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24時間テレビについて思うこと

私には障害のある妹がおり、
小さい頃から24時間テレビが大嫌いだった。

友達がふとした瞬間に友達同士で
「歩き方障害者みたい!!」
「まじガイジ!!」「知的障害者かよ〜」といったりしていた。

本当に小さい頃は怒ったりもしたけど、
どこかで諦めて聞こえないふりをしていた。

それなのに この番組の次の日になると
何故かクラスメイトに話しかけられたりして
「かわいそうだね。妹さん障害者なんだよね。応援してるね。」となぜか急に「かわいそうな姉」になっていた。
(普段から妹のことは隠していなかったからみんな知っていた。)

それも一週間もすればいつもどおりで、
またみんな私の前で上記のようなやり取りが繰り返されていた。

その日前後だけ何故か「かわいそうな家族」を
貼り付けられるようで嫌で嫌でしょうがなかった。

自分の妹は、
言葉がうまく使えなかったけど、水泳がうまくて、
家事が私以上にできた。
それでも融通が効かず、彼女の生活リズムに合わせなくてはいけないこともたくさんあった。
それでも私にとっては愛おしい存在。

だからたった1日だけ「かわいそう」
と注目されるだけなのは
嫌だった。
彼女の大変さも素晴らしさも家族の大変さも幸せも
その1日のお祭りでは伝わらない。

24時間テレビを通して本当の意味で
障害を持った人のリアルな苦悩や才能を
知ることで、
個人個人の価値観がたった1日でなく 
生涯にわたって
ほんの少しでも変わるような番組内容になってくれたらいいのに。
ずっとそう思っています。


そして、ヘラルボニーさんの創業者のお二人の才能には
嫉妬の気持ちが湧くほどに尊敬しています。
私も自分の思いをこんなふうに形にしたかった。
応援しています。


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