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校則を変えたことはないけどマイルールを変えたことはあるよ。スカーフをやめた時のことなど。

日本が窮屈で息苦しかったのかもしれない。

スカーフも、窮屈だったんだ。



中学の制服の第一ボタンを締めて、
リボンをしなくちゃいけない。
首がくすぐったいから、
とても苦しかった。


中東だから
スカーフしないのって聞かれるけれど、
私は、今はしていない。


最初の数年は
初めて住んだエリアが
近所の人の目がある厳しいエリア。

目立たない様に
同じ様に
スカーフをしていたけど
誰かに何か言われないために、スカーフするのって、

ちょっと違うんじゃないのかって思った。



日本の空気が苦しくて
海外に飛び出したのに、
なんでまた苦しいんだろうって。

環境のせいにしていた自分に、また苦しくなった。


日本とか、海外とか、あんまり関係ないのかも。
自分は自分
住めば都。


何でスカーフしてないのって
誰にどう思われても、もういいや。

何言われても、
自分で決めたことだからって、それでいいんじゃない。
自分に嘘をつく方が、私らしくない。


そう、腑に落ちた瞬間
自分のことは自分が決めるって。
そして、スカーフやめるねって家族に宣言してやめた。


なんでしてないのって、
何人にも言われた。


でも、大丈夫。
自分で決めたから、何言われても、心に刺さることはない。
そして、そのうちに、なんでしてないのなんて誰からも聞かれなくなった。




私は子供の頃、
日本から出たくて仕方がなかった。
幼稚園とか、そのくらい。

なんで私の家族は海外に行かないんだろう
なんで外国に行ったことないんだろうって不思議で仕方なくて。

幼稚園のお遊戯会で、幼稚園の先生が銀色の靴を履いていた。
「かわいい」と思ったし、なぜか、外国にはこういう靴の人がいっぱいいるんだろう、と思った。

黒い靴だけじゃなく、銀色の靴を履きたいって思った。




将来の夢が何か聞かれると、
答えに困る子供だった。

「海外に住んで着物を着て
皆に優しいおばあちゃんになりたい」って思った。



職業とか
心の底から湧き出る目標を見つけたいけど、
特には
見つからない自分に、
うんざりもした。

「校則に従い、髪を染めないことが偉い」
なんて思っていた高校生だった。

でも本当は、どうしたかったんだろう。
校則がなかったら、何したかったんだろう。


例え記述された校則がなくても、
記憶は残る。

世間の空気みたいなのは、どこにだってある。


日本だろうと、
海外だろうと、
中東だろうと、
どこにでも。



私の本当の気持ちって、どこにあるの?

本当の気持ちって、カサピタみたいに、剥がれ落ちた下にあるのか?


「探し物 探しているときは 見つからない」
って、昔、おばあちゃんが言っていた。


探し物を忘れた頃に、ふっと出てきてくれるって。

おばあちゃんから教えてもらった事は
色々あるけれど、
これは今も探し物をするたびに思い出している教え。

だから、
本当の気持ちを探しているときは、
見つからないんじゃないのかな。



探してるなんて忘れた頃に、
ふっと、
出てきてくれるのかもしれない。


みらいの校則
作るのは
今の子供たち。


私から言える事は、ただ一つ。


大人の私から
当時の私に、一つだけ言いたいことがある。

大人達って、ただただ
君の幸せを願ってる。


学校も
近所の人も
先生も。

ただただ
キミの幸せを。


だから安心して
本当はどうしたいかって、
みんなでゆっくり考えよう。
探すんじゃなくて、考えよう。





#みらいの校則


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