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だいたい5分でわかる?!ツールドフランス2021観戦レポート Stage15

ツールドフランス観戦の感想レポートです。
Stand.fmでお喋りしたことをこちらにもテキストでアップしてみます。
ほんのり内容が違っていたりもしますし、今日はなぜか噛み噛みなのでご勘弁を。(何度録り直してもダメだったので……)

こんばんにちは。
オーディオコント製作チームゲスラジの腹黒担当さちあきです。
この番組はロードレース観戦が大好きなさちあきが、レースを見たあとの暑苦しい気持ちをお伝えする番組です。

今日は2回目の休息日を迎えるツール2週目の最後の日。
ピレネー山脈の小国アンドラへ向かい、セレからの191.3kmの苦しい山岳レースです。
1級-2級-1級-1級とこなした後に下りのテクニカルなカーブがあってスピードに乗ったゴールという、逃げが決まってもスプリント争いになっても面白いコースレイアウトでした。

今日のポイントとしては、とにかく暑いということでポガチャルが暑さに弱いのならダレるかもしれないという噂でスタートいたしました。

見所が多過ぎて今日は目が離せない一日でしたが、とにかく序盤から最後までアタックをやめない選手がたくさんいて休息日前の選手たちの全力感が半端なかったです。

まずはスタートから66.9kmのところにある登り基調の中間スプリントを序盤から逃げ続けていたデヘントと争ったマイケルマシューズがポイントを取りました。今回もカヴェンディッシュは足をためこむ作戦のようです。
レース終わるまでに足使って制限時間に間に合わなかったら大変ですものね……。

そこからは山が続くので山岳賞争いが激化していきました。
なにせ今年のツールは総合リーダージャージはほぼポガチャルで決まり、ということはヤングライダー賞もほぼポガチャルで決まり。ポイント賞もカヴェンディッシュと2位との差が92ポイントとかなり差あるので、まぁほぼ決まりかなぁって感じ。そんな中、山岳賞だけ上からウッズ54ポイント、キンタナ50ポイント、プールス49ポイント、ワウト43ポイントと僅差で争われているのです。

まずは最初の1級山岳。ここではプールスがウッズと争ってプールズが1位通過をして10ポイントをゲット。ここでワウトもガッチリ絡んでいたのが伏線でした。
次に出てくる2級山岳ではまるでスプリントポイントを取るかのようなワウトの猛烈なアタックがかかり、ワウトが1位通過で5ポイントをゲット。
さらに次の1級山岳でもワウトがガンガンに攻めて1位通過で10ポイントをゲットです。
1級山岳は1位から6位までポイントがつき、2級山岳も1位から4位までポイントがつくので計算しているだけでも僅差の争いで鳥肌の立つ展開でした。

さて、今日は一日中アタックが止むことがなかったと書きましたが、2個目の1級山岳の登り口でイネオスがカラパスの総合ランキングを上げるためのメインでは鬼引きを、先頭に紛れ込んでいた二人の選手が待ちを構えての戦略が功を奏し、集団を破壊して行ったのにはチーム力を使った見事な戦略だと感心してしまいました。
ここで残り46kmもあり、山も構えているというのにアシストを失っていく選手や脱落していく選手の中には、昨日の総合上位勢をざわつかせた9位から2位へのジャンプアップを果たしたコフィディスのギヨーム・マルタンがおりました。驚きの失速っぷりで、先頭後方に沈んでいくなぁと思っていたらちぎれてしまい、メイン集団からもちぎれてしまいました。

そして最後の1級山岳ベクサリスでは序盤の2kmが11%の勾配で区間の中では14%もある、かなりパンチのある激坂です。この山をかけてユンボ・ヴィズマのクスがアタックをかけると、かなり調子がよくスルスルと登っていってしまい超ベテランのバルベルデだけが追いかけていくことが出来たものの、下りが得意なバルベルデの足でも追いつけない快調な走りでクスが残り20kmを単独逃げを決めて見事なステージ勝利です!
ゴールを確信してからのガッツポーズとアイウェアを観客へと投げる姿はなかなか様になっていましたよ。(でもスポンサーのことを考えるとアイテムは無下にしちゃダメなんだぞ)
クスはもともとアンドラに住んでいるからコースを知り尽くしていて、アタックをするならココだって決めていたそうです。
クスの逃げの後になっていた集団の方ではヴィンゲゴーのアタックが何度もあって、これもかなりの見せ場となっていました。
また、山岳争い中のキンタナがいまいち乗っていなかったものの、最後の山頂を目指してのキンタナの走りはかなり良くクスが単独逃げを決めるまでは今日のステージはキンタナかもなーなんて思っていたんですけどね。レースとは本当にわからないものです。

明日は休息日ですが明けたらまた山岳ステージが2連戦と見逃せません!
総合2以下の争いと、山岳賞の行方がどうなるのか、まだまだ楽しみがいっぱいです。
カヴェンディッシュのメルクスの伝説を抜くかどうかもありますしね!
それではまた、サリュー。

総合:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)
ポイント賞:マーク・カヴェンディッシュ(ドゥクーニンク・クイックステップ)
山岳賞:ワウト・プールス(バーレーン・ヴィクトリアス)
新人賞:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)
敢闘賞:ワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)

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