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あの日の魔法よもう一度(花粉症が治った日のこと)

どうやらまた今年も花粉の時期がやってきたようで、あちこちから嘆きの声が聞こえてくる。

わたしはもともとひどい花粉症だったのだけど、なんと、13年前にあることをきっかけに、治った。


その年は、鬼のように忙しいバレンタインデーとホワイトデー(当時、チョコレート屋さんで働いていた)に加えて、3月に新店舗の立ち上げが重なっており、徹夜&徹夜、眠&眠な日々の春だった。

当時あーちん(娘)は2歳で、シングルマザーのわたしはどんなに忙しくとも保育園がお休みの日曜日は仕事を休んでいた。その日も休日で、近所のショッピングモールであーちんと一緒に買い物をしていた。

わたしは睡眠不足でぼんやりしているうえに花粉症でさらに頭がぼんやりしていた。最大級にぼんやりしていたので、買い物の途中でエスカレーターに乗るとき、いつもなら2歳の娘の手をひくか抱っこしてから乗るところを、ひとりで進もうとしてしまった。上りのエスカレーターの段に足を乗せると同時に「あっ」と気がつき、となりにいたあーちんを急いで抱き上げた。

エスカレーターは上へと進むのに逆らって、横にいる娘を上へと抱き上げたとき、腰が、カクンとはずれた。あ、やばい、足と腰がバラバラになっちゃった、と思った。その後のことはあまり覚えていないが、歩いて10分くらいの自宅への道を1時間くらいかけて這うように帰宅し、そのまま動けなくなってしまった。

2日くらい経ってようやく立ち上がれるようになって、鏡を見てみると、上半身と下半身が横にずれていて驚いた。ベリーダンス中かな?というくらいずれていた。

怖くなって、とりあえず家から一番近い接骨院を調べてタクシーを呼んで向かった。(自宅のマンションの部屋からタクシーに乗るまでも20分はかかった)

そこははじめて行く接骨院で、鍼灸とカイロに加えて「スパイラルテーピング療法」という治療をする方針だった。詳しくはわからないが、テープでツボを刺激することで筋肉のバランスを正常にしたりするそうで、サッポロポテトのような形状の格子状の細いテーピングを身体のあちこちに貼る。テープを痛い部分に貼るのではなくて、なんでそこ?というような部分に貼る。

接骨院に入ってもヨロヨロとしか歩けず、立つのも座るのも辛いしめちゃめちゃ時間がかかる状態だったのに(ひどいぎっくり腰だった)、数カ所にテープを貼り「はい、立ってみて」と言われおそるおそる立ち上がってみると、なんと、痛くないしスッと立ち上がれたので本当におどろいた。

「これ治ったわけじゃないからね。テープが取れたら元どおり。刺激してクセをつけてるだけだから、取れないうちに3日後にまた来てね」と言われ、魔法?と思いながら帰路に着いた。

その後、その接骨院(魔法)に通い、毎回ちがう部分にあちこちテープを貼られた(こめかみに貼られたこともあって嫌だった)。

2度目に行ったとき、先生(魔法)が、わたしがくしゃみをしたのを見て「あれ、花粉症なの?」と聞いた。「そうですねえ」と答えると、「くしゃみは腰に負担がかかってよくないから、止めておくね」と言って、例のテープ(魔法)と鍼(たしか頭に何ヶ所か)を施してくれた。

そして、その後10年間、わたしの身体に花粉症の症状が出ることはなかった。本当にくしゃみは止まり、治ったのだ(魔法!!!)


これはもちろん何かの宣伝ではないし、たまたまその時のわたしにドンピシャにハマっただけかもしれないので、万人に効くかはわからない。ひとつの例として、この時期に「サクちゃん、花粉症?」と聞かれる度にこの話をしているので、なんとなく書いてみた。

ちなみに、その後10年は花粉症の症状がでなかったけれど、最近は(あれから13年)年に数日だけ症状が出る日がある。免疫が落ちている時なのかよくわからないけど、謎の数日だけ症状がでる。

それがまさに今日だった。鼻(エンドレス鼻水湧き水)、目(痛いかゆい腫れブサイク)、喉(かゆいのに届かない地獄)のフルコースだった。

やっぱり花粉症はわずらわしくてつらいよね、という話。


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