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素肌を磨こう シミ総論ver.

あと2ヶ月もすれば、紫外線たっぷりの季節が始まります。私は日差しを浴びるのが大好きです。日差しをたっぷり浴びれば当然、シミが出てくる訳で。。。


ということで、今日はシミの治療についてお話ししたいと思います。


どういうクリニックで治療をして貰えば良いの??

皆さんがシミの治療をしようと決めた時、どんなクリニックを選びますか?


私が皆さんに今回一番お伝えしたいこと、それは。。。

シミの治療を効率良く受けたいのなら、シミと母斑の治療器を多く取り揃えているクリニックへ行くべき!

有色人種の皮膚には色々なタイプのいわゆるシミが混在しています。
皆さんがシミだと思っているものが、実は医学的には母斑(ぼはん)というものに分類される場合もあります。

ここで大切なのは、シミと母斑の治療方法は違う!という事です。さらに、肝斑がある場合は、また別の特別な治療が必要になります。

シミの治療をしたくて行ったクリニックで、適切な機械がなかった為に他のクリニックを受診し直したり、ベストではない機械を使う事になってしまって治療回数が多くなってしまったり、ダウンタイムが長くなってしまったり。。こういう事はよくあるのだろうと思います。

クリニックのホームページを覗けば、置いてあるシミや母斑の治療機が分かるはずです。


では、シミの治療について具体的にお話ししていきます。


先程、シミには種類があるとお話ししました。
シミに見えて、実は母斑である場合も。

まずはシミと母斑の種類からご説明します。

①境界線が比較的はっきりしている日光によるシミ(老人性色素斑)

②そばかす(雀卵斑)

③肝斑

④炎症後の色素沈着

⑤ADM(母斑の一種。特にシミと間違いやすい)


シミと母斑、そっくりなのになぜ治療方法が違うのか。

それを理解する上でもう1つ大切な事が、皮膚の構造を知る事です。

シミと母斑の決定的な違い、それは色素がどの層に存在しているのかという事です。
皮膚は外側から順に、表皮⇨真皮、という層で出来ています。
上記の①〜④は表皮、⑤のADMだけが真皮層に発生した色素が原因になっています。


治療器によって、表皮の治療に適したもの、真皮層の治療に適したものに分かれます。両方の治療が可能な治療器も存在します。

例えば、光治療器は表皮層に存在するメラニンが治療の対象となります。老人性色素斑は得意ですが、ADMを消すことはできません。
それに対して、Qスイッチヤグレーザーやピコレーザー、ルビーレーザーなどは真皮と表皮両方の治療が可能です。

それならば光治療器が無いクリニックでも良いのかと言うと、そうでもないのです。
例えば、老人性色素斑の治療だけであれば、治療後にテープを貼る必要のない光治療で済ませるのがオススメです。

ただ、光治療を何回も受けて、老人性色素斑がかなり薄くなった(あまりに薄いと、光治療器では治療が難しくなる)場合にはある程度の強さでレーザーを当て、しばらくテープが必要になるような治療をオススメする場合も。
同じ種類のシミでも、段階によってベストな機械が変わってきます。

治療器がそれなりに取り揃えてあるクリニックを受診されることをお勧めしたのはこういう訳があったのです。
レパートリーが多ければ、混在するシミや母斑を効率よく治していくことができます(^-^)

レパートリーが多いとは、具体的に。。

光治療器でいうと、フォトフェイシャル、ライムライトなどが有名です。光治療器は1台あれば良いです。あとはQスイッチヤグレーザー、ルビーレーザー、ピコレーザー、などのレーザー系が2種類以上置いてあると安心だと思います。




さらに!!
治療器をたくさん所有しているクリニックで勤務している医師達の方が、やはり知識が豊富です。
機械の使い分けや出力設定の考え方、これらに対する医師の経験値が高いことがかなり重要です。


シミの治療で迷った時には以上の事を参考にして頂けたら嬉しいです(^-^)


シミがあるかないかで、その人の印象は思ったより変わります。
女性の場合は、お化粧も薄くできるようになります。それだけでも印象アップです。コンシーラーとサヨナラできるかもしれません。まさにコスメに代わる、コスメティック医療(^ ^)
また、光治療器でお顔全体を施術することによって、お肌に張りも出て、お化粧のりが良くなります♫

美容医療に長年携わって、私が思うこと。


それは、ヒアルロン酸注入や手術などでどんなに顔の造りを整えたとしても、素肌が綺麗でなければ美しい人には成れないということ。

これは絶対です。

逆に言うと、造形だけで言うとあまり特徴の無い方(失礼致しました)でも、ピカピカのくすみのないお肌の持ち主は、とても美しく見えます。

なんて偉そうな事を言っていますが、私もまだまだ努力が必要。。

美容に興味のある皆さんに知識をお裾分けしつつ、自分の頭の中を整理して、そして自分ももっと綺麗になれるように頑張る気持ちを奮い立たせています!


次回から数回に分けて、①〜④の各シミ・母斑に対しての具体的な治療方法や治療後の経過について書きたいと思います。

最後まで読んで頂き有難うございました(^-^)

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