見出し画像

「風ノ旅ビト」がとても面白かった

PSストアで無料でダウンロード出来るようになっていたので遊んでみました。事前情報ほとんど入れずに始めたのですが、とても面白くて素敵な思い出になったので、初めての旅の記録を残しておこうと思います。

知っていたのは、プロモーション映像で見た砂漠を走る映像と、旅の途中で他の旅人さんに出会うことがあるということ。
この砂漠を走る映像がとても素敵でゲームの世界観に引き込まれたのと、今ならちょうど連休中だし他の旅人さんにも会いやすいかもしれない。そう思って始めたのでした。

ゲームを始めると、広い砂漠に旅人がひとり座っている。
コントローラーを傾けるとカメラが動くらしい。スティックを動かすと歩きだした。
普段ゲームの開始直後ってだいたいチュートリアル的なのが始まると思うんだけど、そういうのがいっさい無い。手探り感がすごい。なんだこれなんだこれと思いながら進んでいく。
でもそのよく分からないながらも、なんとなく感じ取りながら進めていくのが楽しくなってくる。なんか光るやつに触るとスカーフが伸びる。スカーフが伸びるといっぱい飛べるようになる。この光るやつを集めていけばいいのかな。なるほどなるほど。楽しい。

少し先に進んで光る場所に向かっていると、別の旅人さんらしき人を見かける。本当に他にも遊んでる人がいるんだ!初めて会う別の旅人さんにテンションが上がる。なんとなく嬉しい。
その人も光るシンボルを取りに来たみたいで、取った後にポワポワ声をかけてくれた。でかいポワが出せるのを知らなかったので、相手がやってるのを見て「なにそれ?!」と思いつつ、試しに色々ボタンを押したり長押ししてみると真似できたので嬉しかった。
その後もその人と一緒に崖の上の光を取りに行ったんだけど、私が飛ぶのが下手すぎて落っこちてしまい、そこではぐれてしまった。
何度かチャレンジして無事に崖の上にのぼれてうろうろしていると、また別の旅人さんがポワポワしているのを見かける。その人のまわりで布が舞い踊ってて面白いので眺めていると、とつぜんでかい布がでてきて橋のようなものが出来上がってびっくりした。すごい、なんだこれ。
正直なにをしていいのか、目的はなんなのかまだよく分かっていないので、もしかして時間経過で橋が出来るようになっている?この橋を出した人も、さっき会った人ももしかしてNPCだったりする?こっちの動きに単純に反応して返してくれてただけなのかな?などと思い始める。いやでもそれにしてもNPCのわりには行動が自由すぎるんだよな…。
自分が作ったわけではない橋を勝手に渡るのはなんとなく気がひけたけど、他に出来ることもないので橋を渡って先に進む。布の上をするする飛ぶときの浮遊感が気持ちいい。

そんなこんなでさらに進んで行くと、また別の旅人さんに出会う。
この人はポワをリズミカルに連打していて、それが歌っているように見えて面白かった。やっぱりこれはNPCじゃなくて中に人がいるのかな…。

光を集めたり壁画を見たりしながら先に進む。スカーフもだいぶ長くなってきた。これどこまで伸びるんだろう。最終的にめちゃめちゃ長くなってしまうんじゃないか。
そんなことを考えていると、いつの間にか砂漠から地下の遺跡のような場所に辿りついていた。地面から生えてる布が昆布みたい。クラゲのような布もいる。海の中みたいだ。
ここでもまた旅人さんに会った。しばらく一緒に歩き回る。
が、ふわふわと布を順番に渡って飛んでいく場所でうっかり私だけ下に落ちてしまう。操作が下手!!!!アクション苦手なんですよね…こういうジャンプして進むの苦手すぎる…。
さっきまで2人でいたので、ひとりになった瞬間めちゃくちゃ心細くなってしまった。しかも暗いしなんかでかい怪物みたいなのがいる。布の群れ喰ってますけど?!えぇ…怖すぎる…。怖いのでひたすら端っこを歩いた。最後見つかって追いかけられて超怖かったけど、ぎりぎり転移場所?に辿りついたので助かった。こんなホラー要素あるなんて…。心臓に悪い。

