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フランス コートダジュール一人旅記

2月の中旬、ポーランドでの留学から日本に帰国する前にもう少しヨーロッパの国を旅行したいと思って、直前で決めた南仏コートダジュール、ニースへの旅行。直前のため格安航空のWizzAirですら高額な航空券しか売ってなかった(;;)

ニースを選んだのは自分には自然が必要だと思ったから。ヨーロッパは教会とか歴史的建造物がたくさんあって、観光するにはもちろんもってこいの場所やけど、1月に行ったウィーン旅行を通して私は山とか海とか自然を感じれる場所が好きって気づいた。あとポーランドがずっと寒くて暗いので太陽を欲していた。だからリゾート地のニースに3泊4日で滞在してみることにした。旅行までの毎日はなんだかんだとても忙しくてあんまり計画を立てることができなかったから、前日の夜にとりあえず一日目はニースを観光してみるっていうのだけ決めた。

1日目。飛行機は朝6時。めっちゃLCCっぽい時間帯のフライトやった。リュックひとつでシェンゲンエリアを旅する時は、ほぼ国内線みたいなものなので4時半に空港へ。すこぶる眠くて飛行機の中では爆睡。ちなみに早朝フライトは朝日が見えるので結構好き。

飛行機からの朝日

到着後は宿泊予定のゲストハウスに荷物を預けさせてもらって、朝から街歩き開始。少しイタリアの雰囲気を感じるけれど、言語はフランス語でなんにもわからない。不思議な気分。

一人旅をしたことがない人からはたまに、一人で旅行って寂しそうとか出来事を共有したいとか言われることがある。私は友だちと行く旅行も大好きやけど、一人旅のいいところは自分の好きなように好きなだけ行動できること。元の予定が決まっていても気分で変えてみたり、かわいいと思った店にふらっと入ったり、好きなだけビーチでゆったりしたり、一日でめちゃくちゃ歩いてみたり。なんでもできてしまう自由があることが一人旅の一番の魅力だと思っている。

でも今回の旅では初めて出会いも経験した。
金欠大学生の海外旅でよくあるのは、ゲストハウスみたいなドミトリータイプのホステルに泊まること。私はそもそも日本で宿泊も込みの一人旅を計画したことがなかったから宿泊経験がなかったけど、ヨーロッパで特にユーロ圏だと宿が高すぎて、一人で旅行に行けばホステルでドミトリータイプの部屋に泊まっていた。
今回も例に漏れずそうした宿を予約していた。今までと違ったのはゲストハウスであること、家族経営で規模が大きくないこと、朝食がついていることだった。このゲストハウスに泊まったことで私のニース滞在は飛躍的に良い思い出になった。

ビーチでの夕焼け

1日目のニース散策を終え、ビーチで夕焼けを見ながら1時間半ぐらいぼーっとして、ゲストハウスに戻りダイニングルームで買った夜ご飯を食べようとした。そこで私はたくさんの人と交流することができた。たまたま日本から卒業旅行で来ていた女の子、ベトナム系のパリ在住マダム、オーストラリア出身でケニアに住むおばあちゃん、色んなバックグラウンドを持った人に出会った。
もちろん共通言語になるのは英語。みんなご飯を食べながら今日の出来事や明日の予定、カーニバルとかの情報交換みたいな旅行話から、もっと深い人生の話なんかもたくさん聞いた。たった今会ったばかりの人たちにこんなにも打ち解けられている自分も不思議だった。英語勉強しててよかったと思う瞬間はたくさんあるけど、一番は人と会った時にお互い違う第一言語でも英語で会話できるから人との繋がりが圧倒的に広がることだと思う。
そこで私は明日から三日間の予定を決めた。

2日目はSaint-Paul-de-Venceの村とCagnes-sur-Merに行くことにした。
ニースからは1時間半くらいと中々行きにくい場所なので朝から行動。

