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― 体が悲鳴をあげている「摂食障害」の克服 ―

「摂食障害」この障害には、過食症と拒食症2種類のパターンがあります。

私は、そのどちらとも経験してきました。

一般的にはこの2種類のパターンを総称して「摂食障害」と呼ばれています。

こんな、「摂食障害」を私なりに2つに分類してご紹介します。

【パターン①】過食症

私の場合は、親の前では出来るいい子?を演じていたことのストレスから来るイライラの緩和と「食べたいけど太りたくない!」こんな思いが交差して、発症しました。

会社帰りにコンビニエンスストアなどに立ち寄り、大量買いをし、すべて食べては買い足す日々。

買い足しても買い足しても無くなる食べ物。

でも「太りたくない!!」という思いから「過食嘔吐」の道にたどり着きました。

食べては吐き、食べては吐きの繰り返し。

特にパンなどは値段もお手頃で吐きやすいので大量買いしては吐き、無くなると不安になり買いに行く。

そんな毎日の繰り返しでした。

食べる前に体重計に乗って、食べた後は水などをがぶ飲みしては初めの体重に戻るように吐きまくる。

マドラーを使ったり、手を喉の奥に突っ込んだりと色んな手段を使い吐いていました。

もちろん、体も心もボロボロ。

唯一安心させてくれるのが吐き切った後の体重計のメモリ。

食べるのは凄まじく早いのに吐くのには数時間かかっていました。

吐き切ると食べたくなる矛盾。

でも、食べなくては収まらない飢えた心。


【パターン②】拒食症

私が発症したきっかけは、いきなり食べること自体に疲れ果てたことです。

仕事のストレスから、ものを食べるという行為が面倒になり、頑張って食べようとすると疲れてしまっていました。

そのため、食べるのをやめてしまい、体重がどんどん減っていく。
本当は良くないことなのに減っていくメモリに「なぜかうれしい」と思う。
今考えると、おかしな感情です。

周りから見てもガリガリに痩せているのに、「もっと痩せたい!」という願望が芽生えてしまいました。

少し甘いものを飲んだからといっては、スポーツクラブでランニングマシーンやエアロバイクで汗をかく。

過食嘔吐と違い、食べるものにお金がかからなくなったのでスポーツクラブに入ったのです。

筋肉が増えているのに「太ってしまった!」と感じる。
こうなると、頭も回らなくなってきて「凡ミスを繰り返す日々」。
そのストレスからの「何も食べない毎日」。

飲み物に対しても恐怖を覚えます。

ノンカロリーと書いてあっても「少しはカロリーあるだろう」と、水しか飲まない。

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これらの症状を治すには、多大な時間がかかりました。

まず、「過食嘔吐」の克服

「過食症」を治すために、まずは凄く凄く辛いけれど「吐く事を止めました!」
もちろん、太ります。でも、吐かない分それ以上は食べれないと言う限界を知ります。

吐きたい気持ちは凄く強く何度も何度も失敗しました。

でも、歩けば痩せると運動を促され少しずつですが歩く事を始めました。

引きこもり気味だった私にとって、「外に出て歩く」は、それはそれはきつく辛いものでした。

そんなこんな格闘しているうちに少しずつですが痩せてきたのです。

「吐かなくても痩せる。吐かなくても痩せる」呪文を繰り返す。

「過食症」を抱えてる人の多くは、“他の人の前では小食”なのです。

「あの人、あまり食べないのに何で太ってるの」クスクス話が聞こえてくることも多くありました。

でも、「いつか痩せて見せる!」この思いで普通の食生活に戻し、痩せていきました。

次に、「拒食症」の克服

「拒食症」の時の私はガリガリに痩せていて病院から「エンシュア・H」という1缶250mlで375kcalもある栄養ドリンクを1日3食だされていました。

もちろん、1日1缶でも初めのころは怯えていました。「太って笑われる!」

でも、徐々に解き放たれ「最近、顔色よくなってきたね」と言われた事がきっかけになり嬉しく感じました。

「え、太っても嬉しいの?」

そうです、そのころから凡ミスが減りだし、徐々に体重は増えましたが気にしなくなりました。

誰でも感じていることとは思いますが「不健康に痩せるのは良くない!!」

その言葉と痩せたい思いが交差してるから苦しいのでしょう。


今の私は、身長164㎝の63㎏とぽっちゃり気味です。
でも、ゆっくりと標準体重にまで減らしていこうと思います。

焦らず、慌てず、あきらめず。

そして、常に自分らしく生きていきたいものですね。

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