地下を抜けてしばらく進むと今度は雪山。
いつの間にか別の旅人さんが隣にいる。隣に誰かいると嬉しい。
気になったのは、この旅人さん、やたらスカーフが短い。光るやつ集めてこなかったのかな?この疑問は後々解決することになる。
ちょっと進むと、もう一人の旅人が動かなくなってしまった。気にせず先に進んだが、前に進みにくいしスカーフがどんどん凍っていく。これもしかして2人一緒ならスカーフ凍らないのかな。あと1人で心細くなったので来た道を引き返してさっきの旅人さんを探す。が、その人は雪の中で座っているままだった。ははぁ、やっぱりこれNPCではないな。ここで確信する(今更)。いや…半信半疑だったから…。たぶん離席しているんだろうと思い、1人で進むことにした。
正直この雪山だいぶキツかった。前に進むのも大変だし、さっきまでフワフワ飛べたのに、スカーフはどんどん凍っていく。途中で布を見つけて嬉しくなったけど、声をかけて布に戻しても、少し経つとまた凍ってしまう。
これ進む道あってるのかな?道しるべもなにもないし、他に人もいない。めちゃくちゃ不安になりながら、とにかく前に進む。
すると、目の前から地下で布を襲っていたあのでかい蛇のような化け物が近づいてきた。あの光ってるやつに見つかるとやばい!でも動きが遅すぎて避けられそうもない!どうすんだこれ!
一応頑張って動いたんだけど、案の定どうしようもなくてスカーフを食いちぎられてしまった。いや~~~せっかく長くしたのに…。悲しい。あのスカーフ短かった人はたぶん地下であの化け物に見つかって襲われたんだ…。
あのでかいの怖すぎる。その後また2回くらい襲われて、ついにスカーフがまったく無くなってしまった。もう取るもん無いが?!これ次に襲われたら死んじゃうのかな…。泣きそうになりながらなるべく端っこを歩くようにした。
ようやく建物の入り口のような場所に辿りつき安堵する。良かった進む方向間違ってなかった…。そう思って進んで行くと……旅人がいる!!!嬉しくなって駆け寄って声をかけると、相手もすぐにポワポワ返事をしてくれた。
見つけたときは座っていたので、誰か来るのを待っていたのかもしれないし、雪山歩くのに疲れて休憩していたところだったのかもしれない。その人は多少スカーフが残っていたけど、それでもだいぶ短くなっていた。お互い死にそうになりながらここまで来たんだな…。自分以外の人に会えたのが嬉しくて、相手の人もすごくポワンポワンしてくれたのできっと同じ気持ちだったのだと思う。たぶん。
その人、ずっと喋りかけてくれてて、吹雪の中で励ましてくれてるような気がして、私も同じようにずっとポワポワしていた。一緒に強い風を避けて進んで、私だけ吹っ飛ばされても同じところに辿りつくまで待っていてくれた。2人して崖下に落ちたときも、私が登りきるまでその人は上で待っていてくれた。めっちゃ良い人だったな…思い出すと泣きそう。
そのまま吹雪の中を2人で進む。何度も風にあおられて転ぶ。それでも進む。背景が白くて分かりにくかったけど、隣にいた旅人さんはずっと喋りかけてくれていたように見えた。それがとても嬉しくて心強かった。
しばらくして、少し後ろにいたその人がパタリと倒れた。え?!うそでしょ。動揺していると、私も同じように倒れた。そんな…。

白い人達が迎えに来る。これは…私は、死んでしまったんだろうか…。

気が付くと目の前には青い空。飛んでる!!
上を目指して飛んでいく。さっきまでの思うように動けない辛さから解放されて、とにかく楽しい。
近くに別の旅人さんがいた。きっとさっきの人だ。あの人もここに来れたんだ。嬉しい。
ただ楽しくてフワフワしてるうちにはぐれてしまって、そのまま一人で山頂まで辿りついてそのままクリアしまった。私もあの人と同じように待っていれば良かったな…。最後一緒に終わりたかった。唯一の後悔。

そんなわけで、私の初めての旅は終わった。
エンドロールのあと、いくつかの名前が表示されている。これ、道中で会った人の名前か!?8人くらいいたように思う。結構いたんだなぁ。
また会えるか分からないけど、とても素敵な思い出が作れた。ありがとうございます。
そして最初の、旅の始まりの場所に戻ってきた。ここからまた新しい旅が始められるんですね。

いやぁ、改めて思い返すと、本当に面白かった。事前情報いれずに遊べて良かったと思う。手探りで始めて、色んな人に会って、時には助けられたりして。でも相手のことは何もわからないし、もう会えるかもわからない。たぶん会えない。会ってもきっと分からないだろうし。だけどそういう一期一会の出会いが嬉しかった。具体的な言葉は交わせなくても、気持ちが伝わってくるような感じがして心地よかった。
人との出会いの話ばかり書いてしまったけど、道中見てきた風景もとても素敵だった。砂漠で見た綺麗な夕陽とか、地下の神秘的な雰囲気とか、雪山の恐ろしさとか。坂道をくだるときの疾走感、空を飛んでいるときの浮遊感、すごくワクワクして楽しかった。

ストーリーに関してはまだ全然つかめていないので、次にやるときは壁画を探しに行ってみたり、そのあたりの背景を考えながら遊べたら良いなと思う。

とても楽しかった。また新しい旅をしてみたい。


ゲームの感想を書き連ねる場所になるはず。FF14、メギド、その他ゲームのことなども。