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恋して失くして「平成のプレイリスト」

久しぶりにタグに乗っかってみる。

「平成をかざるプレイリスト」J-POP編。
熟考したわけではなくて今ぱっと浮かんできたものを挙げます。


■離したくはない/T-BOLAN/平成3年
関ジャニ∞のオタクをしていた頃、メンバーが好きな曲として挙げていたのをきっかけに聞き始めた。

こんなふうに愛されたいと思っているのか、こんなふうに誰かを愛するのかと問われるとわからないけれど、私にとっての「恋」とはこれだという感覚がある。


■歌うたいのバラッド/斉藤和義/平成9年
好きすぎて、大学生のとき好きだった人に「さちこの歌」と言われていた。彼は松屋でバイトをしていて、バイト中に有線でよく流れてくるから、そのたびにさちこを思い出す、と。



■シングルベッド/シャ乱Q/平成6年
「シングルベッドで夢とお前抱いてた頃」をはじめ、どのフレーズも胸に刺さる。なんてことない恋の思い出だからこそ。

小さい頃は「夢のない恋物語」という印象だったのに、私もいくつかの恋をして、こんなふうに恋愛ができたらよかったのにって思うようになった。



■M/プリンセスプリンセス/平成元年
これもまた、どの歌詞も刺さる。「シングルベッド」が男性目線の究極だとすれば「M」は女性目線の究極。「あなたのいない右側」「肩の向こうに見えた景色」「星が森へ帰るように」…思い出が美しすぎる。

一番のお気に入りは「消せないアドレスMのページを 指でなぞってるだけ」というフレーズ。平成という時代の移り変わりのなかでも、古くならない、と思っていて。

「M」においては紙のアドレス帳のことなんだけど、私の世代はだいたい中学生でケータイを持ち始めたので、恋をしていて楽しいとき、苦しいとき、みんな「ケータイを握りしめた」はず。そして液晶画面をなぞる。文字をなぞるその行為は、アドレス帳が紙から液晶になっても変わらないんですよ。


■サンキュ./DREAMS COME TRUE/平成7年
自分がそれなりに失恋を経験するまでは地味な歌だと思っていた。

夜、田んぼのあぜ道で花火した。放課後の本屋さんで座り込んで話した。明け方に「助けて」と電話をした。始発で会いに行って、話を聞いてもらった。毎日電話して弱音を吐いた。新宿駅の改札前で泣きわめいたこともある。

あんたも悪いよって言ってくれた。失恋したときは、この本おすすめだよって教えてくれた。鼻水垂らしてても、私がふざけて笑うしかなくても、一緒にいてくれた。全部違う人で、ほかにも助けてくれた人がたくさんいる。友達最高。


■たかが愛/中島みゆき/平成8年
「悪女」「糸」「命の別名」「時代」「空と君とのあいだに」「旅人のうた」「地上の星」「ヘッドライト・テールライト」「瞬きもせず」…ぱっと思いつくだけでも名曲ばかりだな…。なかでも思い入れが強いのが「たかが愛」。

人を好きになったくらいで自分で自分に振り回されて、なんでこんなにバカなんだろうって、思うことがたくさんあって、でも「この果てない空の下で 何ひとつまちがわない人がいるだろうか」という言葉に、その優しさに、救われたなあ。

中島みゆきさんは曲ごとに歌い方も声色も結構変えている印象があるんだけど、「たかが愛」をただ優しく歌い上げるのではなく、力強く歌ってくれているから、下向いてんじゃないよ!って、喝を入れてもらっている気がしてくる。


■どんなときも。/槇原敬之/平成3年
槇原敬之といえば「どんなもきも。」「冬がはじまるよ」「遠く遠く」「もう恋なんてしない」、2000年以降は「世界に一つだけの花」「僕が一番欲しかったもの」と有名な名曲がたくさんある。

ファンだった母の影響で耳にしていた頃は、冴えない歌だと思っていた。今は、シンプルで真っ直ぐな、誰の心にもじんわり染み渡る、優しい、優しい音楽だと思う。

この無欲そうで地味そうな男性が歌う「もしも他の誰かを知らずに傷つけても 絶対ゆずれない夢が僕にはあるよ」「『好きなもの好き!』と言えるきもち 抱きしめてたい」というフレーズに、何度も癒されて励まされてきた。



ほぼラブソングなんですけど…。やべえな、自分の過去の恋愛語りみたいなnoteになってしまった。すっかり恋愛から遠ざかっているので忘れていたけど、私、片思いと失恋のベテランなんだった。

あと私、平成2年生まれだけど平成ひとケタの曲ばっかりだな…。小さい頃から聴いていて馴染みはあって、大人になってから特別になった。他にも好きな曲はたっくさんあるけど、「平成が終わるこのときに私のなかにある曲」ということで。

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