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東京CL 8-2 たけるとうきリザードンの解説

 はじめまして。サブレといいます。

東京CL終了後、使用したデッキレシピを公表したところ、自分の予想を超えるいいねとリツイートをしてもらい、たけるとうきリザードンに対する関心がとても強いんだなと知り、自分が考えたこと、戦いながら感じたことを文字にして、皆さんにもっと、たけるとうきリザードンについて知ってもらいたいと思い、記事を書くことを決意しました。


普段、ツイートなどで自分のことを発信したりしていないので、自分のことを知っているよ!っていう人は少ないと思います。なのでまず、軽く自己紹介から

(戦績)2019東京CL2-3/ 2019京都CL6-3/ 2020東京CL         8-2/ シティーリーグ4 決勝トナメ1没

(活動場所) 主に本厚木、町田、高田馬場あたりのジムバトルに参加しています。本厚木にバトロコができるという噂を聞き、胸を躍らせてできるのを待っています
 もしサブレというプレイヤーを見かけたら「記事読みました!」と言ってください。泣いて喜びます


では本題。たけるとうきリザードンの解説をしていきます。

1.環境予想

 自分の環境予想はすごくざっくりしています。
雑にいうなら....

    TAGTEAMの大怪獣バトル〜蹂躙される非GX〜

 使用率としては非GXも少なくないはずです。
 が、TAGTEAM GXに蹂躙され、上に行けば行くほど数を減らしていくのではないかと予想しました。
 おそらく強い人たちもそう考えていたのでしょう。強い人自身もTAGTEAM GXを握り、メタをミュウミュウやレシリザ、三神などの主要TAG GXに寄せていました(無人発電、ケルディオGX etc...)。
  実際に、自分が当たったデッキ全てがTAGTEAM GXを中心としたデッキで、この予想に関して、大きくは外していないのかなと思います。

2.デッキ選択

 以上のことを踏まえ、選択すべきデッキの候補は....

①環境の中心になるだろうTAGTEAM GXを自分も握り 、 対TAGTEAMに対するメタ、そしてメタのメタまで考えたメインアタッカーの選択、デッキ構築をしたデッキ
②純粋にTAGTEAM GXをワンパンもしくは回復しきれない高ダメージを毎ターン安定して出せる非GXデッキ(中途半端なダメージだと回復され、2ターンで倒しきれないため、サイドレースで勝てない)

のどちらかと考えました。(handやLOは三神に不利と
思い、候補から外す)しかし、①に関して自分はタッグボルト発売以降、TAGTEAMを好んで使ってこなかったため、デッキ構築やプレイングのノウハウが全くなく、上位に食い込むことは不可能と判断し、候補から消す。
 残った②の方向で考えていたのですが、胸の内にずっとくすぶっていたデッキがありました。そう、たけるとうきリザードンです。
 タッグボルトで登場して以降、リザードンが持つスペックの高さに一目惚れし、ずっと使いたいなぁと思っていました。けれど2進化で必要札があまりにも多いポケモンであることがネックとなり、使えずにいました。しかし時が経ち、この状況を一変する3つのカード(後述)の登場で、安定感がグッとまし、火力も安定して出せるようになったため、ワンチャンあるんじゃないか?と考えるようになりました。そして決定打となったのがこの記事....

この記事を読み、あまりに革新的なデッキレシピでただただ感動していました。これを軸に考えれば10戦戦え抜けるのでは?と思い、握ることを決意。

3.デッキ解説

 最初に1つだけ。基本的なカードの採用理由、回し方、プレイングに関しては前述の記事でとても詳しく説明してくださっています。なので先にこの記事を読むことを強く勧めます。これより先はこのレシピとの相違点、自分なりの改善点、現環境においての戦い方について解説していきます。(人任せでごめんなさい🙇‍♂️それだけこの記事が素晴らしいのです)

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↑AKAさんのレシピ

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↑自分のレシピ

•特性かくごのほのおリザードン→4枚目たけるとうきリザードン

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 自分のデッキではこのカードを不採用とし、4枚目のたけるとうきリザードンを採用しました。現環境ではゾロアークGXが数を減らし、タッグGXをワンパンできる状況はあまりにも限られ、非GXもあまり当たらないだろうと思い、不採用に。ただHP190のポケモン、例えばヒードランGXやウルネクGXを倒す時はこのカードがあると便利なので採用する価値はあるかなとは感じました。

•ジラーチ3枚→2枚に

 この1枚は泣く泣く減らしました。他のカードに枠を取らなければならなかったので優先度の低い3枚目を減らすことに。しかしマリガンの回数が多くなってしまったり、ジラーチスタートの確率も減るのでとても入れたい。ただ枠が.....(泣)

