スタートアップのデザインにおいて大切なこと

現在スタートアップでUIとUXのデザイナーをしている私ですが、数ヶ月たったいま、スタートアップにデザイナーが入った時に、何が求められるのかについて気づいたことを簡単にシェアしたいと思います。

組織の規模によって違ってくるとは思いますが、私が入ったスタートアップは開拓途中の領域で初期のプロダクトを開発中。海外のリソースとやり取りし、日本メンバーはごく最低限の人数で、かつ短期間でサービスを急激に成長させたいというタイミングでした。

よくスタートアップでは、ハスラー、ハッカー、デザイナーの構成がベストと言われます。

ハスラー:ビジネスになるかという視点
ハッカー:実現可能かどうかという視点
デザイナー:客観的にどう見えるかという視点

60%の出来でもまずは完成を目指して走りきること。

デザインは大切な要素のひとつでも、上記3つのバランスがとれていることが大切とされます。デザイナーが大切にしてしまいがちなヴィジュアル的完成度や方法論は、この段階ではあまり必要とされない事が多いです。それよりも、60%の出来でも上記3つのバランスが取れたプロダクトが早く完成できる事が最優先されます。

プロダクトに何が必要なのかを見極め、デザイナーという仕切りを超えてどれだけ上手く立ち回れるかどうかが重要です。

代表の描くビジョンをどれだけ共有できるか、代表との信頼関係

イノベーションという新しい軸を世に実現させるために、ビジョンをプロダクトに上手く落とし込んで届けるのがデザイナーの仕事とすれば、まず協力して共同作業しなければいけない相手はリーダーになります。リーダーが頭のなかで描いているビジョンがデザイナーとどれだけ一致しているのか、そこを高めるためには、当たり前かもしれないですがまずは信頼関係を築くことが大切になります。まずは相手を知ることから、疑問をぶつけ、意見をすり合わせながら関係を構築していきます。

ただし、リーダーも一人の人間であり、成長段階であります。リーンスタートアップのようなプロセスを実践し着地点を模索している中で、どれだけ意見を交換し、お互いに切磋琢磨出来る関係を構築出来るのか、なにげない雑談でも少しづつ相手のことを知る努力をしながら仕事を進めていくことが重要になります。

常に未来を見据えたUX視点

開拓途中のプロダクトの場合、まだ他に成功サンプルがあまりないので、現時点で関連するデータからの予測と、人間の本質的な要求から考え出された未来の視点を常に持ち続ける必要があります。既存のあたりまえにひっぱられず、常に未来を見据えた視点で、UXを実現していかなければいけません。

理にかなった意思決定と、周りを巻き込み意思決定を促す調整力

デザインという言葉が色んな職種に認知され、幅が広がった結果、デザイナーに求められるようになったのは、理にかなった意思決定と、周りを巻き込み意思決定を促す調整力なのではと感じます。この周りとはあらゆる職務や地位の代表者、そして対象オーディエンスへの配慮も含まれます。

現在数々のデザインプロセスに関する方法論が存在しますが、それをなぞっているからいいよねというのは少し違う気がしています。ゴールまでの道のりは一つだけではなく、多彩なプロセスの形があるはずです。その時々で適切な方法を楽しみながら選び、組み替えたり、部分的にカスタマイズしながら進んでいけるのが理想だと思います。

ただし理想と言っても、言うのは簡単ですが、実際に実現させるのはとても難しいことです。でも、スタートアップという少人数の中では比較的チャレンジしやすいのではと思っています。全員がデザインプロセスに参加できる環境をつくりだすこと、そして全員が納得した状態でプロダクトが改善され、さらに顧客満足へもつながるサイクルを作り出すこと、それがスタートアップに求められるデザイナーの役割なのではないでしょうか。

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sachikokop

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