山の中にあるSaint-Paul-de-Venceの村

Saint-Paul-de-Venceから南に行くルートを辿りCagnes-sur-Merへ。Saint-Paul-de-Venceは有名な観光地やけど、Cagnes-sur-Merはそこまで見どころがないのに選んだのはルノワール美術館に行くため。お昼ごろにCagnes-sur-Merに到着。やのにルノワール美術館はなぜか12時から14時まで閉館しているので時間を潰さないといけなくなった。そこでネットにもあまり情報がなかったけどHaut de Cagnesっていうこれまた山上の村に行ってみた。
この村はほぼ観光地化されてなくて、住民の方と一緒に無料のバスに揺られて山頂へ。どこで降りればいいのかわからん!ってなってる自分に親切に教えてくれた隣のマダムは、英語を普通に話しておられてフランスを感じた(ポーランドではマダムくらいの年齢になると英語話せる人はあまりいない)。バスは壁すれすれを通っていくので結構スリリングな体験だった。

生活感が残る村

個人的にはSaint-Paul-de-Venceよりも好きだったからおすすめしたい。
そのあとはルノワール美術館を堪能してニースへ戻った。
2日目は高台からの夕陽を楽しんだあとに一人ビーチで歌って夜になっていく海を眺めるっていう最高な時間を過ごした。

3日目はエズ村→モナコ→モントンという強硬スケジュール。
エズ村はかなり観光向けの場所だと思ったけど、熱帯公演からの眺めは息を呑むほどきれいだった。ちなみに私はサボテン大好きなので、地中海気候のサボテンにテンションが上がってた。
山の上にある村やけどここからハイキングで下っていけるコースがあるよと事前に情報を仕入れていたので、ハイキングしてみた。30~40分の岩肌ハイキングコースをブーツで下ってるやつは私ぐらいな気がする。途中とんでもなく美しい景色も見れたから、おすすめしたい。

エズ村の熱帯公演

駅に着いた後はモナコに向かう。
ここで私は間違ったチケットを買ってしまう。なぜなら英語表記にしてもチケットの名称がフランス語のままなので詳細がなにもわからなかったから。運悪くチケットチェックされて49ユーロ払うことになってしまった…(;;)この旅でワーストの瞬間やったと思う。まあそんなこともあるかとモナコに向けて何とか気持ちを立て直そうとする。

モナコ到着。駅がきれい、警察がいっぱいいる、車がきれい、ビルがひしめき合っている。なんか日本みたいだなというのが正直な感想。

モナコのビル群

ここで特になにをするとも決めてなかったけどとりあえず街歩きしてみた。山に囲まれた地形なのはニースと同じなのに、狭いエリアにとんでもない数のビルが建っている光景はただただ違和感だった。人工的が一番ぴったり当てはまる場所だと思う。もう一度行きたいとは全く思わないが、一度訪れてみるのは面白い気がする。

3日目最後はモントン。ここでレモンフェスティバルが開催されてるって教えてもらったので行ってみた。レモンで作られたでかい像がメインストリートに置かれてるって感じだった。特に見どころがあるわけじゃなかったけど、ゆったりするにはうってつけというイメージ。

モントンで売られていたレモンの木

最終日はニースを再散策とニースカーニバルに参戦した。
めちゃくちゃゆったり過ごした最高の日だった。
朝からゲストハウスでバイオリンとウクレレのセッションにギターとして参加させてもらい楽しんだあとに、お昼ご飯を食べてお土産を探しがてらマーケットをうろうろ。
たまたま開催されていたカーニバルは、花で彩られたフロートに乗った演者さんが観客に向かって花を投げるっていう聞いただけじゃ全く想像つかないものやった。
実際に行ってみると、本当に花を投げていた。
写真を撮ってなかったのが残念やけど、本当にフロートから花を取ってそれを観客に投げていた。観客側もちょーだい!!みたいに盛り上がっていて、異様な光景ですごくおもしろかった。
私も欲しかったけど後ろの方だったせいでほんの少ししか取れなかった…

そのあとは空港に行って飛行機に乗ってポーランドまで帰りましたとさ。
ちなみに帰り私がチェックインするの遅かったら、本来課金しないと座れないちょっと広い席に無料で座ることができて、LCCやったけど快適フライトに成功した(^^)
フランスといえばパリ!やけど、コートダジュールは色んな過ごし方ができて行った人みんなが楽しめる場所じゃないかと思った。留学中に何カ国か旅したけど、ニースはものすごくいい思い出。またいつか絶対に行きたい…



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