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フロッケンの実 | アイルランド日記#1

 夏の終わりの楽しみはフロッケンfroghan。山歩きの道ばたの低い藪に、小さな実が隠れています。英語でいうビルベリーbilberries。
 おかあさん世代の友だちは子どもの頃、「採っておいで」とバケツを持たされたけれども、なかなかいっぱいにならなかった想い出が。昔のアイルランドで「フロッケンを摘みにいく」のはお見合いのようなもの。一日一緒に歩いて、ほうぼう探して帰ってくる。相手が気に入れば、次の日にタルトかジャムか、美味しいものを作って届ける。そしたら「つきあっても良いよ」という意味になるのだそうです。
 去年は夏が暑かったので、7月の初め頃にもう熟していましたが今年は7月も半ばを過ぎていたようです。ウォーキングの途中で足を留めて、ふたつみっつ採って口に入れると爽やかで甘い。

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