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エスニックジャズと世界から集まる藍染の布

京都に住むようになってまる7年になる。

すべての地域を渡り歩いたわけじゃないし冷静に比較したわけじゃないから、ただの個人的な主観だけど、関東に住んでいたときよりも、クレイジーな人に出会いやすくなったなあ、と思う。

中心地ではさほど感じないんたけど、京都、奈良、滋賀の、地方の、山深いあちこちで感じることがある。

そのひとたちは世界とつながっていて、でも、その地域の土着の人々と土地を大切にしている。それぞれになにかの道のプロフェッショナルで、それぞれの業界でトップクラスでありながら、片鱗も見せずにそのへんを歩いていて洗濯物を干して畑を耕している。

今日、京北に住むフェイランさんが主催するジャズライブ、KAYABUKI NOTEに久しぶりに参加して、改めてそんなことを感じていた。250年経つ茅葺屋根の家に響くウードやオーボエの音は、不思議と、世界と繋がり変化を怖がらない強さと、足元に根を貼り、続ける強さの両方を感じた。

ライブに行く前に、京都美山をたずねた。そこにあった「ちいさな藍美術館」には、藍染工房とともに世界各国から集めた藍染(インディゴ)の織物や布地が並んでいた。18世紀のフランスのツギハギの布地まであって目を疑った。いくつくらいだろう、80歳くらいに見えた店主は、世界各国を渡り歩いて様々な人に出会い、藍染に出会い続けた。

機織り機のカタンガコンという音と、さばりざばりと音をたてて染まる藍染の風景。お店の決済はiPadで決済(エアペイかな?)クレカはもちろんアリペイにまで対応していた。電話口ではイタリアで出会った女性が日本に来るとかいう話をしている。不思議な空間だった。

手にとった藍染のハンカチは、海の中にとぷんと浸かったみたいなふしぎな色だった。

彼らから変化することの強さと、続けることの強さの両方を感じながら、もし彼らの創造性を失わせない理由があるとするならば、この緑に囲まれた空間そのものなのかもしれないと思った。

(8歳児もこうなる)

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