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だいたい5分でわかる?!ツールドフランス2021観戦レポート Stage16

今朝までnoteがメンテナンスだったみたいで遅くなりましたが、
ツールドフランス観戦の感想レポートです。
Stand.fmでお喋りしたことをこちらにもテキストでアップしてみます。
音声とはほんのり内容が違っていたりもします。

こんばんにちは。
オーディオコント製作チームゲスラジの腹黒担当さちあきです。
この番組はロードレース観戦が大好きなさちあきが、レースを見たあとの暑苦しい気持ちをお伝えする番組です。

今日は2回目の休息日を終えて3週目の初日。次の日曜日にはパリに到着するのかと思うと、なんだかもの寂しくもなります。
とはいえ、最後の激闘が見られるのがこの3週目ということで今日を振り返ろうと思います。
本日の第16ステージはアンドラ小国のパス・ダ・ラ・カザからフランスのサン=ゴーダンスまでの丘陵地帯というには山だらけな169kmを走り抜けます。
アンドラの町からスタートといっても、わずか150mでフランスに入ってしまうというのだから、国境がすぐそばにあるというヨーロッパの複雑さには島国の人間からすると不思議な感じがします。

それはそれとして、「丘陵地帯というには山岳と言っても良いのではないか?」と語った解説の畑中選手(キナンサイクリングチーム所属)の話の通り、2級-1級-2級-4級と山の等級だけ見れば山岳とは違うイメージですが、登り方がゆるくて長かったり、最後の2級コル・ド・ポルテ・ダストの下りはほぼ直角にのダウンヒルもあり、3年前にはジルベールがカーブを曲がりきれず落車をし、体が崖下に投げ飛ばされたもののレースに戻ったという記憶に新しいものもありましたが、1995年には五輪金メダリストのファビオが非業の死を遂げた場所でもあり難所であることには違いないようでした。

さて、レースが始まってからゴールまで残り158km地点でさっそくドゥクーニンク・クイックステップのアスグリーンが力強い逃げを発揮し、しばらくは独走が続きました。今日のレースが逃げに向いているレースだということもあり、序盤から始まったか…!なんて気分にもなったのですが、さすがに他の選手たちも黙ってはおらず、127km地点からのトレック・セガフレードのピーダスンやコフィディスのエラダ、チームトタルエネルジーズのドゥベが追いついてきます。
さらにイネオスのクヴィアトコウスキー、ドゥクーニンク・クイックステップのカッタネオも追いついてきて最初の2級山岳では1位通過カッタネオ、2位通過アスグリーン、3位通過クヴィアトコウスキーと山岳賞に絡む選手以外がポイントをゲットしていきました。これから下りに入るということで防寒具をキチッと着用するクヴィアトコウスキーさんには中堅選手のしっかりした体調管理を見た気がします。

下りきったところにある中間スプリントはアンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオのバークランツが先頭通過。
先頭が入れ替わり、バークランツ、ドゥベ、ユールイェンセン(チームバイクエクスチェンジ)となります。

そこへコンラッドも追いついてくると先頭4人でいましたがユールイェンセンが落ちていき、逃げの速さが伺い知れました。
シレッとそのままコンラッドが1級山岳を1位通過し、さらに残り36km地点で単独アタック!そんなところから!?って思いましたが、この思い切りの良いアタックが良い感じにハマり、そのまま単独逃げとなってしまいました。

2級山岳もコンラッドが取り、追走から飛び出していたゴデュとコロブレッリが2位3位と山頂を通過していき、コロブレッリの登れるスプリンター力に唸ってしまいました。登れるスプリンターといえばマイケル・マシューズも追い続けていて追走集団の走りも見応えがありました。
さて、例の下りカーブはこの2級山岳にあるので雨も降っているし大丈夫かな?と思っていたところ、ちゃんと件のカーブにはバリケードが敷かれており、対策も進化しているのだなとホッといたしました。

さらに最後の4級もコンラッドが1位通過し、ここからは天候のため横風が強く、ところによっては向かい風のようでしたがコンラッドの勢いは落ちずキッチリと単独逃げを完遂してグランツール初勝利を収めちゃいました!
しかし今日はステージ勝利のあとのメイン集団の動きが面白く、横風で分断があったものの総合上位勢はちゃんと前方に残り、まさかのゴールスプリントで着順を争うってことがありました。最初はなんのために?と思っていましたが、ランキングのポジション争いでもがいたようですね。
ギヨーム・マルタンがまた4秒落としてありゃーって感じです。(着順は変わらず)
グルペットでタイムアウトを気にされていたカヴェンディッシュも無事に時間内にゴールできたのでホッとしました。
明日は超級で山頂ゴール!どんなレースとなるのでしょうね。それではまた、サリュー。

総合:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)
ポイント賞:マーク・カヴェンディッシュ(ドゥクーニンク・クイックステップ)
山岳賞:ワウト・プールス(バーレーン・ヴィクトリアス)
新人賞:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)
敢闘賞:パトリック・コンラッド(ボーラ・ハンスグローエ)

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