見出し画像

劇場版 美しい彼 〜eternal〜

もともと原作のファンでした。故に実写化には非常に不安がありましたが、ドラマ1期はご存知の通り期待以上の作品となり、五体投地状態で映画を待っていたら予期せず2期が始まって、そのまま床を転がりながら歓喜し、ますます期待は膨れ上がり、まるで破裂しそうな風船状態で「劇場版 美しい彼 〜eternal〜」観に行ってきました。

「ここまで極上ドラマ化してくれたんだから大丈夫だ!!」という期待と同時に、公開前に流れてくる膨大な映画プロモーションに「なんかここまでハードル上げて大丈夫なの!?」と不安になり、鑑賞当日はなぜか緊張のあまりポップコーンもドリンクも買わずにTOHOのふかふかな椅子に身を沈めた風船、ではなく私。

103分後、パンパンに膨らんだ風船は下から上に流れていくエンドロールと共に空高く飛んで行きました……春の風に乗って舞う桜の花びらのように……何を言ってるんだろう……つまり「劇場版 美しい彼 〜eternal〜」、最高でした……。

キングと一兵卒の関係は同時に恋人になり、芸能人としてますます輝きを増していく清居と、そんな彼を変わらずに“信仰”する平良。一度は結ばれた関係だけど、時間は待ってくれずに時の流れとともに変化していかねばならない。高校卒業からそれぞれの進路へ進み、大人にならなければいけないということへの焦り、永遠に一緒にいるということが果たしてできるのだろうか、という不安。ネタバレなしで書くのすごく難しい。

劇場版で特筆するとすれば、平良の「眼」です。これまでも萩原さんの演技力が詰まった部分だと思ってたけどうわ…となりました。スクリーンの大画面で見るとやばい。清居はキラキラしているキングの面もあるけど、より等身大の青年という雰囲気がグッと濃く描かれていて。あと和田聰宏さん演じる野口の存在の大きさと距離感も良かったな。本当に野口役が和田聰宏さんでよかった…。杏奈役仁村紗和さんもめちゃくちゃ良くてですね…全員良かった…ネタバレなしで書くのすごく難しい(2回目)。

原作は既刊を全部読んでるので、展開はわかってはいたものの「あれをそこでやるんですか!」「それをここでやるんですか!!」「えっっっっっっっ!!」と感心しきりでぐうの音も出ませんでした。ネタバレなしで書くのすごく難しい(3回目)。

タイドラマでも昨今たまに描かれますけど「芸能人だからといって誰かを好きになってはいけないのか」ということや、ファンでいることとは何なのかを描いてもいたし、また言葉だけでなく「永遠に一緒にいる」ということは、現状、部屋ひとつ借りるだけのことをとってもどういうことなのか、台詞はなくても表情で描いてる部分もあったり。

あの高校時代、桜吹雪から始まった平良と清居の恋は「永遠」を求め、迷いながら手放しながら前に進みながら続いていくんだなと思いました。

もう一度見に行きたいけど春先は忙しいので難しいかな〜…円盤でたら買おうと強く心に誓いました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?