夜中に思う内省

『こんな田舎二度と帰ってくるもんか』

そう思って初めて家をでたのが18のとき。


あれから、もう8年も経った。

大阪、海外、東京での生活を経て
また戻ってきてしまった。


自分の意思で戻ってきたはずなのに
不甲斐なくて悔しくて
わたしの居場所はここなんかじゃないって

本当はホッとしてるのに
素直になれなくて

実家では私はいつまで経っても
あの頃の18の子供のまんま。

母や祖母の優しさに甘えてばっかりだ。

そんな風にグズグズしているとき、
縁あって山梨での生活を少しの間経験することになった。

最初は聞いたところもない街の名前で
なんだかドキドキしていた。

行きついたところは
山や田んぼに囲まれた街。

『水と空気が綺麗』
どの田舎でもあるような
そんなありきたりな印象を受けた。


ここで初めて出会う人たちと
共同生活を送ることになった。


みんなでご飯を作って食べたり、
お互いに励ましあったり
色んなこと経験したね。
街の人たちとも交流したり。

田舎なんて嫌いだったはずなのに
嫌な感じが全くしなくて、
人の優しさを素直に受け入れることができた。
人に優しくすることができた。
心がほぐれて行く感じがした。

なんでだろう、不思議だね。

共同生活を終えて地元に戻ってみると、
大嫌いだったはずの自分の田舎が
少し違う景色に見えた。


人や周りの物が愛おしく見えるようになった。
自分から笑いかけれるようになった。


まだまだこれからだけど、
どうなるかわからないけど、
本当はすごくすごく怖いけど、
次のステージに行くときがきたのかな。


私は甘ったれであざとくて
中々素直になれない困ったヤツだけど。


またあそこに行ったら、
みんなに会ったら、
新しくて本来の自分になれる気がするんだ。



がんばれ、自分。

ちょっと豪華な、美味しいキッシュを作りたいと思います。