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だいたい5分でわかる?!ツールドフランス2021観戦レポート Stage20

タイトル詐欺になってしまう5分超えになってしまいました。
ツールドフランス観戦の感想レポートです。今日は5分20秒。
Stand.fmでお喋りしたことをこちらにもテキストでアップしてみます。
音声とはほんのり内容が違っていたりもします。聞きくらべてみてね。

こんばんにちは。
オーディオコント製作チームゲスラジの腹黒担当さちあきです。
この番組はロードレース観戦が大好きなさちあきが、レースを見たあとの暑苦しい気持ちをお伝えする番組です。

泣いても笑っても今日の個人タイムトライアルを終えたら、総合争いは終了となるステージ20!
そうそうステージ20のタイムトライアルで総合が入れ替わるということはありませんが、昨年の個人タイムトライアルはその例外となった年で、まさに今年のディフェンディングチャンピオンとなっていたポガチャルがマイヨジョーヌを土壇場でかっさらっていったんですよね。
あれから1年、彼の実力が試されると観察対象のような感じで見守っていましたが、見守られる対象者どころか恐ろしい実力の持ち主であることが判明し、途中から戦々恐々とする日々でした。

ポガチャルは今大会もツール序盤の第5ステージの個人タイムトライアルでステージ勝利を上げているので、もともと独走力のある選手なのでしょうね。

さてそろそろ振り返ろうと思います。
ステージ20の個人タイムトライアルのコースは、リブルヌからサン=テミリオンまでの30.8km。
高級なボルドーワインの産地が点在するコースでぶどう畑が大変美しいコースでありました。
コースは美しいけれど起伏がないかわりに、直角コーナーが多くややテクニカルなコースなものの、ラストの5kmはドまっすぐな道ということでここでスピードがどれだけ伸びるのかが楽しみなレイアウトでした。第5ステージの個人TTの時よりもTTスペシャリスト向きだということで、TTに覚えのある選手たちはどんなトップスピードを乗せてくるのかなぁってなります。

そんなステージですが、総合争いに絡んだり、ステージ勝利を狙う選手以外は余裕を持った走りを見せる選手もいて、カヴェンディッシュなどは流し走りをしていたり、笑顔で観客に答えていたりしていました。それでも記録は記録なので、それぞれすごいスピードで走っていってるのですけどね。

また、今年のスプリント勝負ではあまり絡んでこなかったけれど、選手になってからステージ勝利を取った数ではカヴェンディッシュを抜いているグライペルが出走前に今シーズンで引退を発表したり、ジルベール、トーマス・デヘントもニュースとして引退の話が出てきて、時代の潮目といいますか、いよいよ選手たちの代替わりを感じたりしてました。
とくにデヘントは逃げ職人としての職務を果たせなくなったとか、たしかそんな理由だったので、なんとも寂しくなってしまいました。

レースに目を向けますと、大会主催者が予想していたように36分台が勝負になるだろうということで、36分台にまずはUAEチームエミレーツのビョーグが36 '45'を出してきて、ここが目安となりました。ビョーグはU23の個人TT王者なだけあって「やはり」という感じがしました。
次にEFエデュケーション・NIPPOのビッセガーが36 ’37’でタイムを塗り替え、 次に塗り替えたのは今日のステージ勝利者だろうと期待されていたヨーロッパTTチャンピオンでもあるグラパマ・エフデジのキュング36 ’31’でした。ここで暫定一位がしばらく変わらずでしたが、ユンボ・ヴィズマのヴィンゲゴーが36 ’25’で入ってきて、総合2位は伊達じゃない!という走りを見せつけてきました。
ヴィンゲゴーはもともと水産加工工場で働いていて、自転車の成績でもパッとしたものがなかったらしく、今ツールドフランスで総合争いをしているのが不思議な選手らしく、なんともドラマチックな選手だなぁと感じてしまいます。
この選手もまだ24歳と若いので、これからどんな選手に育っていくのか非常に楽しみですよ。
さて、そこからタイムを塗り替えたのはドゥクーニンク・クイックステップのアスグリーンでした。カヴェンディッシュを運ぶブルートレインの最終発車前となる大事な牽引役をずっとされていたので、だいぶ脳のメモリーに刻まれました。
アスグリーンのタイムは36 ’14’とヴィンゲゴーのタイムから11秒も縮めてきて、伊達じゃないな!って感じいることになりました。
これを縮めることはできるのか?と思っていましたが、第5ステージでも個人TTで観客を沸かし、第11ステージでは逃げ切り勝ちをして独走力には定評のあるワウト・ファンアールトがなんと36分を割って35 ’53’でゴールし、そのあとは誰もこの記録を塗り替えることができず、見事な勝利を上げていきました!

今大会1回目の個人TTの時のように、今日もポガチャルがステージを獲っちゃうか?とハラハラしたりもしましたが、さすがに超級山岳ゴールステージを連日2回勝利をあげた後だからか36 ’50’でゴールをして、ステージ8位に収まったようです。
とはいえこれで全ての総合争いを競ったラストステージを完走したポガチャルはマイヨジョーヌを確定させたのでありました。個人TTで総合1位が入れ替わるなんてそうそうあることじゃないということですね。

いよいよ明日はグランドフィナーレとなるパリのシャンゼリゼです。
エディ・メルクスさんの伝説を抜くのかどうか?という見せ場がお預けとなった最終ステージ。
いよいよその時がくるのか?最後まで目が離せませんよ!サリュー。

総合:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)
ポイント賞:マーク・カヴェンディッシュ(ドゥクーニンク・クイックステップ)
山岳賞:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)
新人賞:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)
敢闘賞:ワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィズマ)

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