インフルエンサーの共通点とは
「ばかやろう」
「窓からとびおりろ」
私が高校の時の部活の先生が、よく激高して、言ってた言葉です。でも、この先生が亡くなった時、歴代の生徒が集まって、みんな感謝を述べていました。
↑これは平成。
「あの教習所は監獄」
私の息子がバイク免許をとった教習所が、そう称されてます。
でも入学する生徒が絶えず、ファンも多い。
↑こっちは令和。
共通点は、
「実は愛がある」
ということです。
平成のばかやろうは、演劇部の顧問でした。
演劇の指導に熱がはいって、はいりまくって、出てくる言葉でした。でも、
「良い舞台をつくりあげたい」
「こいつらに、良い舞台をつくってやりたい、そういう体験をさせたい」
という思いが、実はちゃんとある顧問でした。
令和の監獄は、
「絶対、事故らせない!」
という熱意をばんばんぶつけてくる、鬼教官がいるらしい。
バイク事故は、自動車事故より、だんぜん致死率が高いからです。
(息子談)
SNSを見ていると、インフルエンサーがたくさんいて、みんなすごいなあ、と思います。みんな、それぞれの得意分野でそれぞれの表現で、そういうポジションになってるわけですが、共通してるのはやっぱり
「なんかどこかに愛がある」
内容、発信の仕方、積み重ね、努力。
もちろんそれらもあるけど、これが大前提なんじゃないかな、と思います。本人が愛を発信したい、という自覚のあるなしは別にして。
キンコンの西野さん。
いわずとしれたインフルエンサー。
彼が、一言相談みたいな場で、
「大学が面白くないので、起業しようと思っています」
という学生に対して
「いまいる場所を面白くできないなら、起業しても無理だと思います」
とバサリと切り捨てて、大絶賛を浴びていました。
私はモヤりました。
正論は人を追い詰める。
こういった類の言い切りは絶賛されやすいけど、それを言われた本人は救われる? それを言われて、そのとおりだ!と奮起できる強さが誰にでもあるとでも? ましてや、相手は二十歳そこそこの学生ではないか!
個人に対してコーチングをしている私は、その瞬間はそう思いました。誰だって弱さがあるのです。ほかの人みたいに絶賛はできませんでした。若者をつぶすような発言で寄り添いが皆無、さらにそれが絶賛されている様をみて、嫌な気持ちがしました。
でも、いろいろな媒体で西野さんの主張を聞いて、彼がなんでそういうことを言っているのか、を知ると、やっぱり腑に落ちることはあるのです。ましてや、一言相談は、彼が有料クライアントとして伴走している場ではない。結局、結論だけをいうことになるから、ああいう言い切りになる。もし西野さんが、この学生さんに有料クライントとして伴走するなら、彼なりの表現方法で、愛を飛ばすんだろうな、と思いました。
結局。
愛だよ、愛。
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