「ボーナス無し」で育休が取りやすく? 2023/10/19

 転職して環境が変わったことの一つとして、「給料が年俸制になった」というのがあります。

 年俸制といっても、一年に一回給料が渡されるわけではなく、分割されて毎月支給されますので、感覚としては普通に月給をもらっているのと変わりません。現職では年俸内に6か月分の賞与(夏冬ボーナス)が織り込まれているため、年俸を18で割ったものが基本の月給となります。それとは別に会社業績/個人成績に応じた賞与もありますが、まあ、年収のベースが決まっているのはわかりやすくていいですね。

 今後、その制度が変更され、「賞与はなし」「年俸を12分割して毎月支給」というシンプルな形になるそうです。賞与がない分、月給は1.5倍になるということですね。年収に差はありませんが、会社としては手続きが減る分メリットがあるのでしょう。
 ボーナス払いを重視してローンを組んでいたような人は、それぞれ変更する必要があって面倒かもしれませんが……。

 なお、月給が上がることで育児休業を取得した際の給付金が増額されます。この給付金は、直前6か月の実際に支給された(賞与を除く)給料を基に算出するので、賞与分が月給に含まれていればその分高くなります。これはうれしい。しかも、その財源は雇用保険なので会社側のデメリットとなるわけでもないのです。
 今後、子供が生まれたら育休を取るつもりですが、その期間を考えるにあたって収入減はとても大きな要因でした。キャリアを積みたいという気持ちは特にないので……。

 前職は年収における賞与の比率が高い会社でした。近年では7か月分を超えてきているようです。業績が良いということでもありますが、もちろんこれは年俸制でない一般的な賞与なので、来年いきなりゼロになる可能性だってあります。(そんなことになったらストライキが起こるでしょうが。)
 そういうリスクを考えて「賞与より基本給が高い方が良い」と一般的に言われていますが、育休の取りやすさにもつながるとは気付いていませんでした。

 ……とは言ってもプラスしかないわけではなく、月給と賞与では社会保険料の計算が違うそうで、人によっては賞与がなくなったことで支払う税金が増えてしまうようです(逆に減る人もいるようです)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?