ミュウ→不採用に

 今の環境ではそこまでベンチ狙撃を警戒しなくてもいいと判断し、不採用に。実戦でも欲しいと思った試合はなかった。

•ヤレユータン→オドリドリGX

状況を一変させた3つのカードのうちの1枚目!
 ヤレユータンはもともとリセットスタンプに強く出るために採用されていたカードですが、このオドリドリGXはそれにプラス、中盤から終盤にかけて必要札を引く役割も果たすことができる一石二鳥なカードです。
この特性のおかげで、たむけのまい→ヒートファクトリー→溶接工→ねがいぼしで10枚引きます!、なんてこともざらです笑
  サイドレースにおいても、非GXが主体のデッキなので1体までなら比較的余裕があります。(レスキュータンカで再使用する場合は注意が必要です。相手のサイドが残り1枚、もしくは詰めにかかる場面以外では使わないことを推奨します)

冒険のカバン→不採用に

 グッズに関してはこの1枚だけ変えました。
後述するメイだったり、オドリドリGXの登場による縦引きの強化でわざわざ採用するまでではないかと思い、不採用に。

•リーリエ3枚→シロナ2枚、リーリエ2枚へ

 これはCLで10戦戦い抜くことを目標にする以上、事故回避のためにドロソに枠を割く必要があると判断し、1枚追加しました。
 また、このデッキはふしぎなアメだったりリサイクルエネルギーなどのあまり序盤に切りたくないカードが初手で大量に来ることが多々あるので、臨機応変にドロソを使え分けられるよう、シロナも一緒に採用しました。結果的には10戦、大きな事故を起こさずに戦い抜くことができたので、いい変更だったなと思います。

•メイを採用する

 状況を一変させた3枚のカードのうちの2枚目!
  
非GXデッキなら採用しない理由はないでしょう。それくらいにドンピシャなカードです。中盤以降、ふしぎなアメやリサイクルエネルギー、ドラゴンZがどうしても引けない時にアクセスできる貴重なサポート。打ちたいサポートがない時に雑に使えるのも強く、次のターンを見越して溶接工だったりスタジアムも持ってこれるのもグット。
  ただ、初手に来ると邪魔なカードになるので、多く採用しても2枚。1枚だけにしてカード枠あけるのもありなのかなとは感じた。でも強い。
 意外と持ってくることが多いトレーナーズがエネルギーリサイクルです。どうしても終盤は山にエネルギーがないことが多く、詰めの一手でエネルギーリサイクルを持ってくることがあります。だから山にエネルギーリサイクルがあるかどうかをあらかじめ確認しておくといいと思います。

○特筆したいカード

 •溶接工

状況を一変させた3枚のカードのうちの3枚目!
 今では炎デッキには当たり前に採用されているカードですが、例に漏れず、たけるとうきリザードンにも採用しています。溶接工が出る以前は1ターンで出せるダメージがこだわり鉢巻込みでも210止まり。220以上のHPのポケモンを倒すには2ターン必要で、その間にグズマで倒されるのがお決まりでした。けれど、溶接工の登場で、1ターンで出せるダメージが280まで上昇し、TAGTEAM GXをワンパンできる確率が大幅に上がりました。なので、なるべく手札にあって欲しいので最大の4枚採用です。
 しかしドロソと考えると、3枚ドローは少し物足りなく、なかなか連続で打てるサポートではないので、オドリドリGXやヒートファクトリーなどでドローのサポートをしてあげるようにするといいと思います。

 •レックウザとドラゴンZ

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AKAさんの記事で初めて見たときは衝撃で言葉を失いました。たけるとうきリザードンのために出たカードなんじゃないかと思うくらい無駄がないカードたちです。
 まず、上の技のターボストームは2エネでベンチポケモン1匹にトラッシュから2エネ加速することができます。ドラゴンZを知らなければ、ベンチの2エネついたヒトカゲをグズマで倒すのが普通です。けれど突然、ドラゴンZがついて手張りで240、溶接工で320が不意に飛んできます。
 それともう一つ大切な役割があります。それはふしぎなアメを必要としない5体目の高火力アタッカーであることです。このデッキの構築上、立てれるリザードンの上限が4体で、アタッカー切れの心配が常にあります。しかしこのカード存在があるだけでアタッカー切れの心配をほとんどすることがなくなります。
 また、このカードたちをどれだけ上手く扱えるかで勝率がグッと変わってきます。ターボストライク30+ドラゴンバーン240で270族を倒せたり、ドラゴンクロー80でジラーチなどの低HPポケモンを倒したり、グズマ手張りドラゴンバーンGXで240以下のGXを倒して勝利など、技の打ち方が多岐に渡ります。そして、ドラゴンZをいかに相手に見せないように持ってこれるかも重要です。確定でサーチできるメイだと相手に見せる必要があり、かつ同時に溶接工を打つことは出来ないため、あらかじめレックウザに2エネか3エネ貼っておく必要があります(結構意識しておかないと付けておくことが出来ないです....どうしても溶接工をヒトカゲかリザードンに打ってしまうので)
 付けるタイミングも難しく、リセットスタンプを警戒して予め張っておきたいけれど、効果を読まれ対策されるか、ブロアーで剥がされる危険性もあります。

