかのようにみんなの前で軽く話す明るさには、驚くような羨ましいような。私にはその明るさはなかった。

私から見たら80万のリボ残に貯金ゼロでも20代なら全然詰んでないと思うけれど、きちんとしている人が顔色を変えて色々アドバイスをしていて、
「私なんか80万の10倍だったもんな。やばかったよな」と改めて思う。

「毎月リボは返せるだけ返して、スマホのかんたん決済は3月に決算ボーナスが出たらそれでもうしないことにしなさい。」
「毎月返せるだけ返してボーナスも返済にあてて今年中には全部返してそれが終わったら毎月同じ額を貯金しなさい」
「会社の〇〇貸付なら手数料安いから調べてみて」
命令のようなアドバイスを先輩方から浴びてちょっと迷惑そうな女子社員。

私は分かる。そんなこと言われてできるならこんなことになっていない。

でも「やばいんです〜」と理由と内訳をすっと言えるくらいならまだまだ。本当に末期になると何がなんだかわからなくなるから。

まだ大丈夫だから。すぐにもとの世界に戻れるから。
その先輩方の命令アドバイスを実行すればかんたんに。
でも、底をつくまでそれがわからないことも多い。私も底の底についてはじめてわかった。そんなことを帰りに思い、思い出した。
それにしても、今年決算ボーナスでるのかしら???(昨年は出なかった)

イラストは「財布」で検索しました。
猫派の私ですがシュナウザーの可愛らしさとお買い物の楽しそうな感じが素敵で使わせていただきました。





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