台湾で“日本のお節料理”を伝える料理教室
今回の家庭料理教室は1月30日の開催でした。
1月ということ、台湾の春節がもうすぐというこの時期、料理教室のメニューはぜひ日本の伝統的なお節のことを伝えられたらと考えていました。
今回の参加者は日本語教室で学んでいる方々で日本文化にもとても関心を持っておられるので、日本の正月の伝統を学ぶのは興味深いということでお節料理の紹介をすることになりました。
当日の献立は
お雑煮
筑前煮(炒り鶏)
松風焼き
伊達巻
菊花大根(蕪は入手しにくいため)
※黒豆(事前に作って当日試食)
日本のお節料理で作られているものの中から
台湾で入手できる食材を使って、手軽に作れるものを時間、予算なども考慮してこのような献立にしました。
そして、台湾の方たちが“作ってみたいな”と思ってもらるようなものをと考えました。
はじめに、簡単な日本のお節料理の由来や形などについて説明をしてから始めました。
正月三が日に料理をせずに済むように日持ちのする料理を正月らしい縁起の良い食材を使って、そして晴れやかな気持ちを表すきれいな料理などを作ること。
また、料理は綺麗にお重に詰める形であることなど、簡単なお話をしました。
なんと!お雑煮の餅もついてみることにしました。
台湾でも日本の切り餅が手に入りますが、日本の白いお餅を作るのを見る機会はほとんどないと思われるので、ぜひ見ていただこうということになりました。
会場のカフェは普段から作品展示のギャラリーとして使われていて、ちょうどこの時期
版画グループの春節を迎える作品で、今年の干支“龍”のカラフルな美しい作品が飾られています。
春節気分の作品に囲まれてとても明るい雰囲気の中で行うことができたのもとてもラッキーでした❣️
デモンストレーションをして、できた料理をみんなで試食をするというスタイルで行いました。
[筑前煮]作り
[伊達巻]作り
伊達巻を手軽に作るにあたって、台湾にははんぺんがないので、その代用として百頁豆腐というものを卵と合わせて作りました。
この百頁豆腐を使って作る伊達巻がここに登場するに至る過程のことは、前の私の記事で紹介していますのでご覧くださいませ。
当日の伊達巻作りの様子
[松風焼き]作り
鶏のミンチはほとんど売られていないので、当日、鶏もも、鶏胸肉を合わせてフードプロセッサーにかけてミンチにして、宜蘭特産のネギなどを合わせ、味噌を加えた生地を作って焼き上げました。
[お雑煮]作り
お雑煮は地域産物を使って作られることが多く日本の各地にいろいろなお雑煮があることをお話ししました。
ここでは、お雑煮の具はごく一般的なもので作りました。
肉や魚などは使わず
出し昆布と鰹節でとった出汁に椎茸、にんじん、白菜、かまぼこなど。
また、日本ではよく使われる里芋はこの地域ではほとんど見られないので代わりに芋頭(タロ芋)も加えました。
(昆布、鰹節での出汁取りについては、参加者の関心が高く質問も多く出ました)
最初に書きましたが
お雑煮の餅作りはこの日の面白いイベント!
私の手持ちの日本の餅つき機を会場に持ち込んで皆さんに見ていただき、餅を丸めることにも参加してもらいました。
料理をする傍らで餅つき機で糯米を蒸して餅をこねるのを機械で進めて、お餅を小さく丸めました。
そしてつきたてのおもちを1個ずつお椀(試食用の紙カップ)に入れて試食。
[菊花大根]作り
菊花大根は味をなじませる時間が必要だったので、当日は大根の切り方や漬け方のデモンストレーションをしました。
試食は前日に我が家で作っておいたものを食べていただきました。
[黒豆]のこと
台湾では黒大豆はよく売られているので私は普段からよく使っています。
日本のお正月に作る大粒の黒豆ではないのですが、小粒ながら小味の効いた黒豆を作ることができます。
時間がかかるので当日は作れないので、我が家で作ったものを試食に提供しました。
台湾の方たちは普段からよく豆類を食べるので、この黒豆にもとても関心を示されました。
出来上がった料理は
みなさん“とても綺麗で美味しい”と
大好評でした❗️
試食後は質問タイム
出汁の取り方、黒豆の煮方などの詳しい説明もすることができました。
[おまけ]
この日は
昼からの開催だったので
朝のうちに下準備をしながら1升分の餅を作っておきました。
時間があれば、きな粉餅などで試食してもらう予定でしたが、盛りだくさんだったので、
午前中に作ったお餅は
みなさんにお土産にお持ち帰りしてもらいました😊
とても楽しく充実した料理教室ができました❣️
また、みなさんとお会いしたいと思いました😊
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