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オタクにもヤンキーにもなれないけど、なにかに夢中になりたいんだって話。

他人と自分を比較してもいいことはない。それはほんとうにそう。

ただ、「誰かがうまくいってることと自分がうまくいかないことは関係ない」「他人のことが気になるなら見なければいい」そんな言葉を目にすると(むしろわたしも言いがちだけど)、「気になっちゃう」に対して「気にしなければいい」という答えはやさしくないよなーと思っていた。

じゃあ他人と比較しないためには具体的にどうすればいいんだろう、と考えてみた。


他人のことが気になってしまうのはどんなときかというと、

・自分のことができていないとき
・暇なとき

こう書いてしまうと元も子もない感じがすごいけど、自分を観察しているとこのふたつだなと感じる。

特に「暇」はけっこう大きな原因で、最大の敵だと思う。

でも、これを逆手にとって考えると「暇」をなくせばいいとも言える。「あーなんかやたらと他人がキラキラして見えちゃうな」というとき「暇だからだな」ということにすると(雑だけど)、解決方法は「時間を埋める」の一択になる。

他人のことが気にならないくらい時間があっという間にすぎる「夢中になること」をすればいいんだなということに行き着く。

他人と比較しない方法を考えるより、自分が夢中になれることを探せばいいのかと。


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だかしかし、だ。

わたしはなにかに夢中になった経験がほとんどない。趣味でも恋愛でも「夢中になれる」というのは能力で、わたしにはその力がないんだなと思っていた。

だから、なにかに夢中になって時間を忘れて没頭できる人はいいなーといつも羨ましく思っていたし、自分もなにかに夢中になってみたいと思うようになったので、ここ数年「夢中になれる人」のことをなんとなく観察していた。



観察していると「なにかに夢中になれる人」にも異なるタイプがいるなとわかってきた。


それは、コンテンツに夢中になる「オタクタイプ」と、仲間に夢中になる「ヤンキータイプ」のふたつだ。


「オタクタイプ」は、夢中になる対象が人や作品や学問などのあらゆるジャンルの「コンテンツ」
で、その中には受け取る側の人も作り出す側の人もいる。そのことについてならいくらでも語れるし、同じものを好きな人同士がコンテンツを通してつながることができる。

「ヤンキータイプ」は、夢中になる対象が特定の人や地域との結束で、仲間と一緒になにかを達成したり、共感などの感情を通してつながることができる。ヤンキーといっても暴力性の意味はここにはなく「ウチら」という結束感や「仲間だから助ける(戦う)」というマインドのことだけを言ってるのでご了承を。ワンピースタイプ(マンガの)とも言う。


インターネットによって「オタクタイプ」の人の居場所がたくさんできたのは明確だ。どこに住んでいてもコンテンツを通してつながる手段ができたからだ。

そして、ここ数年盛りあがっている「コミュニティ」の文脈は、「ヤンキータイプ」の人の居場所をつくるという大きな役割があるのではないかと思っている。


もちろんコミュニティにもいろいろあって、コンテンツを中心に集まるものもあるし(ファンコミュニティや読書会など)、集まる人を選ぶものもあれば選ばずに誰でも受け入れるものもあるのだけど、(コミュニティ論になると話がずれるのでざっくりと置いておく)「人とのつながり」がうれしいという人たちがたくさんいて、その場所があるから自分を発揮できるということがあるんだなと思って見ている。


見ている、というのは、やはりわたしは「オタクタイプ」「ヤンキータイプ」のどちらにもなれないからだ。

わたしのような「どちらでもない(夢中になれない)」という人はたくさんいるし、逆に「両方の要素がある」という人もいる。

わたしのまわりにいる「どちらでもない」「どちらもある」の人は編集者タイプの人が多い。少し宙に浮いたところから冷静にものごとを見ているので、当事者とはすこし距離をとってマネジメント側に回ったり、コミュニティでいうと参加者になるより運営する方が向いていたりする。あと余談ではあるが、メタ視点をもっていて観察の視点がするどいので、悪気はないけど口が悪い人が多い気がする。(わたしも含めて)


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他人と比較しないためには自分が夢中になれるものを探すといい。

夢中になれるものをみつけるには、まず自分のなかの「すきなもの」や「やりたいこと」をないことにしないで取り出さないといけない。

最近わたしは「やりたいこと100個書く」というのをこつこつやっているんだけど、自分のやりたいことに目を向けるのは「暇をなくす」ことにもつながる。

オタクにもヤンキーにもなれなくても、他人じゃなくて自分のやることに目を向けないといけないからね。がんばって続きを書くぞ。



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