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さつまいもの低温障害 続


note干し芋部のさちです。
開発部長をやってます。

夫が野菜作りに凝っていて
今年たくさんさつまいもを作ってくれました。


さて、さつまいもは
寒さに弱いことを知ってますか?

例えば、冷蔵庫に入れちゃダメとか。
霜に弱いとか。

普通は10月頃に収穫するから
霜がおりるまで土の中にあることは
あんまりないのかもしれません。


ところがなぜか12月にまだ
土の中にいたさつまいもたち。

霜がおりてからの救出が遅く
かなりのダメージがありました。


前回書いたもの。

今日はその続きを書きたいと思います。


さつまいもは3回に分けて収穫されました。
そのうちの最後が霜にやられたんです。

やられたお芋は乾きません。
触ってやわらかくなってなくても
いくら乾かしても染みが消えません。

蜜のようにしみています


保存した芋もおそらくだめでしょう。
続けて加工することにしました。


洗ってみます。
やっぱり色の濃いところがあります。

まだらに黒い芋たち


前回からの流れで
色が濃くなっているところは
霜にやられていると思われます。


切ってみます。

左半分黒ずんでいます


黒っぽいような茶色い筋

中に茶色い筋が見えます。
ひどい時は実が変質しています。

そこはもちろんだめだけど
茶色い筋が入っているところも
苦くて食べられません。

寒さに負けないように
お芋ががんばって何かしたんだろうなぁ。

寒さから身を守ると苦くなるみたいです。

変質したところは切りますが
茶色い筋のところをどこまで取るか悩みます。


Q: 犬のピースは
 苦さにどこまで耐えられるのか?


茶色い筋があるとその周辺は苦くて
人間は食べられないことがわかってきました。

犬のピースなら平気なのか?
これが全くわかりません。

あんまり苦いの食べさせたら
干し芋嫌いになっちゃうかもしれないからね。

でもあまりに捨てるところが多すぎて
だんだん「ピースなら大丈夫!!」って
謎の自信が湧いてきて、笑
茶色い筋のところも残して蒸すことにしました。


火の入れ方ですが
今回は炊飯器で蒸すのと
鍋で煮るのを試すことにしました。

鍋で一度煮た後、茹で汁を捨てたら
苦味が取れないかな?と思ったのです。

一度沸騰させて少し煮たもの


茶色くにごっています。
一度捨てて水を入れ直します。

水を入れ替えて煮ているところ

透明できれいです。
茶色はやっぱり苦味なんじゃないかなぁ。


炊飯器はいつもの玄米コース。
うちの炊飯器は1時間40分ほど動いてます。

さて、蒸した方はどうなっているのかな?

芋の色が…良くない


炊飯器とお鍋の中から
食べられそうな芋を選り分けてみると…

これだけしかありませんでした。

こんなにちょっと…


平気そうな色の芋でも
食べてみると、とても苦くて…

結局、全部皮ごとざく切りにして
どんどん干し網に載せちゃいました。

全部皮つきで切ってます


とにかく干しました。
毎日いいお天気でした。

毎日干して
カチカチになったら取り込みました。

(前にやわらかいうちに取り込んだら
 袋の中でカビました)


取り込んだ干し芋たち。

真っ黒です。笑
皮付きだからとは言え、実が黒いです。

(比較にあんぽ柿を置きました)


苦そうだなぁ。ピース食べるかな?


ピースはね。
毎日食べてくれてます🐕

ありがと。ピース。
もうすぐ美味しいやつできるからね!


かろうじて食べられそうな
さつまいもで作った栗きんとん。

元旦に詰めたおせち(笑)


色が…悪い。笑
そして、栗と芋のバランスが・・・笑笑


これも、いい思い出ということで。




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