 より詳しい使い方はAKAさんの記事で紹介されています!ぜひ御一読を

4.現環境下(TAGTEAM環境下)での戦い方

まず、東京CLの対戦結果をご覧ください

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1ターン目の動きは基本的に一緒で、場にジラーチとヒトカゲ2体orヒトカゲ、レックウザ1体ずつを最低でも出すようにします。
問題は2ターン目以降です。先行なら余裕があるので、レックウザのターボストームで盤面にエネを貯めるのもよし、連続ブレイズボール130でサイド1枚先行していくもよし、出来るなら先2連続ブレイズボール280でTAGTEAMGXを倒して試合を決めに行くもよしで、かなり強い動きをすることができると思います。
 後攻は少し厳しく、相手の先2の攻撃でグズマなどを使われ、1番倒されたくないカード(エネがついたヒトカゲや1体しかいない時のジラーチ)を倒される可能性が高いです。その中で上手く返せることは少ないので、ここはぐっと我慢して、エネを分散してつけて3ターン目以降に280を出していける準備をするといいと思います。サイドレースは4-6からでも十分に返していけます。

 三神は少し特殊で、先2で攻撃技ではなく、オルタージェネシスGXを打ってくる可能性が高いです。後2で280出して倒せれば勝てるのですが、倒せない場合、先3アルティメットレイ4-6、エネを三神orケルディオに張られ、後3連続ブレイズボール280で4-3、ここで相手がリセットスタンプで手札を3枚にされ、オドリドリGXをグズマで呼び出して1-3。こうなると手札4枚でオドリドリGXがいない盤面となり、返すのがほとんど不可能となります
 なので対三神は勝ち筋も多くありますが、負け筋もあり、かつデッキ構築によっては混沌のうねりや願いのバトンを採用してるデッキもあるため280を出せる確率が減ります。(2戦目の三神がまさにこの展開で、かなりの苦戦を強いられました) 

対TAGTEAM GXに共通して気をつけるべきことは、サイドの取り方リセットスタンプのケア、そしてリセットスタンプを打つタイミングの3つです。

・サイドの取り方

最悪の取り方は3-2-3で取ることです。相手のTAGTEAM GXを1体倒した後、相手はGXでリザードンを倒してくる可能性があります。これを素直に倒してしまうと、相手はグズマでオドリドリGXを前に呼んでTAGTEAM GXで倒し、リセットスタンプを打って手札を1枚にさせるプレイングで返される危険があります。
なるべくサイドは3-3もしくは3-1-2で取るように注意したほうがいいでしょう。 

•リセットスタンプのケア

たけるとうきリザードンにおける最大の敵はリセットスタンプです。相手がどのタイミングでリセットスタンプを打ってきても対処できるように常に対策しておきましょう。対策のポイントは....
①サイドはあまり取りすぎないように
②オドリドリGXを倒せないような盤面を作る(例えばエネがついたリザードンを立てておくなど)
③ジラーチにエスケープボードをつけておく
④不要なカードはなるべくハイボなどで切っておく
⑤リセットスタンプを打たれた後の山札に炎エネルギーが入ってるようにしておく
⑥盤面に巨大なカマドが残るかどうか判断し、場に出すか手札に持っておくかを決める

•リセットスタンプの打つタイミング

このデッキには相手の手札に干渉できるカードがリセットスタンプ1枚しか入っていないため、打つタイミングが非常に重要です。相手は虎視眈々とリセットスタンプを絡めて自分の動きを制限してこようとしてきます。(リセットスタンプ、無人発電所、フィールドブロア、島巡りのあかし、混沌のうねりetc...)なので相手が打つ前にその手札を流すため、自分が打つスタンプのタイミングを見極めましょう。
(対炎デッキ限定ですが、リセットスタンプを打つときはなるべくヒートファクトリーを破壊しておきましょう。7戦目の敗因がまさにそれで、対戦中ヒートファクトリーよりカマドの方が脅威だと判断し、割らずにスタンプを打ってしまったため、それを起点にデデチェンジされ逆にスタンプを返されてしまいました。反省すべきプレイングです....)

5.採用すべきだったカード

 •フィールドブロアー

島巡りのあかし、混沌のうねり、願いのバトンが使われると刺さってしまうので、ブロアーは積んでおくべきでした。入れ替えるなら自分はハイパーボールを減らすかなと思います。

○最後に....

 ここまで読んでくださりありがとうございました!
 記事を書くのはこれが始めてで、表現が分かりらく、読みづらい箇所もあったと思います。

 TAGTEAM GXが環境の中心となり、非GXが日の目を見ることは減ってきていると思います。その中で、たけるとうきリザードンはTAGTEAMと対等に戦っていけるだけのポテンシャルがあると信じています。

 改めて、ここまで読んでくださった方に感謝申し上げます